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学校に行きたくなかった話④

秋になりました。相変わらず朝は一緒に学校まで歩いて行っていました。

そんなある日、私が体調を崩して朝から体が重く、微熱がありました。

そんな私を見て長女が、「じゃあママ今日はゆっくりしてて。私自分で学校行くよ。」と言いました。

ーえっほんとに??

ーうん、大丈夫

そう言って、外に送りに出た私の目の前を、一人で歩いて学校に向かっていきました。(こっそり泣きながら写真撮りました(;'∀'))なんだか、なんてことないよという態度で、一回だけ振り返って、手を振っていきました。ランドセルしょった小さな後ろ姿、最高にかっこよかった。

その日以降、私自分で行くよ!と言い頼もしく出かけていくようになりました。なんだか自分でも誇らしげで、嬉しそうでした。最後までその学校のことは好きにはなれなかったけど。(4月入学~冬までしか通わなかった)

この件で、もっとできることがあったんじゃないかなど今でも思うことはあるけれど、少なくとも本人が自分の意志で乗り越えたことは、娘にとって良かったと思います。これも結果論であって、その時は迷って悩んでばかりだったし、もちろん本人の様子や環境を見て、周りからの大きな介入が必要な場合もあるし、そこの判断がものすごく難しいと思ってます。私も、今の環境から離れさせてあげたいと何度も考えたし...

きっと、途中で気の合う仲良しができてたら、こんなに長引かなかったかもしれない。他にも、何かのきっかけですっと学校に馴染むこともあったかもしれない。その逆もしかり。

親ができることは、常に味方でいること、それを伝えること、話を聞くこと、楽しい時間を一緒に持つこと、良いきっかけになりそうなことはためしてみる、とかそんな普通のことを焦らず続けることくらいなのかな。。。そしてすぐには状況は変わらないから、焦らない。(難しいけど)

その中で、子供が自分でだんだんパワーが湧いてきたり、良いきっかけを見つけたりしたら事態は少しずつ好転に向かうんじゃないかなと思います。また一歩下がる日も絶対ある。それを分かっておくだけでも違うかも。

先日、娘の持ち物の中に、その頃私が学校にもたせていた手作りのお守りをまだ持っているのを見つけました。私の、娘への気持ちが書いてあるお守り。辛かったけど、親子ともに忘れられない思い出です。

そして先ほど冬までしかこの学校にいなかった、と書きましたが、ここで夫の海外転勤が決まり、アメリカに行くことになりました。

これを聞いた長女の反応は、やったーー!でした(;'∀')

学校行きたくなかった話、これで終わります。

最後に。

この話は、不登校を否定するものではありません。年齢、環境、性格、考え方、みんなそれぞれで、選ぶ道も違います。私も状況を見て、他の道を提案する可能性も十分にありました。あくまで私の体験談でした。








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