“置き勉”について語ります
去年、小学生の“置き勉”の禁止が話題になりました。
ぼくも、それに関してのイラストを投稿し、改善される事を願いましたが…
今年の終業式では、どうだったのでしょうか。
当時…
Twitterで他の方の“置き勉”に関するツイートを見た時…
ぼくも、教科書でいっぱいになったランドセルで歩くのが辛かった事を思い出しました。
しかも…
そこからさらに荷物がプラスされる事もあって…「終業式の帰り道は大変だったな…。」と思いがらイラストを描きました。
ぼくの小学校では、“置き勉”は基本的に禁止だったのですが、それを守らなかったから罰があるほど厳しいわけでもなかったです。
ただ…
小学校低学年の時は分からない事だらけで、ある種“先生の言う事は絶対”みたいな感じがあったので、疑問を持ったり反論することもなく、言われたまま持って帰っていたように思います。
1枚目は、“ぼくが実際に経験した荷物が多い時の状態”で…
そこから、イラストを見た方から多くのコメントをいただいて、「それがあったか!」と描き忘れていた物や…
さらに、夏休み前後は一番荷物が多かった事を思い出して、描き加えたのが2枚目のイラストです。
2枚目は、半分冗談のつもりで“みんなの意見を取り入れたMAXヒドイ状態”を描いたつもりでしたが…
みなさんのコメントやお話を聞いていると、あながちフィクションじゃないなと感じました。
ちなみにコメントで多かったのが…
「上履き」「画板」「アサガオの植木鉢」「道具箱」「水着」「工作」で…
珍しい物で印象にあるのは、「スキー板」でした。
雪国の方は、そんな大きな物まで持ち運ぶのかと驚きましたし、それを持って雪の中を通学する事を考えるとゾッとしました。
当時、先生方は「計画的に荷物を持ち帰るように!」とおっしゃっていたと思いますが…
それでも、荷物を持ち帰るのを忘れてしまったり、疲れて面倒だから持って帰るのを後回しにしたりで後に荷物が重なって、イラストのような状態になる事がありました。
また…
「習字カバン」や「絵具セット」は、横着して持って帰らない子もいましたが…
ぼくは習字を習っていたり、絵を描くのが好きだったので、その荷物はこまめに持ち帰っていました。
そんな事もあって荷物が増える事が多く…
それを持ち帰る日には本当に大変で、休み休み移動し、普段は学校から徒歩15~20分ほどの家まで40分近くかけて帰りました。
元々、このイラストは…
問題提起をするつもりではなく、「こんな辛い思いをしたんです…。」という、愚痴に近い気持ちで描いたのですが…
描いていくうちに、「子供の頃は当然のように持ち歩いていたけど…今思うと、やっぱり変じゃないかな。」と、“置き勉”に関して疑問を持ちましたし…
投稿後に多くの反響があった事で、“置き勉”について考えるようになりました。
ぼくは結婚していないので子供はいませんが、小学生の甥っ子がいますので、他人ごとではないと感じています。
子供を持つ親御さんなら、心配するのは当然だと思いました。
当時のぼくは…
身体が小さかった事もあり、荷物が多くてふらついて転んだり、車とぶつかりそうな事もありました。
荷物によっては、画板は風にあおられて身体ごと持っていかれそうになりますし…
植木鉢などの大きな物は視界が狭くなったり、宿題で作った工作は、壊さないようにと気を遣って余計に疲れたり…
大荷物の時は色々な事に気を取られ、注意力が散漫になって自分の荷物の“サイズ感”が分からず、人とぶつかってしまう事もあります。
通学は「安心、安全」が大前提ですので、そうなる危険性があるほどの荷物になる事は、改善されるべきだと思います。
それに…
身体の出来上がっていない時期なので、荷物によって負荷がかかりすぎるのも心配です。
ぼくも、腕も脚もパンパンになり、背中と腰を痛めた事を記憶していたのでイラストのような表情になり…まさに“修行”のようでした。
そもそも…
勉強する為の道具を持って通学しているのに、それが原因で疲労困憊になって勉強に支障をきたすのは、本末転倒だと思います。
そうして…
昔からこうした問題があったと思うのですが…
それなのにも関わらず一向に改善されないのは、明確な改善点が分からないからなのかもしれません。
先ほどお話したように…
単に持って帰るのを忘れたり、習い事で必要だから持ち帰る必要があったりと、個人の都合によって荷物が増えたり…
盗難の防止やラクガキされないようにと、教科書を持って帰らせたい先生方の想いなど、色々な要素が組み合わさっているので…「これをしたら解決!」とはならないようです。
難しい問題ですね…。
それでも、やはり…
子供にとっては良い事ではありませんので、少しでも良い方へ改善される事を願います。