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我が家と暖(はる)の、子猫保護観察日記①

7月17日(月)


仕事から帰ると、父から報告。
「室外機の隙間に、子猫がいた。」

母猫とはぐれてしまったんだろうか…??
ミャーミャーと1匹で鳴いていたらしい。
今は、姿が見えなかった。

でも、うちでは飼えないし…。
そのときは、少し割り切った気持ちでいた。

7月19日(水)


なんだかんだ、やっぱり頭から子猫が離れない。
どれくらい、小さいんだろう。その子は1人で生きていけるんだろうか。
せめて、避妊去勢手術はして、TNRするべきなんじゃないのか。
葛藤する。

<TNRとは>
◎地域猫活動のこと。
・T=TRAP  捕まえる(捕獲する)
・N=NEUTER 手術する(不妊去勢手術をする)
・R=RETURN  戻す(元の場所へ戻す)

仕事に行く前に、少しだけ近所に探しに行く。
空は晴れているけれど、少し雨が降っている。

どこを探したらいいのかすらも、わからない。
草むらとか、隠れそうな場所を見てみる。

結局、見つけられなかった…。

7月20日(木)


夕方から仕事のため、朝歯医者へ行く。
ふと、庭へ行く扉を見ると、なんと…外に子猫が。
「いる!!子猫いる!!」
思わず、声を出してしまった。

お腹が空いて空いて、しょうがなかったんだろうか。
体は、両手に乗るくらいの大きさ。
少し、目やにもあるのか、そして結膜炎なのか、目に元気がない。
でも、警戒心は強くて、すぐ逃げ出して、室外機の下へと隠れた。

とにかく小さい。きみ、生きていけるの?

急いで、ミルクとちゅーるをあげて、とりあえず歯医者へ。

帰ってきてから、様子を見るとやっぱり室外機にいた。
ご飯をあげると、少し警戒心はとけたよう。

でも、この真夏の暑さ。
水は、飲んだ形跡がない。

ちょっとだけ見えた。

危ないんじゃないだろうか。
とりあえず、水飲み場を増やして、様子を見る。
心配で、1時間ごとに室外機下を見に行ってしまった…。

狭くて、人間が入れる場所じゃないから、困った。
まずは、警戒心を解くところから。

とりあえずの名前をつけた。(男の子か女の子かわからないし)
温かい場所にいたこと、そして、「これからの人生がたくさんの愛で暖かいものになるように。」と願いを込めて。

暖(はる)と名付けた。

7月21日(金)


昨日、姿を現してくれてから、だいぶ慣れてくれているよう。
朝、早起きをすると、ご飯を待ち構えていた暖ちゃん。

待ち構えてました。


父が、少し中に食べ物を入れると、興味をもって部屋の中へ入るようになってきた。でも、警戒心は相変わらず、強い。

少し余裕でてきたの?


本当は、早く病院に連れて行きたい。
目は大丈夫なの?ちゃんと排泄してる??
食欲はあるようだから、様子見ているけれど。

葛藤、葛藤、葛藤。
葛藤の連続だ。

お兄ちゃん、お姉ちゃんとも会うようになってきた。
三男坊は、じっと見つめる。ただ、見つめる。
暖は、シャーシャー。一生懸命、シャーシャー。

三男坊、ご対面。じっと見つめる。


大抵、長男、長女、三男坊はあまり敵意を向けられたことがないので、ビビって去っていく。
暖は、ちょっと安心していたんだと思う。

ただ…出ました。
ボス猫、次男。


ちょっとビビる、暖ちゃん。


シャーシャーしても、怯まない。
しとめる目をしている。
ただただ、眼力と圧を暖に飛ばす。

暖は、負けてしまった。
少しずつ、室外機から離れて外にいたのが、また室外機へ逆戻り。

室外機下へ避難。


一歩進んで、二歩下がる。
本当に、保護できるのか。
一抹の不安を覚える。

でも、先住猫たちとの相性もみないと、うちにいてもらうことはできないから。

ごめんね、暖ちゃん。

7月22日(土)

今日は、急遽昼からベビーシッターの仕事。

朝早く起きたけれど、暖の姿は見えない。
父が、どうやら先にご飯をあげたよう。

相変わらず、近づくと、どこの下に潜っていたのかわからないけれど、急に姿を現し、急いで室外機の下へ潜る。

姿は見えない。

一度、顔が見えたので、ミルクをあげた。
一応、今は元気そうだけれど…排泄しているかが心配。

仲良くなる努力、焦る気持ちと同時進行くらいです。

しばらくしてから、お腹が空いたのか出てきた。
相変わらずの、シャーシャーです。


食らいつく、暖ちゃん。


ちゅーるとミルクをあげて、おもちゃで遊ぶかな…?と思って出してみると、怖がってまた室外機の下へ。
ちょっと近づいて、2歩戻る。。

ごめん、ごめんよ、、暖ちゃん。。

でも、落ち着いている時は、落ち着いてるみたい。

シャーシャーな暖ちゃん。目やにが気になる。
意外と逃げ足早くて、捕まえられない。


お兄ちゃんたちは、優雅にお昼寝です。

のんびり、まったり。

いつか暖ちゃんも、こんなふうにのびのびと暮らす日がくるんだろうか。

室外機の下で、小さい身体でなにを考えてるんだろう。

手で撫でられた感触を、いつか知ってほしいと思う朝だった。

そして、夕方。
急遽入ったベビーシッターから帰ると、手には包帯だらけの父。

な…何事??

そう思って見てみると、なんと……暖がいた。

頑張って、捕まえてくれたらしい。
ありがとう…ありがとう。
親孝行しっかりします。

相変わらずのシャーシャー。
でも、トイレもちゃんとしてる。ご飯も食べてくれる。
大変、優秀です。安心です、母は。

ただ、本当に捕まえるのに引っ掻いたり、暴れたようで、しばらくは病院は難しそう。

でも、いいよ。暖ちゃん。
元気でいてくれるなら、いいから。
今まで、よく頑張ったね。

ちゃんと幸せになりましょう。

シャーシャー言いながら、横たわる暖。
まどろんでくれて、なによりです。





以上、暖との6日間でした。

正直、まだうちで飼うかは決定ではありません。
まずは、暖ちゃんがうちに慣れてくれるか。
そして、先住猫との相性はいいか。

外に戻すことは考えていないけれど、いい里親さんを見つける!とも思ってはいます。でも、そんなに交友関係広くはないですし…。
結局、うちの子になるのかな、とも思ったり。

でも、そのままにはしておけなくて。

せめて、不幸な猫が増えないように、避妊去勢手術と、多分今、あるであろう体調不良を治したい、と思っています。

どの命も、幸せになるために生まれてきたはずなので。
できることはしていこう、と思ってはいますが、いまだに何が正解なのかはわかりません。

ここしばらく、葛藤しています。

でも、なぁなぁにはならないように、メリハリつけて決断して、動いていきたいな。

noteも毎日更新していて、今はどうかるか分かんないし毎日にこだわらなくても…とは思ったのですが、なんとなく更新しないとソワソワするくらいには、習慣になっていたようです。

どうなるかはわかりませんが、よければ見守っていただければ幸いです。

第1関門は、まずは人馴れ!

それでは、また。



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