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“学生エディター”になり半年間で学んだ「成長するために大切な5つのこと」【かくしごとの仲間のnote③】

はじめまして。東京外国語大学4年の守屋あゆ佳(もりやあゆか)と申します。黄さんが代表を務めるクリエイティブエージェンシー「かくしごと」では、学生エディターとして、インターンさせていただいております。

「学生エディター」チームは、編集者・ライターを目指す学生のクリエイティビティを育成しながら、その力を社会に提供することをミッションとし、2021年6月に発足、私は2021年9月よりメンバーとして参加しています。

私は現在は主に、昨年12月にローンチされた小学館の10代向けメディア『Steenz』にてコンテンツ制作や進行管理をさせていただいています。

今回は、編集・ライター未経験者だった私が、インターンをする中で学んだ5つのことについて、お話しします。幼い頃、ファッション雑誌をぼろぼろになるまで読み込むぐらい大好きで、いつかは「雑誌の仕事がしたい!」と憧れていた私。そんな私のインターンでの学びが、少しでも同じ想いを抱く誰かのためになれたら、嬉しいです。


1.わきまえない。自分の「視点」に自信を持つ!

実は最初のころ、「学生エディター」と名乗ることに抵抗がありました。なぜなら、エディター、すなわち編集者というのはもっと格式高く、何年、何十年とキャリアを積んだ方こそが名乗れる肩書きだと思っていたからです。

しかし、Steenz「あの人に聞く私の10代」という連載の中で、クリエイティブディレクター・辻愛沙子さんへ取材させていただいたとき、その考えは180度、変わりました。

辻さんは「クリエイティブディレクター」と名乗られていますが、広告業界の文化として若手が簡単に名乗れる肩書きでなかったため、当初は葛藤を抱いていたそうです。社内で何度も肩書きを検討した時期もあったんだとか。しかし、クライアントが「クリエイティブディレクター」として指名してくれるのだから、プロフェッショナルとして、それに応えるべきだ、と腹を括った。そう教えてくださりました。

今の時代はVUCAの時代と呼ばれるように、変化の激しい、移り変わりの早い時代です。だからこそ経験だけでなく、若い世代としての「視点」が尊重される時代でもあります。

辻さんのお話を伺って、若い今の自分だからこそ持っている視点に自信を持てるようになり、以後、「学生エディター」を堂々と名乗れるようになりましたし、意見を物怖じせず発言することができるようになりました。

2.インプットの時間を必ずつくる!

当たり前のことかもしれませんが、文章を書く行為はアウトプットにあたります。私のように未熟者であれば尚更、良質なアウトプットをするには、量はもちろん、質の高いインプットが欠かせません。

10代を中心に多くのインタビューの場に参加させていただく中でも、自分のカルチャーやトレンドに対する意識をもっと尖らせなければ…と日々痛感しています。取材現場は、新たな発見と学びの連続です。

そこで、例えば10代との取材の中で教えていただいたTikTokのアカウントを「1日20分」と時間を決めて見るようにしたり、取材の中で勧めていただいた映画作品を週末に鑑賞するなど、インプットの時間を意識的に設けるようにしています。

あらためて、知識は置き場所に困らない財産だと感じています。

3.まずはチャレンジ。わからなかったら聞いてみる。

どんなに未経験の仕事でも、はじめから「NO」「無理」と言わないように意識しています。自分の可能性を狭めかねないからです。

先述のように、私はこれまで雑誌への憧れこそあったものの、編集・ライティングの仕事をしてきたことがありませんでした。しいて言うなら、接客業を営む家庭に生まれ、接客業のアルバイト経験があったため、コミュニケーション能力には自信があったぐらいです。

しかし、執筆の仕事をさせていただく中で、次第に自分にとって「書く」という行為が苦ではないことに気づきました。強み、とまで言えるのかわかりませんが、自分の新たな一面を知ることができたのです。

とはいえ、未経験であれば最初は分からないことだらけ。そのときには強がらず、素直に「わからないので教えてください」とお願いします。身分に甘えてはいけませんが、学生だからこそ、超初歩的なことでも丁寧に教えていただけるというメリットがあるので、最大限学ばせていただいています。

4.一流のプロフェッショナルと同じ空間にいる時間が、自分を成長させる。

この半年間のインターンでなによりも刺激になったのが、プロフェッショナルの仕事に生で触れられたこと。特に印象的だったのは、料理人であり、経営者でもある鳥羽周作さんと、日本を代表する家具メーカー・マルニ木工の代表取締役社長・山中洋さんとの対談です。当日、私はライターとして取材に立ち会ったのですが、お二人から飛び交う言葉と、その言葉の奥にある仕事への想いに終始圧倒されました。

学生のうちに自分よりも一回り、二回り以上も年の離れたベテランの方々にお話を伺う機会に恵まれたことで、将来へのモチベーションが俄然高まりました。

5.休むことはネガティブなことじゃない。

最後に、休むことへの考え方の変化です。これが、個人的に2022年上半期で最も大きな学びかもしれません。

私は休むことが本当にニガテで、気づいたらとんでもなく心身が傷ついている状態になりがちでした。中高と体育会系の畑で育ってきたからか、多少の無理はすべきだし、休むこと=なんだかサボっている気がしてしまうんですよね……。

しかし、活動休止を表明したSILENT SIREN・山内あいなさんへの取材で、山内さんは「休む時間は決してネガティブなことではない」というメッセージを10代に送ってくださいました。

おかげで、今はうまくバランスを調整しながら、学生の本分である学業、学生エディターとしての活動、その他の活動ができています。若さは武器と言えど、体調管理は大事ですよね。多少無理することは若いときだからこそできることかもしれませんが、自分を追い込みすぎず、心身の負担をかけすぎないように意識しています。

■最後に

以上が私が半年間、学生エディターとして携わる中で学んだことです。コロナ禍の学生時代にこんなにも世界が広がったことは、本当に恵まれていると感じます。ご縁に感謝し、今後も私にできることに全力でチャレンジしていきたいです!

学生エディターチームは、仲間を募集中です。編集、出版、かくことに興味のある学生の方のご応募、お待ちしています!


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