サムネ

子宮筋腫と卵巣嚢腫を取ってきた 番外編 Another Episode.1~2019年10月、その後~

!ご注意!
もしどこの病院かわかったとしても、どの先生かわかったとしても、個人名や病院名を特定される内容はコメントに書かないでください!

私に施行された治療は、医師が私の症状に合わせて行った治療であり、私が受けた説明はあくまで、医師が私に合わせた説明内容です

詳しくは子宮筋腫と卵巣嚢腫を取ってきた話0話~はじめに~を読んでね

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この回から番外編としてお送りします。本編として続けるのは、あくまで復職まで書くのが目的でしたので、今回からは番外編としてお楽しみください。

さて、復職した私を待っていたのは、痛みと下痢と戦う日々でした。。。


□2019年10月

10月に入って、残業する機会をいくらか増やすようになった。
と言っても、月水金2時間程度というお約束にしてもらいながら、少しずつ増やしていくように、現場リーダーとお話をして、納得していただくようにした。
だって、残業するにしても、しっかり残業対応するのは6月以来になるので4ヶ月ぶりになるのだから、突然増やすことは今の私には出来るわけがないので、ゆっくりとね。

けど、10月の早いうちから下腹部が痛すぎて動けないことが増えてきたし、薬を飲んでも効きが悪いほど痛いというのが増えた。
とはいえ、外出先で座薬を持ち歩くわけにもいかないし、座薬を追加でもらっているわけでもないのでとにかく痛みに耐えるということが多くあった。
痛みで仕事に集中できないとかそういう事が増えて、集中できない状態に気づかれるわけにもいかないので、とにかく誤魔化しつつ仕事をこなしてた。

9日になれば外来にいける。そのことだけで頑張ってた感がすごかった。
ほぼ毎日のようにやってくる痛みと、その痛みのあとに襲われる疲れにへとへとになってた。
かといって月経が再開したわけじゃないので、月経痛と言うには程遠い。
でも、月経痛に似てるかと聞かれれば近い気がしなくもないけど、痛すぎてどんな痛みなのか説明することも難しい
肛門の奥がギューギューする感じ子宮と卵巣のあたりを締め付けられるような痛み、こんな痛みがほぼ毎日のようにやってきて時々うずくまりたいほど痛かった。

そんな痛みに耐えること数日。
外来受診の9日までが長く感じて、ようやくやってきた外来。しかも、この日はいつもなら痛くなってる時間に痛くなってなくて、今日は来ないんだと思ってた日だった。
外来で先生に呼ばれるのを待ってるとき、突如としてやってきた痛み
他に待合室にいる人も少ない時間帯なので、遠慮なくうずくまる。痛すぎてトイレに行くときも、何をするにもしんどい。とにかく横になりたいと思ってた。
先生に呼ばれて、診察室にゆっくりと歩いてはいっていくと、先生が驚いた様子を見せた。

Y先生「どうしたの!?」
「下腹部痛すぎて、すごくしんどいです」
Y先生「えっ、いつから?」
「ここ、着いてしばらくしてから」
Y先生「ここ来てからか」
椅子を勧められてゆっくりと座る。その動作だけでも痛いので、背もたれにより掛かるようにして座った。

Y先生「どう痛い?」
「締め付けられるみたいな…、ズキズキするのとか色々混じってて」
Y先生「その痛み、いつ頃から出てるの?」
「9月の29日頃に皮下出血が消えて、それからほぼ毎日…」
Y先生「生理来てる?」
「いえ、全く気配すらないです」
Y先生「ギューッっていう感じじゃない?」
「よく、分かんないです」
Y先生「うん、よく分かんないか。痛いのって、どのへん?」
「肛門の奥の方だったり、膣の奥の方なのか…とりあえずこの辺り全体が」
先生はこの辺り、と私が服の上から撫でる場所を注視して、カルテに書き込む。

Y先生「血液検査に行こう」
「はい・・・」
Y先生「結果待ってる間に、エコーで診させて」
「はい」
Y先生「ゆっくりでいいからね。戻ってきてしんどかったら横になれるから言うんだよ」
「は、い」

立ち上がるときも痛くて、痛みに耐えながらゆっくりと血液検査に向かった。
ほんとに、なんでこんなときまで私は階段使ってんだろって思うけど、どうにか採液室に行くと、すでに片付けを始めてる技師さんたちがいた。そうだよね、もう17時前だもんね。。。
サクッと採血が終わって、またゆっくりと階段を使って産婦人科まで戻る。産婦人科も所々で片付けしてるところなのに、非常に申し訳ない気持ち。。。
結果待ってる間に痛みの波が強くなったり弱くなったりと強弱を繰り返すので、それがさらに気力を奪っていく
先生が私の名前を呼んで、ゆっくりと診察室に向かってると診察室から先生が出てきて出迎える形になった。

Y先生「エコーしちゃうから、中待合でまってて」
わざわざ私を中待合に誘うようにして診察室に消えていった。

エコー室に入って診察台に座って、検査を待ってると先生がやってこられた。

Y先生「血液検査の結果、一部見てきたけど、C-反応性蛋白、つまり炎症の値がね前回と変わってなかったし、貧血になってるわけでもなかったんだ」
「はい」
Y先生「今、術後の痛みが10として、痛みのレベルどれくらい?」
6~7くらいです」
炎症の値が上がっていないことにホッとした。上がっていてほしくなかったから良かった。。。

先生は、まず私の上腹部を触る。
Y先生「ここの辺り痛くないよね」
「痛くないです」
Y先生「こっちだよね」
下腹部を軽く押されるだけで痛かった。なんでだよぉぉぉ!
先生が触診のとき軽い力で子宮や卵巣のあたりを押しただけなのに右側も左側も痛い。

Y先生「痛いのってこの辺?」
経膣プローブで私がついさっき触診で痛いと感じてた辺りを軽く刺激をするので、私もを返した。
この日のエコー長い気がしたけど多分そんなに長いはずはないので、おそらく私が痛いと思っているからだと思う。
エコーでの診察が終わって、エコー室を出ようとすると、助産師さんに声をかけられた。

助産師「中待合で一旦、これで体温測ってから先生のところに戻って」
そう言われたので、体温を測ると36.9℃あった。おっかしーなぁ。。。
そう思いながら先生のところに戻って体温計を渡す。

Y先生「む、ちょっと高いね。普段から高いほう?」
「いえ、普段は36.2℃くらいです」
Y先生「そうかぁ。。。痛いときって熱上がる?」
「ちょっと高めだと思います。37℃いくこともあるので」
Y先生「体温計持ち歩いてる?」
「はい。派遣先にある救急箱がどこにあるかわからないので、一本買いました
Y先生「じゃあ、痛いとき熱はかってみて。それで7℃後半とか8℃近かったら教えて」
先生は、そう言いながら電話のジェスチャーをする。

Y先生「痛いときに飲む薬出しておこうか。まだ薬残ってる?」
「いえ、かなり心もとないですね」
Y先生「うん、じゃあ薬出しておこう。しばらくこれ続けてみよう」
「はい」
Y先生「子宮を大きく切ってギュウギュウに縫い合わせたことと、卵巣もちょっと追いやられてたの覚えてる?」
「はい、覚えてます。MRIの画像ですよね」
Y先生「そう。そういうのもあって、子宮も卵巣も元の大きさに戻ろうとしてるんだよね。だから痛みはどうしても続くし、その痛みを少なくしていくっていうのが、今一番できることになるんだ」
「なるほど」
Y先生「だから、少し薬を続けてみてどうにか痛みを減らしてあげよう。それでもう一度受診するかどうかだけど、、、できそう?」
先生は、私の事情を考慮してくださって聞かれたのだけど、その時の私は否と答えた

Y先生「うーん、本当なら来てほしい
「はい、、分かってます」
Y先生「そうだよね…。じゃあ、何かあったら来て。ちゃんと診るから」
「はい。すみません、ありがとうございます」
Y先生「ゆっくりでいいからね」
終始弱々しくて、先生にめっちゃ心配させてしまいながら薬を処方してもらってお会計を済ませる。
お会計窓口も、一部シャッターが降りてて終わった頃にはすでに18時前。
薬局で、処方箋出してお薬をもらってると、なぜか薬局に先生が現れた。。。!?

Y先生「あれ、JUNさんここで薬もらってたの」
「はい、先生もお薬ですか?」
Y先生「うん、僕は医者の不養生
そう言って先生が少し笑った。この先生、ほんっと忙しそうなんだもんなぁ、というか先生お薬貰う予定があったのかというのがびっくりで、それを押して私の診察をしてくださっていたようで、更に申し訳ない気持ちでいっぱい。

Y先生「今から帰るところ?」
お買い物してから帰ろうかと。。。」
Y先生「ええ、無茶だよ。一旦家に帰ったほうがいいよ」
「やっぱそうですかね・・・」
Y先生「うん、まだ痛いでしょ}
「はい。。。」
Y先生「うん、一度ゆっくりでいいから、帰ってそれからにしたほうがいいと思うよ」
「そうですよね。。。一旦家に帰ります」
Y先生「ゆっくりでいいからね」
お礼を述べて自宅へ。結局帰ってから、食材確認してお買い物に行った。痛みの波は一旦引いていて、かんたんに食材買って御飯作って、お薬のんだ。
いつもどおりの生活をなるべく崩したくないっていうのと、このときはまだ私のほうが動ける状態だった。

その後、先生が処方してくれた薬を飲み続けてどうにか強い痛みが来ることは随分減った。
そしてその状態が暫く続いた頃、9月以来の下痢をする。
薬の副作用をまっさきに疑うのは、リュープリン注射の頃の名残だと思う
まずは下痢の回数が多いこともあり、もらっている薬を調べる。

● ロキソプロフェンナトリウム錠(ロキソニン)
● テプレノンカプセル(セルベックス)
● ブチルスコポラミン臭化物錠(ブスコパン)

この3つで下痢の副作用が出るのは、セルベックスらしいということが分かった。
とりあえず、先生が外来にいる日なので病院に電話。
結論として「副作用が強く出る薬ではないから、あまりに続くなら内科へ」ということだったので、様子を見ることにした。

そんな下痢と付き合い始めた6日目の10月16日
この日も朝から下してしまっていたので、内科へ行くことにした。
木曜日から下してしまっていることを伝えて、受付を済ませて呼ばれるのを待った。

医師「下しちゃったの?何回くらい?」
「はい、多いときで日に5回少ないときで3回くらいです」
医師「あちゃ、ちょっと多いかなぁ。水ぽい?」
「はい、ほぼ水です」
医師「食べた直後とかに多いの?」
「いえ、食べた直後だろうとなかろうと、です」
医師「じゃあ、ちょっとそこに横になってー」
ということでベッドにゴロリ。上腹部を叩くように触診をして、聴診器で腸の音を聞かれた。

医師「うーん、軽い腸炎だと思うから、熱出ていないなら一旦今日は整腸剤出しておくね」
「はい。ありがとうございます」
医師「今、飲んでる薬には影響されないタイプの出しておくけど、JUNさん産婦人科も受診してるよね?」
「はい。9月に手術で子宮筋腫と卵巣腫瘍を取ってもらってます
医師「あら、そうなの?でも、9日にお薬出されてるけど」
「あー、最近突然強い痛みを感じていて、その日も痛すぎてうずくまるほどだったので、先生が薬を出してくださったんです」
医師ロキソニンだよねぇ。これ、飲み続けるの良くない薬なんだよ」
「そうなんですか?」
医師「うん。それに、術後1ヶ月経ってまだ痛いっていうのは、中々ちょっと良くないことだからねぇ」
「そうですね、先生もそれを気にしてらっしゃるようでした」
医師「先生だぁれ?」
「Y先生です」
医師「ああ、あの先生ね。Y先生なら、今日いるからこのあと産婦人科にいってY先生と相談してきて。薬もこのまま出し続けるの良くないことだし」
良くないんだろうな、と思うけど、この選択肢で私の痛みは軽減されているのは確かなんだけどなぁと思いつつ、窓口に戻って産婦人科に行くように指示されていることを告げて産婦人科へ。

産婦人科で受付を済ませて、お忙しい中Y先生に呼ばれた。

Y先生「下しちゃったの」
「そうです。木曜日から下し始めて、5日経って今日で6日目になりました」
Y先生「そうかぁ、腸炎って言われたの?」
「はい。内科でミヤBM錠を出していただいたんですけど、内科の先生が痛みが続きすぎるのって良くないし、ロキソニン飲みすぎるのも良くないから先生と相談してって」
Y先生「言われちゃったかぁ。でも痛み残ってるのは事実だもんねぇ」
「はい。。。」
Y先生ロキソニンもねぇ、たしかに良くないんだよ。でも胃薬だしてたよね」
先生、自らの処方を確認した。

Y先生セルベックス出してたよね、良かった。出さないと煩いからさ」
「そう、なんですか」
Y先生「うん、出さなかったら色々言われちゃうんだよね。とりあえず今の薬続けていこう、痛みがなくなるほうが大事だから。ミヤもらってるなら、内科の先生はいまだしてる薬と相性が悪くならない薬を出してくれたみたいだから、ミヤとロキソニン一緒に飲んでていいからね」
「はい、わかりました」

もうここまで行けば医者と医者の考え方の違いになるんだろう。Y先生は、私が痛みで苦しんでいるのを知っているから、痛み止めは飲んでほしい。
痛み止めを飲みすぎなのは良くないのも分かっているけど、痛みをなくせば薬を飲む回数も減らせるという、QOLを上げる方向で先生は考えていらっしゃるのも分かる。
今、痛みで私のQOLは下がってしまう状態では、痛み止めに頼るしか無い。ミヤBM錠はただの酪酸菌の整腸剤なので、副作用も少ないし飲み合わせも悪くはない。
だから、もしロキソニンのままであろうと、ロキソニンから変えようとミヤBM錠はそのまま飲めるように内科の先生は薬を選んでくれたようだ。

Y先生「とりあえず、今日は一旦お薬変更しないでいこう。変更するなら、漢方とかいろんな手段あるけど、それは今は考えないでいいと思う」
「わかりました。じゃあ、ミヤ飲みながらロキソニン飲んでみます」
Y先生「うん。それで熱出たりしたら、また内科に行ってみて
「はい、わかりました」
Y先生次回、やっぱり来たほうがいいと思うけどどうする?」
派遣先も所属会社も、体調優先していいよって言ってくださってますので、次回水曜の午後か金曜でお願いできればと思ってますけど」
Y先生「やっぱりそうだよね。じゃあ、僕もゆっくり診れる日のほうがいいから、金曜にしようか。11月13日にしよう。都合わるかったら遠慮なく変更しちゃっていいから」
そういうことになって、今日は終了。ミヤを薬局でもらって帰った、


その後、下痢は5日ほどで落ち着き腹鳴(お腹のゴロゴロ音のこと)は10月末まで続くことになって、毎日ロキソニンを飲むことで、突発的な痛みも徐々になくなっていったし、落ち着き始めた。
そして今まで激減していた、おりもの(帯下)も少し増え始めてきた

こんなふうにゆっくり回復していくんだなぁというのが、よく分かる感じ。
おりものが増え始めた=生理の兆しと認識しているので、リュープリン注射の効力もなくなって副作用もなくなったのだというのが分かってくる。

人間の体って面白い。


次回!AnotherEpisode2.
痛みと付き合っていく必要がでてきた。

おまけ。
10月の基礎体温表はこんな感じ。
低温期がずっと続いて、おりものが増え始めたころから、徐々に体温が上がり始める。

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