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じぶんの好きのおすそわけ。原作を読んでないけど、映画『マチネの終わりに』を観て②〜キャラの呼称について

前回からの続きです。今回は、作品の中身というよりかは、気になった事があったので、それを書いてみます。

映画『マチネの終わりに』を観て、余韻に浸りながら、映画館の出口に向かう間、下りのエスカレーターの前に立っていた女性2人が、映画の感想を話していました。

「蒔野(福山雅治)の洋子(石田ゆり子)への、安否を確認するメールの量やばくない?ちょっと、恐かった」

確かに、該当のシーンを観た時の蒔野の異様なまでのメールへの送信履歴と冷たい彼のモノローグは、差し迫るものがあったと同時、蒔野の執着がすごかったです。蒔野の対して、怖いなぁと思いました。

で、彼女たちの感想の中身よりも、より気になっていたことがありました。ほんと、些細なことです。

登場人物の呼称についてです。主人公2人は、蒔野聡史、小峰洋子。

彼女たちは、「蒔野」と「洋子」という呼称で会話してました。

ん、なんか違和感がありました。

一方は、苗字で、もう一方は、名前なのです。僕はずっと、蒔野を名前だと思って、聞いていたのです。こういう時って、相手も名前なら、もう一方も名前で会話を揃えるのかなぁと思っていたのですが、彼女たちは違っていました。でも、確かに「聡史」よりも「蒔野」の方が言いやすいし、かっこいいです。「小峰」より「洋子」の方が覚えやすいです。響のせいなのか、聴き心地のせいなのか、劇中良く耳にした呼称が一番多かったのが、「蒔野」と「洋子」だったからなのでしょうか。

ちなみには、ぼくは、「福山」と「ゆり子」で感想を最初言ってました。その他に、洋子の婚約者は、リチャード。蒔野のマネージャーは、早苗と呼んでいました。

原作を読んでる途中の奥さんに、映画の感想を伝えた時でした。

ぼく:「早苗のとった行動に対して、劇中で一番心が揺さぶられたよ」
奥さん:「早苗って誰?」
ぼく:「いやだから、早苗だよ、福山のマネージャーやってた」
奥さん:「ああ、三谷ね、誰かと思った」

こんな感じの会話のやりとりでした。

ここでも、登場人物を何て呼ぶかで、こんなにも人って違うんだなぁと思いました。原作を先に呼んでる奥さんからしたら、蒔野、洋子、三谷という言葉を何回も活字で目にしてるから、そうインプットされているのです。

ぼくは、まだ原作を読んでいないので、福山、ゆり子、早苗の呼称のイメージになっていますが、原作をこれから読むにあたって、福山から蒔野に、ゆり子から洋子に、早苗から三谷に、呼称が変わっていくのか、ちょっと楽しみです。

たぶん、原作の物語を読み進めるにあたって、福山、ゆり子、桜井ユキさん(早苗役)の顔をイメージしながら読んで、時に原作とのギャップを感じながら、物語を楽しむんだと想像します。

続く。



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