「ブルーピリオド」が面白い!
ミーハーながら「ブルーピリオド」にハマりました。久しぶりに「うわ!面白い!」と思う漫画に出会えました。
「ブルーピリオド」は、2020年の「マンガ大賞」を受賞した作品で、僕自身そのニュースがきっかけでこの漫画を読み始めました。
~あらすじ~
優等生だがガリ勉ではなく、頭を金髪にして友人たちとサッカーの試合をみて騒ぎ、未成年ながらもタバコも吸う人間だった矢口八虎。
それがある日、入り込んだ美術室で1枚の絵を見て心に来るものを感じ、誘われるようにして美術部に入って絵を描き始める。そこで知ったのが、東京大学よりも難関だという東京藝術大学の存在。自分自身がやりたいと思える対象として、絵画にのめりこんでいった八虎は、そのまま東京藝大美術学部の油画を目指すようになる。
『ブルーピリオド』とはこういったストーリー。いわば部活もので受験もの。高校の美術部に止まらず美大を目指す予備校に範囲をひろげ、そこに集まって同じ目標に向かいカンバスに向かう若者たちの悩みや苦しみ、そして描くことの喜びをマンガにしている。
「マンガ大賞」とは、全国の書店員さんが全8巻未満の漫画の中から、自分のイチオシ漫画を投票し、1位を決めるものです。2008年に有志で立ち上がり、今年で13回目になるそうです。
個人的な感想としては、ジャンプ漫画のように、読んでスカッと爽快な気分になるというより、なんかわからないけど、心が掴まれるという漫画です。読めば読むほどハマっていき、気づいたら最新巻まで購入して一気読みしていました。
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「好きなことができる尊さと苦悩」
ブルーピリオドは主人公が藝大を目指す物語なので、ずっと絵を描いてるわけです。毎日毎日、本当にそれだけをし続けます。何かにハマったことがなかった主人公にとって、熱中できるものができたことは楽しくて仕方なかった一方、越えられそうにない壁や努力の方向がわからなかったりと、現実と苦悩する様子も描かれています。
「この辺めっちゃリアルだなー」と思います。マジで。
部活をやっていた人ならわかると思いますが、自分で選んでやっていることなので、部活って楽しいんですよ。
毎日毎日サッカーができた日々は物凄く楽しくて、尊い日々でした。ただ、目標に向かって邁進することは苦しさもありました。
レギュラー争いもあるし、フィジカルを鍛える走り込みや筋トレは嫌だし、単純なパス練は退屈に感じるし、当たり前ですが全てが全て楽しめるわけじゃなくて、その中には苦悩もありました。
だけど、好きなことが見つかって、それに熱中できることはそれ自体が誰にでもできることではありません。好きがない人が多いし、好きがあってもそれを表現できない人も多い。
「これが好き!」と言えて、それに熱中できることだけで、幸せなんだなとも思いました。
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「人には個性がある」
ブルーピリオドは登場人物の描写が絶妙で、同じ藝大を目指す同級生の葛藤やリアルな気持ちが伝わってきます。
「藝大を目指す」というカテゴリでは一緒だけど、藝大を目指す動機も違えば、抱えている悩みも違う。表には出してないけど裏では悩んでいたり、表層からはわからない意外な一面が数多く出てきます。
いやー、当たり前なんですけどね。個性があるって、、。
現実世界のチームでも同じだなと思いました。チームというのは、同じビジョンを目指して集まっている集団です。ただ、その背景には一人一人違う動機があって、悩みがあって、葛藤があって、、、、。決して一律に考えられることではないんです。
「個性を尊重しよう」って誰もが使うし、大事なことはわかってるけど、実践するの難しいランキングNo.1なんじゃないかと思います。いつの間にか、人を所属や年齢などのわかりやすいカテゴリで見てしまったり、自分と同じように相手も考えていると思ってしまう。
ブルーピリオドを読んでいると、この当たり前の事実に気付かされます。一人一人違うんだぞって、みんな戦いながら生きてるんだって。
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いやー、あまり味わったことがない気分にさせてくれる漫画です。めっちゃ面白いです。
一巻無料で読めるので、ぜひ読んでみてください!
そして、もっと具体的な漫画の推しポイントは、まとめてくれてる人がいるので、そっちもぜひ読んでみてください!
おわり。
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