【本】K. J. ガーゲン・M. J. ガーゲン『現実はいつも対話から生まれる:社会構成主義入門』:個人主義から関係性の世界へ
2023年1月18日(水)
2018年10月18日
今回はK. J. ガーゲン・M. J. ガーゲン『現実はいつも対話から生まれる:社会構成主義入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2018)を取り上げます。
要約
私たちの目の前にある現実は自分が存在する以前からある自明のものに見える。しかし、社会構成主義では、私たちがそれを現実として見るときは常にある1つの文化の伝統から話していると考える。たとえば人の死を、「身体機能の停止」「天国に行った」「生の苦しみから解き放たれた」「生まれかわりのサイクルの1つ」などと語る。どれが正しいというのはない。特定の文化の文脈で語るときその意味が生成される。
ここから先は
708字
ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。