新卒で農業系に就職して1年。ぶっちゃけどう?
クライアントワークを中心とした、
デザインやクリエイティブ系のベンチャーを熱望していた自分にとって、
農業系に就職したことは予想すらしていなかった。
厳密にいうと、ワイナリーへの入社だが
醸造の原料となる葡萄やりんごの栽培も行うので畑でも仕事も多い。
そんなこんなで入社して1年が経ち思うことは
明確にやりたい事がなかった自分にとって、
農業という選択肢は自分探しには有効な手段だった。
というのも、農業は衣食住に直結しているので
そこで得た経験が、幅広い場所で応用させやすいのだ。
農業従事者なので、農業視点だが
多くの第一次産業や大工さん関連にも精通する話だと思うので
1年以上が経った今、農業の仕事としての魅力を自分の経験を共有したい。
プログラミング思考
プログラミング思考とは、
その物がどのように成り立っているのか、構造を理解する考え方。(らしい。)
例えば、エンジン。
エンジンの構造は基本的に似ている。
草刈機や車なども、詳細は違うが、原則は似ている。
こうした構造に理解があると、違う機器を扱う際、慣れがスムーズだと思う。
別の例だと、インターネット。
インターネットがどのように動いているか、
ここに着目して考えると、インターネットを中心とした
世の中の色んな変化に対しても、仕組みの理解が進みやすい。
このプログラミング思考があると、新しい機械や物に触れる際、
“どうやって扱うのか。”→“どういう仕組みなのか。”という視点に切り替わる。
仕組みがわかると、扱い方への理解が深まり、
どのような扱い方をすると危ないのか、壊れるのかなど、
物への理解に幅が生まれる。
すると、色んな物の扱い方に柔軟性が生まれていく。
そして、仕組みを掴む癖ができると、流行りに振り回されることなく
「そもそも、この流行りはどこから生まれたのか。」と、
そもそも論から始められる。
この考え方を知った時は、二層洗濯機を初めて使った時だった。
教科書でしか見た事のない洗濯機に使い方がわからず、オロオロとしていると、
上司から、「そもそも、洗濯機ってどう動いていると思う?」と質問された。
その時は質問の意図が分からず、正直、
「ちょっと考えてみます、、(いや、知らんわ!)」と内心思っていたが
今となっては、確かに仕組みから紐解けば、具体的な考えが持てたかもしれない。
一生使えるスキル。ライフスキルが身につく。
分野にもよるが、ネット、ロープ、ワイヤー、タンク、
あらゆる機械を農業では使用するものが多岐に渡る。
生活に根ざしたものを作るので、当然、生活に身近なものにも触れやすい。
そのため、生活の中で、困りごとほどでもないけど、
「~みたいなものがあったらな~。」と、
ふと生活の中で、ぼんやりと浮かぶ理想にも、
「こうやったらできるかな。」と具体的なイメージが湧きやすい。
他にも、機械がうまく動かない、設置の仕方がわからない、
交換したいけど難しそうなどなど、自分の手で工夫できることは、
QOLを上げてくれるように思う。
ライフとワークがグラデーションになる。
生活に根ざしているという視点で似たポイントだとm
ライフとワークの境界線が曖昧になることも魅力的だ。
(ライフとワークを分けたい人がいたら、すみません!)
仕事の光景が生活や社会の中にも目に見えてわかるので、
やりたい事が明確でない自分にとっては、
仕事で感じた事が実生活の中でも照らし合わせられるのは、
価値観など自己理解が深めるにはぴったりな環境だ。
ビジネスパーソンや農家である前に、1人の人間。
やりたい事という表面的な部分だけでなく、
その背景にある、自分の人としての考え方や在りたい姿も
セットにして、内省できることは、
足腰がしっかりした人になれるのではと考えている。
何が好きで、生活や暮らし、社会の営みの中で
どんなことにワクワクしたり、リラックスするのかなど
他の仕事でも出来ることではあるが
暮らしがあっての経済や産業、云々だと思うので
そこを起点にすると、ブレにくい価値観に気づけるように思う!
まずは、農家さんのSNSをフォローしてみる。
もし、農業や第一次産業に興味があるなら、
情報収拾するために、まずはSNSをフォローしてみることが最初のステップ。
SNSで発信している農家さんは
JAを通じた従来の売り方ではなく、自ら発信し、SNSやHPを利用して
栽培から販売まで手掛けている先進的な農家さんが多い。
今風にいうと、D2Cビジネスのイメージだと思う。
そうすると、農業系だけでなく、SNSや販売方法まで携われるので
領域を超えた幅広い経験を、人として大切な衣食住を軸にして学べる。
しかも、体を動かすので健康にも良い!!
どうだろう。そう思うと、農業も魅力的に見えてこないだろうか。
最後に発信されている農家さんや団体をシェアして記事を締めくくる。
(他にも、クラファンや食べちょくなどのサービスを
利用している人たちを、調べてみてもおもしろいかもしれないです!)
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