【詩 vol.13】終幕
言ってやりたい言葉は
山ほどあった
溜まりに溜まって信じるだけを
貫いてきたら
気づけば息ができなくなって
正直ほっとした。
君が嘘をちらつかせるほど
何故か、僕も演技をしなきゃいけなくて
笑顔貼り付けるのも辛かった
ああやっと、息ができるんだ
もう笑わなくていいや
堰き止めてた感情が流れ込む
なんで、俺が泣くんだよ
もう無理しなくていい
嘘だと知ってた笑顔に
答えなくていい
もうとなりに
いないんだな
静かな部屋で
息を吸った
安堵のため息と哀しみのため息
吐き出したら
ふっと笑った
もうええわ
ひとつのネタだと
思えばいい
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