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(086) Zoomセミナー満開の時代:その新たな位置づけ

2020年10月24日(土)

ふと気づいたことですが、メールボックスに入ってくるメールにやたら「Zoomセミナー」のイベントが多くなっていませんか。学会や大学が企画するZoomセミナーもありますし、企業が販促につなげるためのZoomセミナーもたくさんあります。とにかく多くなりました。

Zoomセミナーの時代です。

みんなが使うようになって、一気にハードルが下がりました。カメラなしマイクミュートで聞けば、ラジオのようにもなります。聞くだけなら、聞いておこうかなという参加の仕方もあります。また、がっつり参加して、質問もバンバンしようという形も可能です。ブレイクアウトルームを使えば、少人数の話し合いやワークもできます。多様な参加の仕方を許容するところがここまで伸びた理由でしょう。

・Zoomセミナーは対面の講演会をモデルにしない

もともとZoomは遠隔会議のために開発されたシステムだと思います。しかし、実際に使われだすと、むしろセミナーや研修として使っていく方が効果的だということがわかりました。それは、消極的な参加から積極的な参加まで、多様な参加形態を許すということと、パソコンとインターネットさえあれば、自分の好きなところから参加できるということが理由です。

Zoomセミナーを開催する側からの視点で言えば、対面の講演会をモデルにしない方がいいのではないかと思います。大勢を目の前にして話していくという形に縛られる必要はありません。そうではなくて、ある種のDJなんだと考えるといいかもしれません。

自分の話はもちろんセミナーの軸としてあるわけですが、それにあまり時間をかけない。話を中心にするのではなく、様々な材料をつむぎ合わせて、全体として何か1つの主張をする。体験を構成すると言ったらいいでしょうか。様々な材料というのは、YouTubeのビデオクリップだったり、ウェブサイトであったり、論文や書籍の一部であったり、自分の実演であったり、あるいはゲストとの対話であったりする。

これまではそうした材料を自分の講演に入れる場合は、自分のスライドの中にペーストしていたわけですけれど、必ずしもそうしなくてもいいわけです。コメントをしながら参加者に提示していき、あとでまとめて出典を明示しておきます。関心を持った参加者はその出典を頼りにして、自分で確認することができます。

・Zoomセミナーでのインタラクションのデザイン

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