#37 メンターのための1on1はダメです(2024/02/13)
先日、社内で1on1が上手と評判の方から「聴く1on1」という講義をしていただきました。
私もその方から1on1をしていただいており素晴らしい壁打ち相手と思っています。彼がどういう考え方・準備で1on1に臨んでいるのかが聴ける、とても良い時間でした。
その講義の中でこんな匿名コメントが出てきました。
私もリーダーとして7人のメンバーの1on1をしているので、自分のメンティーからこんな指摘をされたらキツイなと身が引き締まりました。
このようなコメントは、メンター・メンティー間で何のための1on1かというすり合わせが出来ていないのかなと思いました。
ということで、1on1は何のためにやるかについて思っていることを書きます。
(ちなみに、私は上司・部下という呼び方があまり好きではないのでメンター・メンティーと呼びます。)
〇1on1はメンティーのためにやるもの
大前提として、1on1はメンティーのために行うものです。
メンターがメンティーを管理するための情報収集や、指導をする場ではありません。メンティーに考えてもらう、話してもらうのが鉄則です。
面談ではなく、対話であることは共通認識として持ちたいです。
例えば、メンティーから課題を打ち明けられた際には、対応策を指示するのでなく、メンティー自身がその課題を解決するためのサポートをするのがメンターの役目です。
何を、なぜ、課題と感じているかの整理を手伝うために問いかけをし、話してもらいます。その話にしっかりと耳を傾け、解決に向けたアクションまでメンティー自身に考えてもらうことを促します。
課題の相談に限らず、1on1の主役はメンティーであり、メンティーが聞いてもらいたいこと、話したいことを喋る場であるべきかと。
そのため、メンティーに話したいことがなければ、無理に実施する必要はないので、メンティーからスキップを申し出るのもOKです。
ただし、メンター側としては、メンティーが課題や不満を感じていないからのスキップの申し出なのかは把握したいところです。
メンターは、メンティーに1on1を活用してもらえるような普段からの関係作りをしないといけません。
(自戒の念を込めて)
〇メンティーに知っていて欲しい1on1活用法
1on1では何を話したらいいの?という質問はよく聞きます。
リモートワークも増え、定期的に1対1で話す場は貴重なので、メンターからすればコミュニケーションの場として活用している側面もあります。
そのため、趣味の話を楽しく話すのでもOKだったりします。
どんなことが好きで、何に対してモチベーションが上がるかなどを知れることで、気持ち良く働いてもらえるサポートに繋がると思っているからです。
あくまでも、メンティーのための場なので、自分の働きやすさのために好きに活用してもらえれば良いと思っています。
自分のチームではこんな風に活用してもらっています。
人それぞれうまく活用していただいています。
そういえば、最近、友人の会社でインターンをしている学生と1on1する機会があったのですが、この時はまさにメンティーのための場にでき、就職活動のお役に立てたと思います。
〇メンターをやっていて良いこと
1on1をしていて、良い壁になれなかったなとか、仕事増えるなとか、そもそも時間を取られるとか、大変なことはあります。
しかし、メンター側にも1on1の時間をいただけて良いこともあります。
チームメンバーの色んな話を聞けて単純に面白いです。
メンバーの目の前の課題が解決して前に進めそうな実感を持ってもらえると嬉しいです。
メンバーの持っている多様な視点・考え方を共有いただけて、気づきや学びもあり、たまにフィードバックをいただけたりして、非常にありがたいです。
メンター側にも良いことは沢山あるので、メンティーは自分のためと割りってうまく活用いただけると、
とならずにお互いがハッピーになれるのかなと。
1on1については参考になる書籍も沢山ありますが、まずは「ヤフーの1on1」は読んでおくべきかと思います。
何かの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?