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プロフェッショナル経営参謀 #読書記録

昨年読んだ本の読書記録を忘れていたので、noteに残しておきたいと思います。
BCG日本代表の杉田浩章さんの「プロフェッショナル経営参謀」。
(数年前に話題になった、青いリクルートの本の著者でもあります)

めっちゃ自分の課題感に合致した本でした。
課題と論点の組み立て方や、意思決定シナリオのデザインに加え、どうすれば議論が活発化し、価値を上げられるかなど、参考になる点がいくつもありました。
内容的に、ウチの部署のメンバーにオススメしたい一冊かも。

【読書メモ】
・参謀とは意思決定者を正しく動かす役割を負い、それを実現するために最適な仕事をデザインする人物

・参謀の3つの仕事
 ①解くべき課題を設定し、潰していくべき論点の粒度と順序を見極める
 ②意思決定のメカニズムとプロセスを組み立てる
 ③刺激する材料と考えさせる質問を突きつける

・経営の課題や論点は、環境や認識によって変化するムービングターゲットである

・課題や論点をクリアにするには、自分と相手の考えがどう違うのかを細かい粒度で理解することが不可欠

・「経営層が悩んでいることやぼんやりとはいえ課題意識を持っていることを仮説的に理解し、何に決着をつければ意思決定に向けて修練していくか」の勝ち筋を見つけにいく

・スケジュールを「コンテンツドリブン」から「タイミングドリブン」へと発想を切り替える。

・その日のミーティングの議論をどう理解するかの解釈をまとめ、事務局のチームメンバーと共有し、ネクストステップの論点、ワークプランをどうセットするかを確認する。このラップアップが次のミーティングの質を高めるのに欠かせない。

・リーダーは、ミーティングの終わりまでに、「次に何をすべきか」の自分なりの論点仮説と粗い作業アプローチを作り上げ、ラップアップでメンバーに議論の発射台として提示するつもりで臨むことが重要

・コンテンツにしてもファシリテーションにしても、経営層の発言や揃えた材料をただきれいにするだけが参謀に求められるスキルではない。経営層に新たな視点を突きつけ、頭を刺激し、はっとさせる。それが参謀に必要な能力である。

・参謀が圧倒的な当事者意識を持つことが、意思決定の質を高める。

・対立構造は避ける。衝突からは建設的なものは生まれにくい。A派・B派がいたとしたら、それぞれの意見を一定程度まで抽象化すれば、双方が一致することは多い。さらにその一致点を再度紐解いていくと、A派でもB派でもないC派が生まれることもよくある。ただし、メタのレベルを上げすぎると、誰にも反論しようがない総論的な話になってしまうので、注意が必要。

・経営参謀としてに必要な能力の1つとして、「ネガティブ・ケイパビリティ」を身につけてもらいたい。

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