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ベトナムで得体の知れない飲み物を飲んだ話

ついこの間、ベトナムに旅行に行ってきました。
その時の話を1日目、2日目といった感じで投稿しようか悩んだんですが、その時にした体験をかいつまんで思い出しながら書くことにしました。

それは妻の親戚に挨拶に行った時に起こった…

ベトナム人の妻と結婚し、その後子供を授かり
色々とありながらも順調に子供は育ち、ついに義理の両親に会わせるために妻の実家があるベトナムのハイフォンという場所に飛行機とタクシーを使い行くことになった。

義理の両親と息子(1歳半)はテレビ電話以外では初めて会ったのだが、本当によく可愛がってくれて息子もすぐになじんだ。

何日か親戚のおばあさんの家を間借りし、3人で寝泊りをした。

訳あって予定が変わり合計2週間いることになったのだが、帰国日の最終日の夜に、妻の親戚の家に挨拶に行くことになった。

親戚に息子の顔と、私を紹介すると言われていたので
軽い気持ちで適当な服を着て行ったのだが
結果としてとんでもない数の親戚の家に行くことになった。

ハイフォン という街はベトナムでは有名な港町で
海産物も安く美味しい。日本で言うところのどこにあたるのか説明がしずらいのだが、大変盛んな街で飲食店や八百屋など市場もたくさんある街で、盛んな港町=横浜というイメージなのでそんな認識でいて欲しい。もちろん異論は認めます。笑
近所に親戚がたくさんいて、子供を連れて商店街を歩いているとたくさんの人に妻が声をかけられ、結婚して子供を連れて帰ってきたことでたくさんの人が笑顔になっているのをみた。下町の娘っ子を嫁にもらったんだなあ、俺は。と思った。

妻の実家は割と栄えた通りに面した家で、最近建て替えたので新しかった。
結婚前に挨拶に行った時は割と古めかしい印象だった。

その家からバイクで10分くらい行ったところが妻の母の実家だ。
騒がしい大通りから10分しか離れていないのにもかかわらず、静かで自然が豊な場所に着いた。

大自然にやってきた


バナナの木がたくさん生えている

歩いていると必ずと言っていいほど、どこかの家の犬が道に来て挨拶をしてくる。犬が好きなので愛想がいいやつには触ろうとするが、噛まれたりすると狂犬病になったりする可能性があるので止められた。ちなみに愛玩犬のような犬は触っても怒られない。

↑しっかりと管理されてはいますが、その後の目的は知りません。。食用なのかペットとして売るのか。。

ほぼ野良犬と放し飼いにされているアヒルの赤ちゃん


写真に収まり切れないほどの池とバナナ

4軒くらい案内され、紹介され息子を抱っこしてもらったりしたのだが、そこで必ずと言っていい位お茶を振る舞ってくれたのだが、そのお茶が超激苦だったのだ。妻の実家でご馳走になった時も苦かったが、その家の味なのかと思っていた。小学校の時に友達の家の麦茶を飲むと自分の家の味と違うのと一緒で、他の家は違うのかと思っていた。

激ニガお茶とタバコ

どこのお茶も超苦いのだが、苦そうな顔をすると笑われるので体にいいと思って飲むことにした。センブリ的な?ダーツの罰ゲーム的な?

そして、そのお茶を飲む時にセットでおじさんたちに振る舞われるのが激強タバコだ。(振る舞われると言うか喫煙者なら吸ってみる?と言う感じ)
タバコの葉っぱをでっかい竹の筒みたいなやつを使って吸うのだが今までのどんなタバコよりも強く、喫煙者の私でもむせるくらいだ。ゲホゲホすると笑われる。でも我慢できない。

激苦お茶と激強タバコ

タバコは朝から吸ったもんなら酔っぱらうと言う風に言われた。
日本と同じパッケージに入ったタバコももちろん売っているが、日本のものと比べるとまずい。ベトナム人のおじさんたちが吸っているタバコはまずいとかではないが、とにかく強い印象だ。

吸い方が渋いっす。勝手に写真使ってすみません。

一通り挨拶が終わると辺りは真っ暗に。
歩いて妻の母方の実家に戻ると料理がたくさん運ばれてきて
今日挨拶した人たちが全員集まっていた。妻の従兄弟にあたる4,5歳の子供たちも多く、軽く20人は超えていた。

ベトナムではご飯の時は床にゴザを敷いて料理を真ん中に置いて食べる。
宴会の時は男性と女性は分かれて食べるそうで、ベトナム語が一切喋れない私はどこにいればいいのか…とりあえず妻の近くにいた。

唯一盗撮に成功した写真(笑)

妻の父が朝から準備をしてみんなの分を作ってくれた。
私がベトナムにいる間のご飯の8割は義理の父が作ってくれた料理だ。とても美味しく日本人の口に合う味だった。

私はアジア人ではあるが、そこでは唯一の外国人のため、そこにいるいろんな人に珍しそうに見られたしベトナム語でガンガン話しかけられた。
しっかり勉強していけばよかったのだが、仕事が繁忙期で、勉強する時間もなく、あっという間に出発だったのでそんな時間はなかった。というとそれっぽい言い訳だが実は難しくて挫折したのだw発音できなすぎたの。

そうこうしていると、料理も一通り食べ終わり、息子も疲れて寝てしまい
話し相手がいない私はWi-Fiが通っていないスマホを見たり見なかったりしていた。
すると、随分前から何度か目が合うおじさんに目配せされ、こっちに来いと。社交的で誰からも愛される私(笑)は言われた通りおじさんたちの輪に入り、お酒をいただく流れに。

得体の知れない酒

皆さんは今まで、海外旅行でも国内旅行でも得体の知れないものを口にしたことはあるだろうか。
私は「出されたものは食べる精神」なので今回の旅行も色々なものを食べた。犬肉、鴨肉、サナギの炒め物やバロット(アヒルの孵化寸前の卵)のウズラ版?とうずらの丸焼き等。

今回は妻の母方の集まりだったが、その5日くらい前は父方の親戚が集まり
その時に、衛生的に大丈夫か?ということがあった。。。
あまりその辺のことは気にしないし、今回も結果的にお腹を下すといったことはなかったのだが、父方の方のおじさん(お兄さん?)が食事の時に何やらペットボトルに入った液体をおちょこに入れ、飲むか?と。

妻のお父さんも飲んでいたので私も乾杯し、飲んだ。

飲んだ時にお酒だと言うことが分かったのだが、その酒らしきアルコールがとても強い。今まで飲んだことない種類の酒だった。後から聞いた話だがその酒は米で作られているらしいが、甘みはあまりなくスッキリしていて後味も悪くはなかった。しかし…

ペットボトル容器が汚すぎる問題


郷に入っては郷に従えと言ったように、その土地や場所で食べられているものを味わい、楽しむのがモットーではあるのだが
その強い酒を3人で飲み干す頃、自分のおちょこの中に小さい虫が入っていることに気づいた。小蝿だった。
せっかくもらったのに小蝿くらい気にせず飲んでしまってもいいのかも知れないが、やはりここは外国。何かあっても嫌なので流石に避けた。飲まなくていいよと言われたが、避けてしまえば別に飲める。という事で飲み干してから気づいたのだが

お酒が入っていた容器が驚くほど汚かったのだ。
別にそんな事言わなくてもいいかもしれないし、いちいちnoteに書くほどのことか?と思われそうだが、印象に残ったということと、私を見習ってその土地のものを拒まず食べて飲め、と言いたいのである。

そんないうても汚くないんだろ?と思われそうだったので一応写真は撮っておいた。

これ以上は何か申し訳なくて撮れなかった。。

な?嘘じゃないだろ?笑



このペットボトルの下の汚れは一体なんだろうか?日本のゴミ箱に入っているどのペットボトルよりも年季が入っているように見える。
先述でもあったようにこれによってお腹は壊さなかったが、次の日若干残った感があった。

そして話は戻る。

8人くらいのおじさんや兄さんたちに囲まれて、ベトナム語でなにか言われ、同じ言葉を繰り返すように言われたので、繰り返す。
するとみんな爆笑。本当に喋れないのでヘラヘラしながら強い酒(強いが美味しくは…)をおちょこにつがれ、飲み干す。周りはワッと湧く。

ふと妻の方に目をやると、どうも浮かない表情。

俺は何を言わされているのか、そしてこの酒はなんだ?お世辞にもキレイとは言えないペットボトルに薄黄色の液体が入っていて、それがどうやら自分が飲んでいるものらしい。
更に飲ませようとするおじさん。ノリノリの私。しかし3杯目以上は周りに止められたため、そこで止めた。

通訳を妻に頼んでなんて言っているのか聞いたが答えず、その後うんうんと全て「そうですそうです」と答えていると、その流れでおじさんが聞いてきた質問は「ベトナムの酒は(当然)日本の酒より旨いだろう?」と自信満々に聞いてきたので被せ気味で「それは流石にない!!笑」と返してしまった。だっていくらなんでも美味しいとは言えないし、日本の酒を舐めるなよ、と言いたくなったのだ。笑

そして、後で妻に何を言わされていたのかきくと「私はまだまだ飲めます」「酔ってません」とかを言わされていたらしく、妻の両親や兄弟は心配していたようだった。その日は楽しく終わって、無事に帰宅できたのでした。

まとめ

ここまで見てくださって本当にありがとうございます。
私は別にベトナムの文化を悪く言うつもりはないので、それだけは理解して欲しいです。
違う国に行って、好き嫌いを言うのは本当にもったいないと思いますし、そもそも食べ物の好き嫌いは高校生で卒業した方がいいと思います。

仮にあなたが既婚者だとしても未婚者でも、好き嫌いがあると相手の両親との食事の際に気を遣わせたりして申し訳ない気持ちにもなるし、友達と旅行に行っても食べた事ない食べ物を食べたり、新しい発見ができないんじゃないかなと思います。

自分も旅行の時は虫だろうが何だろうが勧められたら食べることにしています。しっかりした調理方法なら問題ないと思いますし、明らかにやばそうな料理じゃなければ食べます。それが本当の意味で旅を楽しむことだと思います。

ちなみに私は好き嫌いはないですが甲殻類アレルギーがあり、あるエビを生で食べると喉が腫れたり舌が痒くなったりしますが、今回の旅行ではエビもカニも積極的に喰らい、何ともなかったので結果として全て食べました。

長くなりましたが、旅行と食は切っても切れないもの。
アレルギー以外の食べ物の好き嫌いをなくして、あなたも旅に出ましょう。
ではでは。

最後に無理やり撮らせてもらった写真(一番左が私)


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