Nsという生き方
そういえば去年の今頃だったろうか。
どうにか自宅でできる仕事はないかともがいていた時期は。
Nsになった者はどうにかこの資格を活かして仕事をしたいと願う人が多い。
この仕事が好きだからとポジティブな理由の人もいるし
「Nsしかできないから」と後ろ向きな人も多いように思う。
営業?経理?
ごめんなさい、まったく経験がございません。
一度社会に出ている分、前職Nsの人間は20代の新卒さんより扱いが面倒であると聞いた覚えがあります。
Nsの特性上、一般企業では役に立つスキルがあまりない。
パソコンもExcelを使いこなせるNsは少ない。
だからNsしかできないのだと、半ば真剣に思っていました。
Nsの転職先としては下記のものがある。
場所は違っても、危険業務やミス、汚れ仕事はついて回る。
Nsの業務内容の大半をしめるというのに、そこがどうにかならないかなぁと考えていました。
自分のミスで誰かが死ぬかもしれない恐怖が、毎分あるって正直キツくないですか?
もちろん何度も何度も確認します。
それでもミスは起こるのです。
低血圧の患者様に血圧が急降下する薬が誤って投与される可能性が0ではない。
「そんなミスするなよ!」
と患者さんからお叱りを受けるかもしれませんが
みなさんも
「お昼の分の風邪薬飲んだっけ?うーん、たぶん飲んだな!」
という経験が人生で1回もない方はいらっしゃらないのではないかと思います。
どんな仕事でも確認ミスで損益が出ることはあるでしょう。
それが辛くない、たいへんじゃないとは決して思いません。
ミスでたいへんなご苦労をなさった方もいらっしゃるでしょう。
でも、自分が加害者になり得る恐怖は辛いなぁと思うのです。
もっとNsのお給料があがって、スタッフの人数が潤って、気持ちに余裕をもってお仕事ができればミスも減るし、チェックに十分時間をかけられる。
答えは出ている、みんな分かっている、でも状況は変わらない。
みんなNsの仕事に矜持を持って取り組み、そして限界まですり減らして現場を去っていく。
天使もずっとずっと天使ではいられない。
だからこそ、Nsじゃなくてもお給料がもらえると知った今年は、変革が起きた1年だった。
思い切って別世界に飛び込んでみたら、病気の知識があるからこそいただけた仕事もあった。
看護師資格のこれまでとは違う使い方ができたのではないかと、少し嬉しかったんです。
今は「誤字、すみませんでした!」と言うことはあっても、誤字で人が死ぬことはない。
もともと向いていなかったと言われたらそうかもしれないが、大きなストレスから解き放たれたことは事実です。
まだまだ、家を支えるか細い柱でしかないので、もっと立派な柱になりたい。
一つの考えに執着していたのは、他の世界を知らずにただ恐れていたから。
視界を積極的に狭めていたのは、誰でもなく己なのだなぁと思った次第です。
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