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博士論文2021年11月の報告書。

11月も気付けば半ば。早いな。

来年の1月には博士論文の予備審査がある。副査の先生へのご相談を考えるとあまり時間がない。早く資料をつくらねば。

文章で書いた方がわかる場合と、スライドにしたほうがわかる場合がある。最近はそのハイブリッドをためしている。この1年のスライドを振り返っていると、その時々の状況にあわせてほとんど毎月「型」のようなものができている。それぞれにうまくいったことといかないことがある。

いろいろ形式を考えていると日が暮れる。「とりあえず」で内容をいれてスライドをつくっていく。つくるのは夜がいい。できれば徹夜。あまり頭が動いていないときのほうが、無心で作業できる。模型と同じ。心を消してとりあえず作り上げ、あとからゆっくり修正する。うまく頭の回転数を調整する。

今月やったこと

論文の執筆と投稿。研究会での発表。打ち合わせ。あまり進んでない気もする。

論文の執筆

論文は全文査読のむずかしいやつで、3本目。はじめてほとんど一人で書いた。いつもは共同執筆者に真っ赤にしてもらっていたので不安が募る。

書くのに、だいたい9か月かかった。書き上げては考え直し、書き上げては考え直す。締め切りをずるずると伸ばしていたら9か月が過ぎていた。

余談だけど後輩に論文のことを話していると、「石田さんは論文を書くのがすきなんだと思ってました」と言われる。ほんとうは、大嫌い。研究の中で一番くらいに嫌い。毎度毎度、いやだいやだと愚痴りながら書いている。毎日会わないと、そんなことも共有できない。

テーマはMRをつかった設計情報の共有。うまく通るといいのだが。提出して数日で早速「フォーマットが変です」と学会から直しの依頼が入る。いつものこと。

研究会での発表

研究会での発表は、いつも自分用。期限がないとまとめられないから、やばいなと思ったときにスケジュールにいれてもらう。

先生から「僕は今回の内容をはじめてみたけど・・・」とフィードバック。先生、先生にはすでに8月に話してます。指摘内容は同じで、そこは変わらないから信頼感がある。進捗はいつも、数か月たってもそんな感じ。ぎりぎりまでダラダラと考えていて、最後にまとめる。そんな風にしかできない。先生はよく許してくれているものだ、と思う。僕が先生ならそんな風には待てない。

発表したのは、論文の構成とほとんど空っぽの中身。あと1年ほどで提出といってもそんなもの。構成がかかれてあるだけましだと思いこむ。

打ち合わせ

一か月後までに、6千字の論考を書いてほしいという依頼。スタジアムについて。WIREDの記事の続きになるのか。確定するかわからないが、だいたい確定するまえほどよく考えてしまう。誰からもまだ求められていないようなときほど、やりたくなる。あまのじゃくの性か。いろんなキーワードを思いついた。風呂で思いついて、忘れぬように反芻しながら体を洗い、でたらメモにかく。

スタジアムについての研究に最近は熱中している。博士論文のなかにも入れたいと思っているけど、うまくつながるかどうかはやってみないとわからない。博論は、1章から3章まではおおよそ構成のイメージはできてきたけど、夢とVRがつながる応用論のところがまだてつかず。たいてい、トラップからドリブルまでできても、最後のフィニッシュをしっかり決めるのが難しい。変なテーマ設定であるほど、いつも悩む。簡単に書こうと思えばかけてしまうほど悩む。

生活

最近寺門ジモンのYouTubeチャンネルにはまる。「うざちゃんねる」という名前。サムネイルもタイトルも中身も、絶妙にうざい。それが面白いから不思議なかんじがする。YouTubeのよさ、というかんじ。「うざい」は誉め言葉。うざくないといけないというのも難しい。それも職能か。

うざいけれど店の紹介は確か。浅草の「本とさや」という店の焼肉がバツグンに美味しかった。さすがジモンさん。店名をみてはメモる。

気が付くと1週間外に出ていない、とかそんな日々が続く。ほとんど人とも会わない。いかにも博士課程、という感じ。心が穏やかなときは「大海のどまんなかでひとりゆったりと船をこぐ生活」で、心がすさむときは「富士の樹海でひとりマラソンするような生活」になる。

そんな話をベンチャーの社長にしたらなんだかよくわからない顔をしてた。人はもっと社会の中で生きているものなのか。

最近ふと風呂の歴史が気になる。ゆず湯のゆずがつぶされた、というニュースをみて。ゆずはつぶすものだと思っていた。子供の時以来入っていない。

日本の古来からのいろんな風呂や季節ごとの食事は、自律神経を整えるためなのかも、との仮説を思い浮かぶ。日本は色濃く四季がある。その分自律神経は狂いやすい。それをいかに乗り越えるか。先人の知恵が文化になったのかも。工業化された住宅で暮らすこと自体が間違っているのかも、と思う。

今月は今のところそんな感じ。11月はあと半分。どうなるやら。

ふと博士論文までの日々をnoteにのこしていくようにしようと思い立つ。毎月の報告書。こんな風にすすんでますよ、と。

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旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報…

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