6-注目記事2

【注目記事】クラウドソーシングと機械学習という研究手法/リフレクションを習慣にする

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47 クラウドソーシングと機械学習の利用、構築されたモデルの公開がこれからの研究手法。

2017年9月にその論文を公表したのは、カルフォルニア大学のAlan S.Cowenさん。神経科学の分野で、機械学習を学んでいる大学院生だ。
彼は男女800人以上を対象にした調査で、感情の分布を示してみせた。その内容はこう。数千もの映像をチーム分けして見てもらい、それぞれどんな感情(情動)を抱いたかを報告してもらうというもの。その結果、人間の基本的な感情は27種類で構成されているということがわかった。
http://tabi-labo.com/284103/emotion-map

私が注目したのは、この研究の方法です。データを収集するためにクラウドソーシングを使って多くの人の協力を得ているというところ。そのデータを機械学習によって分析、分類していること。さらには、そこで計算されたモデルを使って、特定の感情に結び付けられた刺激をいつでも再現できるようにしているところ。

これからはこういう研究手法が中心になっていくのだろうな、という予感がします。クラウドソーシングと機械学習の利用、そして元になったデータと構築されたモデルを公開し、誰でもアクセスできるようにすることです。

今までは「喜び・嫌悪・驚き・悲しみ・怒り・恐れ」の6つが基本的な感情とされてきたのですが、この研究によると、基本的な感情は27種類あるとのことです。すべての感情は27種類の基本感情の組み合わせで表現できると。

27種類の基本感情の中から、ネガティブなものを拾い出してみると次の8つになります。

退屈 不安 気まずい 悲しい 混乱 嫌悪 恐れ 恐怖

ポジティブな感情に比較すると少ないように思えるのは、人々に見てもらった映像がポジティブなものが多かったせいかもしれません。気になるのはこの中に元祖6感情のひとつである「怒り」が入っていないことですね。

48 リフレクションを習慣にする。

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