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All Shots Of A Film #12 Kodak ColorPlus200 w/Nikon F3

こんにちは、みしぇる ( @Crsa_photo ) です。

秋も終わりが近づき冬の足音が少しづつ大きくなってきている今日この頃を、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

時間を持て余していた9月10月は写真と深く向き合うことができ、その2ヶ月の余韻を11月にも忘れたくなかったという思いから積極的に写真を撮っては見せるということを繰り返していました。
そうした中、初めてのフィルムカメラでメイン機でもあるNikon FEの状態が芳しくないものとなってきていることに気づいたぼくは、5年間あまりを連れ添った相棒を一度休ませて新たにメインとなる機材を迎え入れる決意をしました。

そうしてぼくの手元にやってきたのはNikonの名機Nikon F3です。

機材レビューをするつもりはないので、例によってカメラ自体の紹介は簡潔に済ませますが、マニュアルフォーカス機としてNikon最後のフラッグシップとなったF3は製造中止から20年以上経った現在でもその完成度の高さが評価されている名機です。
現在のNikon機の象徴でもある赤いラインが初めてボディに意匠として配された最初のカメラでもあり、Nikonのみならず多くのカメラのデザインにも影響を与えています。

ぼくがこのカメラを選んだ理由は特にないというのが正直なところで、本当はFEを買い直そうと思っていたのですが、ぼくが手に入れた当時と比較して中古相場が2倍以上になっていたことでF3との価格差がほとんどなかったことと、単純にFマウントレンズであるという点だけで選びました。

フィルム自体の種類がかなり少なくなっており、価格もそれに呼応するように上昇する現在、新たにフィルムカメラを購入しフィルムで写真を撮るということの意味はかなり薄れてきていると個人的には思います。そういった状況において、ぼくがフィルムカメラに出会ってしまったことの意味、フィルム写真を残すことの魅力に捕まってしまった理由などをぼくはまだうまく言葉にできていません。
それでも、フィルム写真と出会わなかった自分はもはやこの世に存在していないということを考えると、やはりそうした出会いには意味があるのだろうと思わざるを得ません。

そうした言葉にしにくいような巡り合わせによって出会った、このカメラとぼくの最初の会話となる1本をご覧ください。


金曜日から大阪に滞在することになっていたので、ここ1年ほど頻繁に利用にしているアパホテル大阪肥後橋駅前に荷物を預けてフィルムを装填したところから歩みが始まります。

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土地勘のある方にはわかっていただけるかと思いますが、ホテルからJR大阪駅に向かう道中、渡辺橋を渡きるまでの数分間に10枚近くを撮影しています。
新しいカメラというのはいつでもワクワクさせてくれるもので、シャッターを切ってフィルムを巻き上げるという行為の快感を思い出させてくれる時間でした。

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Nikon F3での最初のセルフィーはガラスの写り込みにて。

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ノーファインダーで撮影した上の1枚は、思ったよりよく撮れていて満足です。

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大阪梅田で写真を撮るとなったらこの横断歩道に足を運ばないわけには行きません。

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阪神百貨店側から差す冬の朝の日差しは、ビル群の無機質な街を柔らかく目覚めさせてくれるような優しさを含んでいます。

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3分の2ほどを撮り終えてから、一度モーニングでエネルギー補給をすることに。
今回は新梅田食道街の梅田YCにて。今日ではもはや貴重とも言える、全席喫煙可の喫茶店です。

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腹ごしらえを終え、1本を撮り切るために再び街へと繰り出します。

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ぼくのすきな影絵でのセルフィーも。

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最後の1枚は横断歩道を渡りながら、ヨドバシ方面を向いたショットでした。

FEとの大きな差として、視野率100%のファインダーと横走りのチタンシャッターが挙げられるでしょうか。特にファインダー視野率の差異というのは、自分でも意識しない程度の立ち回り取り回しの変化をもたらしうると考えており、そうした物理的な変化が写真にどのような影響を与えてくれるのかがこれから非常に楽しみです。

繰り返しにはなりますが、個人的にはフィルム写真をこれから始めるメリットというのはもはやほとんどないと思っています。そうした中で、なぜフィルムカメラを使い続けるのか、どういった部分に魅了されているのかといった言葉にしにくい部分が少しでも伝わればと思い記事を書き上げました。こうした写真の写りを手にしたいと思ってくれる人のために今回の記事が参考になれば幸いです。

では、また。

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