#163 教養としてのフリーランス経験 ~自分の取り分は自分で稼ぐという考え方が相手思考を育む~
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
昨日は『相手思考』でアクションすることで、良い仕事が出来るという話をしました。
この『相手思考』は『教養としてのフリーランス』に通づるところがあります。
今日はフリーランスとして自分の稼ぎを考えることは、売上や利益から逆算した目標を設定し管理することであり、目標達成を考えたら自然と相手思考の必要性に気付けるということをお伝えします。
◯自己目標設定がなくても与えられた仕事はこなせてしまう
教養としてのフリーランスでは、自己目標設定・管理が大切さについて触れています。
フリーランスとは、会社員として会社と契約し、席にいれば毎月給料が支払われるわけではありません。
自分で仕事を獲得する営業やマーケティングも必要になり、仕事が獲得出来なければ稼ぎは0です。
適切な目標を立て、アクションを積み上げ、ふり返り、改善していかなければ安定した稼ぎを作ることは困難です。
私自身はフリーランスの経験はないのですが、私の職場は入社当時(10年以上前)は営業でなくても自分の給料は自分で稼ぐというコンセプトで、エンジニアの私も自分が開発する案件の総額をいかに増やすかという考えを持っていました。
規模の大きな案件にアサインされるように自己研鑽に励んだり、顧客に新しい機能を発注いただけるように提案したり、より多くの開発をこなせるように仕事の進め方を改善したりと工夫をしていました。
周りも同様に自己目標を立てて取り組んでいたので、与えられた仕事をこなしていれば良いという環境ではありませんでした。
今思えば、実際の自営とは大変さが異なりますが、フリーランス思考を刷り込まれる良い経験でした。
しかし、私の会社も規模の拡大に伴い組織化が進み、仕事を与える人と仕事を与えられる人に分かれるようになってきました。
仕事を与えられる人は、与えられた仕事をこなせば良いというスタンスになってしまいます。
仕事の意味を考えずに言われたことをただやるだけになっても給料は貰えてしまいます。
◯相手思考は自分の成果のための必須スキル
しかし、意味を考えずにただ言われたことだけをやるだけでは、成果としては弱いです。
やたらと時間をかけて上がってきた成果物のクオリティがめちゃくちゃ低くこともよくあります。
前回の記事では残念なドキュメント整備の進め方について触れていますが、話をきいていくと他のチームのやり方を意味を考えずにそのまま真似したということでした。
そのチームと私のチームではやっている仕事も人数もチーム体制も全く違うのでそのまま適用しても上手くいかないというのとに気付けなかったようです。
相手思考で考えずられないことで結果として自分の評価を落とすことになったのです。
今回の件ではドキュメント整備自体はぜひ進めてほしいとみんなが思っていました。そのため、ドキュメントの利用者・運用者の視点に立った進めることができれば、大きな成果として評価されるものでした。
自分の成果から逆算すると自然と相手思考が必要になります。
自分のやりたいことを達成するには、周りの協力も必要になるケースは多々あります。それを自分本位で進めては誰も率先して協力はしてくれません。
商売でも『初めての相手には3回得をさせろ』といいますが、相手を喜ばせることができ、信頼を得ることが、自分のやりたいことを実現することに繋がるのです。
自分も相手思考がいつも出来ているわけではないので、常に意識していきたいです。
◯フリーランス思考とは時間配分を変えること
相手思考に立って物事を進めるには時間がかかります。
相手を観察し、相手がどうやったら協力してくれるかを考え、アプローチしていく必要があります。
顧客に提案する場合も、顧客からの依頼を対応するだけではないため、提案の時間を確保する必要があります。
つまり成果を生むためには、与えられた仕事をたはだこなすのではなく、自分の時間配分を変えて、提案のための時間を確保する必要があります。
やるべき仕事に優先度をつけ、やらないことを決め、自分でやらなくても良いものを人に依頼し、依頼した仕事が自分のフォローなしで上手くいくような進め方を整備していくということです。
これはサラリーマン思考とは全く異なるため、なかなか出来るものではなく、そもそもサラリーマン的な仕事をする組織ではそういう発想も生まれにくいです。
これが教養としてのフリーランス経験の重要性かと思います。
チームの成果を向上させるために、自分のチームの後輩達にも相手思考で考えられるような問いかけをしたり、仕事の進め方を伝えていきたいと思います。
みなさんも相手思考を引き出すための工夫をされていますでしょうか。
ぜひ、アドバイスいただけましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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