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#オギーソニック
「僕とみんなの往復書簡」を終えて #1 序
自分で企画した展示「僕とみんなの往復書簡」を終えて、あっという間に1週間が経った。
山梨は甲府で延長開催をしたこともあって、今になってやっと、出店してくれた作家さんに売り上げの報告や商品の返送などの連絡をして、少しずつ普段の生活に戻りつつある。
こういう感想を自分の口から発して良いものか分からないが、誰かに展示の感想を聞かれたときに、「良い展示だったよ」と胸を張って言えるような気がしている。
「僕とみんなの往復書簡」を終えて #2 起
「たぶん、僕の商品はあまり売れないと思う。」
きっかけは、この一言だった。
この部分だけ抜粋すると、語弊が生まれそうなので、きちんと説明することにする。
この言葉を投げかけてくれたのは、100%ソイキャンドルを製作しているsheepの山川さんだった。今思うと、僕と山川さんの関係性だったからこその言葉だったように思う。
山川さんは、「食事中でも使えるキャンドル」というコンセプトで、石油系のパ
僕とマルシチ遠藤鮮魚店の往復書簡
僕と遠藤兄弟の出会いは、昨年11月の山形旅行。
同じ年の8月10日に、リトルトーキョーで行われた「山の日ナイト」がことの発端だ。山形、山梨、山口と県名に山の付く都道府県ユニット「さんてん」の3人がイベントを行ったのだ。
山梨の五味醤油の五味さん、山口のゲストハウスrucoの塩満くん、そして、山形の前にも紹介した須藤くんの3人ユニット。そのときに、偶然居合わせたメンバーで「山形遊びに行こうよ!」と
僕とふじ食堂の往復書簡
僕とたけとさんの出会いは、三鷹天命反転住宅だったと思う。
2013年の秋頃、共通の友人あずあずから、三鷹天命反転住宅に1週間住むという話を聞いた。そのときちょうど東京でふらふらしていたこともあって、少しだけ遊びに行った。僕は建築学科出身だし、地元の隣県には「養老天命反転地」もあったりして、初めての人ばかりの集まりでちょっと考えたけれど、それよりも建物を見てみたいという気持ちが勝ったというのが本当
僕と山形座 瀧波の往復書簡
去年の11月に初めて山形を訪れた。そのときに宿泊したのが、山形座 瀧波だった。家具職人であり、この旅館の三男でもある須藤修くんの噂は、東京、名古屋、山梨、山口などの僕もよく訪れる土地で、人伝いに聞いていた。
須藤くんは、友人と二人で立ち上げた、「山の形」というデザインレーベルとしても活動していて、一緒に活動しているもう一人のデザイナーは、僕の大学時代の友人しばしゅーだった。
しばしゅーが、山形
僕とKotozukaの往復書簡
Kotozukaという屋号で磁器作品を制作している足立さんは、前の職場の同僚の1人で1つ年上の先輩。彼女は、器のデザインを担当する部署、僕は広報・グラフィックデザインを担当する部署だったのだけど、社内の仕事場は同じ部屋だった。
大きな会社という訳ではなかったので、先輩後輩、他部署との関わりも多く、仕事とプライベートを横断しての付き合いだった。僕とハチクボくんが一緒に住んでいた一軒家に、みんなで集
僕とDaily Coffee Standの往復書簡
デイリーコーヒースタンドの優くんに初めて会ったのは割と最近のことで、ちょうど1年前くらいだろうか。お店のことは、岡山や東京の共通の友人から話を聞いていたり、近くに友人が住んでることもあって気になってはいた。
60リットルの大きなバックパックを背負って、目立つ格好で行ってしまったからか、店主の優くんから「オギソニさんですか?」と声をかけられたのが最初。同世代だったことや、お互いに友人から話を聞いて
僕とトータスコーヒーの往復書簡
トータスコーヒーのこーすけさんとの出会いは、2012年の夏頃。僕もこーすけさんも、会社員だったときのこと。
当時勤めていた会社も3年目になり、一年の仕事の流れと仕事量も把握出来るようになったこともあって、週末によく車で色々な場所に遊びにいくようになった。その中の1つが、長野県上田市。その頃は、大河ドラマの舞台になるとはこれっぽっちも思っていなかったし、どちらかというと映画サマーウォーズの舞台とな
僕と山二鳥の往復書簡
山二鳥の良子さんと知り合ったのは、当時岡山でとりいくぐるというゲストハウスを運営していた野口くんがきっかけだ。というのも、良子さんは野口くんの奥さんなのだ。
初めて会ったのは、僕が東京にいた頃。結婚式か何かの用事で野口くん夫妻が東京を訪れたときに、僕が当時住んでいたシェアハウスに遊びに来てくれた。そのときの写真がこれ、もう4年も前のことになる。久しぶりの大雪でむちゃくちゃ寒かったのを覚えている。
僕と川井田さんの往復書簡
STACK CONTAINERSという名前で、柿渋と蝋引きで仕上げられたペーパーコンテナを作っている川井田さん。
川井田さんと初めて会ったのも2015年のashだ。作品を展示をしていたヘアサロンsource for your lifeを訪れたときか、写真にもあるコーヒースタンドのどちらかがファーストコンタクトだと思うのだけど、ちょっと定かではない。元々建築家だったこと、今は違う分野でものづくりを
僕と酒匂ふみさんの往復書簡
彼女との出会いは、今回の出店者でもある城さんや川井田さんと同じく2015年のash。しかも、同じく出店者の「すすむ屋茶店」から程近い、「indubitably」というセンスの良い物達が集まったアンティークショップが展示場所だった。
そこに置かれていた、彫りのある飴色の角皿に僕は目を奪われた。そのときは購入こそしなかったが、ずっと心のどこかにその器を見たときの感情があった。その後、名古屋や岡山でオ
僕と城さんの往復書簡
鹿児島は長島の陶芸家、城雅典さんに初めて会ったのは2015年のこと。鹿児島で毎年秋に行われるクラフトイベント"ash"のときだった。友人のお店cucurrucucuで展示をしていたときが、城さんとのファーストコンタクト。
改めてその頃を思い返すと、今回出店してくれる鹿児島の作家さんは、このときに出会った人達が多いようだ。また紹介する、STACK CONTAINERSの川井田さんや、陶芸家の酒匂ふ
僕とsheepの往復書簡
僕とsheepこと山川さんとの出会いは、5年前の2013年に遡る。
当時、会社を辞めたばかりの僕は、ひょんなことから東京のゲストハウスtoco.でヘルパーをしながら、デザインの仕事を少しずつ受けていた。そのとき、大学時代の繋がりもあって、名古屋の円頓寺商店街で行われた「円頓寺秋のパリ祭」というイベントのフライヤーやタブロイドのデザインの依頼を受けた。
山川さんはsheepとして出店し、この「円