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自分の体と向き合う記録 ~不妊外来にいくまで①~

まえがき&ご注意

あけましておめでとうございます。
このnoteもついに2年目に突入しました。皆様のおかげで、ここまで続けられております。ありがとうございます。
しばらく更新ができなかったのですが、2020年7月頃のことから書いていこうとおもっています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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~これまでのおさらい~
●約10年放置せざるを得なかった(筋腫だけで560g)約14cmの巨大子宮筋腫と右卵巣皮様嚢腫を摘出すべく2019年9月初頭に手術、9月末に復職。
●10月以降、あまり休養期間を設けることなく働いたこともあり、月経が再開後に、月経痛等の症状に苦しんだ私に主治医に【月経困難症】と告げ、ロキソニンやナウゼリンなどの薬を飲んで過ごした。
●12月頃から乳汁(おっぱい)が出るようになってしまい、1月にプロラクチンというホルモン値が100を軽く超え、主治医の指示の下4月からカバサールの服用を始める。
●さらには筋腫も再発しているよ。さて、今後どうしようかね?というお話。
~ おさらい終わり! ~

詳しくは、これまでのお話として、子宮筋腫と卵巣嚢腫を取ってきた 第0話~はじめに~ここから辿れます。
マガジン化してあるので、お時間のあるときに、こちらからどうぞー!

このお話を読んで、もしどこの病院かわかったとしても、どの先生かわかったとしても、医師の個人名や病院名を特定される内容は書かないでください。

また、私が先生に伝えたことは私達の事情に基づいたお話です。先生がお話してくださったことも、私の事情を考慮して言います。
それに、伝え方は人それぞれですし、先生とどのようにお話するかも家庭の事情によって異なります。なので決して、これがベストというわけでは有りませんので、留意してお読みください。

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※今回のサムネは…手術1年経過の記念にと買ってもらったピアスたち

□7月3日

この日ちょうどY先生の診察がある日で、生理っぽいものもちょっとはじまった。
ようやく、ようやく生理が順調にきたのか?と思った。だって生理が来ないと排卵もできない、そうすると妊娠することすらできないのだから、今の私にとって生理というのは非常に大事なこと。

この頃、病院は激混みではないけど内科はどうやらいつもどおりの込み具合のようで、産婦人科は相変わらずガラガラ。人も多すぎず、少なすぎず、のんびりした空気が流れている、この空気感が好きだし安心できる。

先生に呼ばれる。
Y先生「(出血は)とまった?」
「はい」
Y先生「量は多かった?少なかった?」
「ちょっと多めです」
Y先生「貧血症状は?」
「ちょっとだけ…。ほんとにちょっと朝立ちくらみがある程度だったり、下まぶたのうらが白かったりしました」
Y先生ええー!でもね、プロラクチンの値はみておいたほうが良いからね。生理はきてるんだよね?」
まじかー!っていう先生の反応に、いやだってこんな出血続くと思わなかったもんっていう心の声が漏れる。

Y先生「一回止まってもう一回きた?それとも続いてる感じ?」
「6月14日に止まって」
Y先生「で、今に至る?」
「はい。今も止まったり出たりを繰り返してます」
Y先生「そっかぁ」
先生が、がん検診最後にやったのいつだっけと確認しながら私のカルテを探す。

Y先生「がん検診、区のやつじゃなくて健康診断で頸がんの検査やったんだよね」
「はい」
Y先生「この前、内膜を診たときはそんなに厚くないから、僕は体がん検査はしてないんだよね。体がん検診はちょっといいですよ、それまでずっと(出血が)止まってたわけだし、アレ(検診)はちょっと痛いからね。でも必要なときは絶対やりましょうって言うからね
先生が一つ一つ確認しながら、私のカルテを確認していってくれる。この先生のいいところは、ちゃんとこうやって見直してくれるところだ。

Y先生「で、貧血がないかっていうのも検査しておかないといけないんだよね。でも、どっちかっていうとプロラクチンの方を追っていっったほうがいいんだよね、そのついでに一回で済むからっていうことでね」
そう言いながら先生は、血液検査のオーダーを入力して、飲んでいたカバサールもないもんね、ということで追加でいただくことになった。

Y先生「4回分で4週間後にするか。4週間後で大丈夫?」
「はい、大丈夫・・・です」
壁にはられたカレンダーを見ながら、4週間後を確認して大丈夫そうだなぁと答えた。先生は仕事を気にしてくださってるんだけど。

「実は、今派遣先決まってなくて…、仕事がない状態なんですよね」
Y先生「んっ?えっ?!まじで?」
「マジです。6月末で派遣先が終了しちゃって、次の派遣先決まってなくて、自宅で待機状態なので…」
Y先生「えーーっ、そうか。次のしごと行ってくださいーって場所が決まってないのか。大変だね、それ…」
「なので、今の所時間に余裕はあると思います」
Y先生「じゃあ、どうしようか。プロラクチンと貧血の状態を早くわかりたいので、1、2週間後にしよう。で、お薬どうしようか、4週間後にしておく?」
先生がこういう聞き方をするときは、だいたい私の希望が通る形なので、4週間でも良さそうと思っている理由をお話した。

「出血止まってから、貧血っぽのは収まっているんですよね」
Y先生「出血あったときは、ちょっとしんどかった?」
「はい、そうですね」
Y先生「そうだよねぇ、出血の期間長かったからね。プロラクチン見ないんだったら、前回血液検査しておいたほうが良かった。やっておいたほうがいいかどうか迷ったんだけどね。血液検査も、今回は最低限血算だけで、鉄とかはいいよ」
ということで、翌々週の17日に結果を聞きに来ることになった。先生が4週間分の薬の処方箋を書きながら、すごくありがたいことを聞いてくださった。

Y先生「ちなみに、カバサールって値段高いっけ?」
「そんな、高くなかったかと…」
Y先生「すごく高いわけじゃない?」
「はい、そんな高くなかったと思います」
実際、500円くらいのやすさなので、とても楽なお値段。先生は、私に仕事がないことを気にしてくださってるので、そういったお話になるのだろう。
ほんとに、そのお気持ちがめちゃめちゃ嬉しい。
そんなに高くなかった旨を伝えると、先生は4週間分のお薬を出してくださった。この頃には、当帰芍薬散もなしでカバサールのみになった。

先生に気になることがあるかと聞かれて、また1ヶ月とか出血しちゃうのかなっていう不安があることを素直に話した。
Y先生「その時は、どうなるかっていうとピルの類で止めるしかないんだよね。でも、ピルはちょっと飲めなかったよね」
「はい」
片頭痛があるため、私にはピルは不向きじゃないかという話になっていたので、ピルは無しにしようという話になっていたので、私は以前、先生から聞いて調べていたミレーナについて聞いてみた

ミレーナって挿れたら5年有効、ですよね」
Y先生「うん、5年だね」
「挿れたら、排卵は止めない?
Y先生排卵は止める
「止める。(あれ、私が見た動画では止めないって聞いたけど、違うのか?)」
Y先生「うん。あれはね…ホルモンを徐放、出してるから挿れてもすぐには(排卵は)止まらないよ。でも、生理が来ちゃう人がいるんだよね。だから、確実に排卵を止めるってなると…」
ピルになっちゃう?」
Y先生「うん」
あー、なるほど。黄体ホルモンをゆっくり放出する(徐放)からかー、そういうことかーって私も納得。

Y先生「もちろんね、ミレーナにも良いところと悪いところがあって、生理に伴う痛みは減る。けれども、挿れたあとに痛いっていう人が居てね。(体にとっては)異物だから、挿れたあとに異物として子宮が収縮して出そうとして痛いから取ってっていう人がいる」
ほぉおお、なるほど。そういうこともあるのか…。
Y先生下からのお産を経験してる人は取れやすいし、筋腫の位置によっては正確な位置に入らなくて、取れちゃうっていう場合がある。保険はきくんだけども、保険きかないと7万くらいになっちゃう
「たっか…!」
Y先生保険がきいても安くはないんだけどね、じゃあ挿れて痛かったらどうするかっていうと、抜いちゃうしかない。1ヶ月後に痛いからとって!っていう人もいるし、実際僕もそういう方を診たことあるからね。だから挿れてみるしかないんだよね。それに、値段の問題もあるしね」
痛いっていう人がいるっていうのも驚きだけど、その値段もびっくり。でも、痛みが減るっていうのは大きなメリットの一つだ。
Y先生「挿れるときも、もちろん痛いんだけどね。お産の経験がない人は出口(子宮口)が狭いから、そこから脱出する確率は低い。排卵に伴う症状が強いようだったら、排卵を止めるほうが楽にはなると思う。ミレーナの適用は月経困難症だからね。子宮筋腫だから挿れるっていうのは、保険適用ではないんだよね」
その上で、先生に痛みについて聞かれた。
生理中の痛み、生理外の下腹部痛も最近ちょっと増えてきて、ロキソニンを服用する機会というのが増えている事も話し、先生からも検討していいかもしれないね、というお話だった。
Y先生挿れるタイミングとしては、生理終わってすぐの直後。で、挿れるときに一回子宮体がん検査はやっておいたほうがいい子宮体がんの確率が低いことを確認してから挿れる

挿れるタイミングとか、メリット・デメリットを聞いた上で私がもう一つ気になっていたこと。子宮体がんについて。
Y先生JUNさんのその年齢(30代)で子宮体がんになるリスクは低い。だけども、いないっていうわけじゃない。健康診断とかでも、大体頸がん検診しかやらないから、やる機会そのものが少ないんだけどね」
「なるほど…。子宮体がんを調べたとき、前がん病変?っていうのがでてきたんですけど、それとは違うんですか?」
Y先生内膜増殖症ね」
「はい。なんかそういったのがいっぱい出てきて、ナンノコッチャ?ってなっちゃたんですよね」
Y先生「要するに、前がん病変(ぜんがんびょうへん)って言ってね、正常な細胞からイキナリがんには変わらないんですよ。その一歩二歩手前細胞診で内膜増殖症が疑われますってなったら、内膜を掻き出して検査するんだけど、JUNさんの年齢(30代)だと内膜増殖症はどっちかって言うと多い。そういうときの症状としては、生理の量が多いとか、生理外出血があるとか」
おや、当てはまるぞ…?そうか、だから先生は前回すごく慎重にエコーをしていたのか…と、前回の先生の行動に納得した。
Y先生「でも、内膜増殖症っていうのは普段僕たちが超音波で診てるとき、やたら(内膜が)厚いんですよ。生理が終わって、卵胞ができる段階の早い時期に(内膜が)厚くなる生理直前みたいな感じね。で、それだけ分厚いやつが剥がれるから、生理の量も多くなる、ということなんだよね」
なるほどぉ、、と私が考えていると、先生は前回私の内膜の厚さが5.4mmでそこまで厚い部類には入らなかったから、子宮体がん検査はやらずにおいたっていうお話もしてくれた。
Y先生「でも、ミレーナ挿れるとか、不正性器出血が続くんだったらやっておいたほうが良いよっていうのはそういうわけね」

(ここまでで、だいぶ太字が多くなったが)なるほど、よく分かる説明だった。ある程度自分でも調べていたところを先生が補足・補正してくれるかたちだったので、すごく分かりやすい。
「ミレーナは検討してたんですけど、妊娠したいって子どもを授かりたいっていうのを真剣に考えてるから、ミレーナ挿れるかこのままいくかっていうのを考えてて、どうするのがベストなのかって考えてて…」
Y先生「性行為に関してはどう?」(あるの?ないの?って話)
「うーん、今の所頻繁にはない…」
という話とか、精子観察ができるメンズルーペという商品のことも先生にお話をした。数匹程度しか見当たらないことからも、旦那の飲んでいる薬の影響が出ているんじゃないか、副作用に精巣機能低下があったし…という話もした。
正直どうはなして良いのかすごく不安だったけど、先生はちゃんと受け止めてくれた。すごい…ありがとう。先生…。

二人の子が望めるかどうかも、今のところよくわからなくて、精液の中に白い丸いモノがあったんですけど、一度主人が泌尿器科の先生に診てもらうことがあったんですけど、その動画見た限りだと精液中に白血球があるんじゃないかってことだったんですよね」
Y先生「うーん、服薬での影響もそうかもしれないけど、ちょっとでも動いてるのが居るんだったら顕微授精になると思う。その動いてるのを採って、採卵して、顕微鏡見ながらっていうね。全く(精子が)居ない人でも、色々やり方はあるからね。今のお話を聞いてる限りだと、二人のお子さんができる確率はゼロじゃないと思うんだよね。でも、妊娠を考えているようだったらミレーナは…」
「ですよねぇ…」
Y先生「うん。でもやっぱり、生殖医療の補助が必要になってくるかなっていうところではあるよね。そういった、不妊治療の専門の病院でのね」
うわあーーー…やっぱりそうだよねぇ…。っていう気持ちになるし、先生からそういう反応をもらうことも、わかってた。
「正直、専門の病院に当たるのが一番なんですよね。でも、今二人でどうするのがベストだろうねっていう話をしている状態になってるんですよね」
Y先生「うん、そうなるよね。でも、JUNさんの年齢も考えて早めにやったほうが良いと思う。5月までは少なくとも、あの状況だったから、自粛期間中は不妊治療をよほど急ぐ人じゃなければ中止してくださいっていう状況だったんだけど、やっぱり年齢で待てないっていう人がいて、そういう人は相談でっていうことだったから、不妊治療をやっちゃだめっていうことじゃなかったんだけどね、今は少しずつ再開してる状況だから、やるなら早いほうが良い
ハッキリそういったことで、私は帰ってから話してみようっていうことを決意した。学会声明にも、たしかにどうしてもやっちゃ駄目と入っていなかったので、
Y先生相談するなら、早いほうが良い。なんでかっていうと、やっぱり年齢は止められないから。そういう周期的なところも含めて早いに越したことはないからね」
「そうですよね。今、自分のこのプロラクチンが高い状況とかも含めてなんとかしないとっていうのは、感じてるんですよね」
Y先生「プロラクチンに関しては、薬飲みながら妊娠することは可能だし、高いともちろん、排卵も生理もとまっちゃうんだけど、カバサール飲みながら妊娠しましたっていう人もいるからね」
「そうなんですね。プロラクチンが高くて生理不順になってるんだったら、カバサール飲めば…」
Y先生「生理もちゃんと起こるはず。だからこないだカバサール飲んで、久しぶりに来たと思うんだけどもね」
先生も私もここで苦笑してしまった。あまりにも生理が起こらないから、っていうのとか長期間の出血とかそういうのも相まって、更にはここまでプロラクチンが高い状態が続いたからというのが、大きいのだと思う。
先生からはこのときまだおっぱいも出ることからも、ある程度きっちりプロラクチンが下がらないと、生理が順調に来ないというのもお聞きした。

「もしミレーナを挿れて、いざ妊娠をってなったら…」
Y先生とっちゃうしかない
「いざ、ってときは取れるんですね」
Y先生「もちろん。普通の避妊リングとは違うし、JUNさんの場合は避妊リングを挿れる必要はないし、それならミレーナのほうがね」
なるほど、いざというときは抜くことができるという確約も頂いたので、そこは検討対象にいれてもいい一つの案ではあるだろう。
ただ、先程の話から勘案しても年齢というのは一つのネックで且つ私たちの状況を考えると急ぎたい。

Y先生「やっぱりきちんと一度ご主人と話して見ないと駄目だよね」
「そうですよね。先日主人と話したときは、子どもがほしいっていうことと子どもを育てたいっていう気持ちはあるのは、聞いているし私もそう思ってるので、そこは二人の意見は一致してるんですよね。ただ、不妊治療のクリニックとかそういったところに行くとなると、私たちの事情というのを考慮して選ばないといけないし、居住区内でのところって多くはないわけで…」
Y先生「このあたりっていうと、TかKかってところかなぁ」
「そうなりますよね」
現在の社会では、子どもを授かるための方法がいくつかある。その一つに特殊な方法というのがあるのは知っているが、私たちがその特殊な方法の対象が適応かどうかもまだわからない状態で、安易な選択はしたくないし、先生もそういった安易な選択というのはしてほしくないのだろうというのは、先生の口ぶりからも容易に想像できる。

「一応、私の母が産後とか出産という話になったら、大阪から来てくれるとはいってくれているんですけど、妊娠中は少なくとも産前休暇をもらえるまでは、働かないと行けないっていうのもありますし…」
Y先生「逆に大阪に行くっていうのは?」
「それは多分無理ですね。父と折り合いが悪くて父が子ども嫌いなので…」
Y先生「ああ、それは辛いな…。でもお母様が来てくれるといっても、妊娠中の初期からつわりもあるし、軽くなっても少なくとも34週までは働いて40週までは大きいお腹抱えていないといけないから、すごく大変なんだよね。で、なおかつ産後も大変になっちゃうから、いっぱい考えないといけないことはあるよね」
「そうなんですよね。いざ、踏み切るという話になったときに、どうしていくか、どうやって乗り越えていくか、自分たちで子どもを希望するってなったときに、考えないといけないことって山のようにあるから、その都度話し合わないといけない。でも、お互いの年齢のこと考えると、進みながら話し合っていくしかないから、それはそれで大変で…」
Y先生「そうだよね。JUNさんたち二人の事情っていうのがやっぱり、複雑だからだよね」
この先生、こんなにお話聞いてくれるとは思わなかったし、ここまでお話してくださるとは思わなかった。
びっくりした。でも、すごくありがたかったし、すごくホッとした。先生が私達のことを心配してくださってる、気にかけてくださってるのもよく感じられれて、本当に、ただただ有り難いの一言に尽きる。

私も、もう少し話し合ってみますと伝えて、処方箋を受け取ってこの日は終了した。なんとこの日、20分近く先生とお話してた
待っている患者さんが少ないから良かったけど、本当に先生のお時間をガッツリ頂いて申し訳ない気持ちも感じつつ、ここまでしっかりお話を聞いて応えてくださった先生に感謝感謝の気持ちで、血液検査を受けてお会計して、薬も受け取って帰宅。

この日話したことは、家に帰ってお話して二人でもう少し話を詰めようということにして、話をまとめた。
いろんな手段を講じる事はできるからこそ、そのいろんな手段に優先度をつけようや、という話も含めて話し合って、考えをまとめて次回先生に紙をお渡ししようということで、話をまとめた紙を作った。

※おもったより長くなったので、不妊外来に行くまでを2回にわけてお届けします。

次回
この先生で良かった。パート2!

皆様のサポートが私の励みになります!そして、ささやかな幸せです(*˙˘˙*)!