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つまずくということ

何かにつまずいて転んだとき。
そのことを恥じる必要はまったくない。

今度は同じようなものにつまずかなくても済むように、足元に気を付けて歩き出せばいい。

もしそうしたいと思ったら、次そこを通る人がつまずかないよう、「つまずき注意!」と、注意書きを残しておいてもいい。
もし、それが自分の力で動かせるような石ころだったら、ちょっとわきにどけてあげておいてもいい。
一人で動かせなかったら、誰かに手伝ってもらって危なくない場所に動かしてもいい。

今その時、自分ができることをすればいい。

そして、何より一番大切なのは、転んで痛かったり、けがをしてしまったりしたその時、ちゃんと痛みに気づいてあげること。
痛くて痛くて仕方がなかったら、大声をあげて泣けばいいし、悔しかったら思う存分悔しがればいい。なんでこんなところに、こんな物おいておくんだ!!と怒ってもいい。

痛くても痛くないふりをしたり、本当はすごく不安なのに、こんなけが大したことないよ、と見て見ぬふりをしたり…と、ついなりがちだけど、本当にどうしても、やむにやまれぬ場合でなかったら、自分の痛みにちゃんと気づいて、その痛みが癒えるまで休むこと。

痛みが癒えるまでの休みが、どんなに長くても長すぎるということはないし、痛いけれどそろそろ少しずつ動けるかもしれないと思ったら、動けばいい。
完全に痛みが癒えなかったとしても、その痛みを持つ自分との付き合い方を模索していってもいい。

人の痛みは人それぞれ。
転びかけてとどまる人も、転んでひざをすりむく人も、けがをしても全然平気な人も・・・いろんな人がいる。
だけど、どんなに小さなけがだったとしても、それが痛いつらいと感じるなら、それを恥じることも情けなく思うことも全然ない。
思う存分泣いて、痛がって、悔しがって、自分を抱きしめてあげて。

そして、また動きたくなったらいつでも動けばいい。
自分の人生は自分のもの。
自分自身が心で感じることを大切にして、心の声を大事にして、自分のペースで自分が進みたい方向に進んでいこう。

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