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ちはるのファーストコンタクト(2017年)

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2017年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
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#インストラクショナルデザイン

2017年のインストラクショナルデザインの研修をふりかえって

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 2017年のインストラクショナルデザインに関連する研修をふりかえっておきます。今年も各所から声をかけていただきました。改めて御礼申しあげます。 * 2017/01/18(水)京都橘大学「インストラクショナルデザインの観点を採用したアクティブラーニング」 * 2017/02/12(日)北播磨総合医療センター「「教える技術」と「勇気づけ」を身に

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授業の設計と実施のための理論であるインストラクショナルデザインの役割はますます重要なものになる

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。 年内の授業も終わり、いよいよ終盤に近づいてきました。この時期になると、受講生も授業のペースに慣れてきて、効率が良くなります。5人でのグループで進めていますので、みんな仲良くなってきて、いい雰囲気です。 それにしても、途中離脱する人が少ないです。例年この時期になると、授業から離脱する人が増えてきます。グループメンバーが5人であるべきところ、2人とか1人しか来なくて、他のグループと合併しなくてはならないことが多くなる

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教える技術もアドラー心理学も、社会人のリカレント教育(学び直し)という視点で捉えたい。

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問がないときは、フリーテーマで書いています。 2017年もまもなく終わりです。時間があるうちにふりかえっておきましょう。 今年もいろいろなところで講座や研修をしました。テーマは、大きく分けて「教える技術」と「アドラー心理学」の2本です。近年は「この2つを融合させてください」というリクエストも増えてきました。出自はまったく異なるこの2つですが、実践場面では親和性が高いと感じています。 教える技術もアド

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50年前に提唱されたPSI(個別化教授システム)が現代の教育を改革する。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは、授業や研修の設計と実施について書いています。 前回は、新しい知識を仕入れるという視点からは「講師の話を聞く」という方法はあまり効率の良い方法ではないことを書きました。もちろんその話が最先端の情報であれば、話を聞く以外の方法はありません。しかし、そうでない場合は、話のスピードが自分に最適なものでない限り、効率は落ちてしまいます。 新しい知識を自分にあったスピードで、しかも完全に理解する方法があれば良い

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【本】中村文子、ボブ・パイク『講師・インストラクターハンドブック』:授業・研修を設計実施する人のための具体的なノウハウを提供。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 中村文子、ボブ・パイク『講師・インストラクターハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター, 2017) ■要約研修や授業を行う、講師、インストラクター、トレーナー、教師のために、楽しく、ためになるような研修・授業を設計し、実施するための具体的なスキルとテクニックを提供する。10人から1000人規模のどんな研修やセミナーでも使うことができる。 ■ポイントすでに講師として活躍している人であれば、実行し

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システミックなつなぎ目の見えない授業。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは「授業」について書いています。 前回は「デモンストレーション授業を受ける立場になって初めて気がつくことがある」と題して、自分が学ぶ立場になって初めて実感できることがあること、そしてそれが自分の授業のやり方を変えていく原動力になることを主張しました。 そうしたデモ授業には、いくつか工夫が埋め込んであります。たとえば、ケラーの「ARCS動機づけモデル」や、パイクの「90/20/8の法則」や、私の「マイクロ

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デモンストレーション授業を受ける立場になって初めて気がつくことがある。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは「授業」について書いています。今回は、FD/SD研修におけるデモ授業の効用について書きます。 今年度のFD/SD研修では、30分程度のデモンストレーション授業(デモ授業)を取り入れることにしました。研修の中で、私自身が教員役で授業を行い、参加者は学生役としてその授業を受けるという形式です。 デモ授業をすることによって、次のような効果を期待することができます。 1つ目は、授業デザインの原則を具体的な形

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相互評価は、良い評価者を増やし、コミュニティ全体のレベルを上げる。【後半】

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。前回は「相互評価は「評価は教員がするもの」という常識を壊す」というトピックの前半を書きました。今回はその後半です。 前回は、受講生同士がお互いのレポートなどを相互評価することについては、信頼性・妥当性とも担保されているということを言いました。しかし、評価は教員がするものという常識の中では、受講生同士が相互評価をすることは抵抗はあるかもしれません。 相互評価が可能になるのは、授業の中で、ただ1つの正解がないようなこと

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【本】マイケル・B・ホーン、ヘザー・ステイカー『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』:具体的事例と示唆に富む

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回は『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』を取り上げます。 マイケル・B・ホーン、ヘザー・ステイカー『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(教育開発研究所, 2017) ■要約郵便局に対するeメール、デパートに対するディスカウントストア、税理士事務所に対する申告ソフトのように、破壊的イノベーションはまだない市場から立ち上がり、市場を一変させる。100年前からの工場型教育はすでに圧倒的に非効率となっている。学習者中心学習によって個性を伸ばす

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強度×時間×頻度の介入モデル。

水曜日はフリーテーマで書いています。今回は「強度×時間×頻度の介入モデル」について書きます。 私たちが何かを練習したり、トレーニングしたり、勉強したりすることは、その行動の強度と頻度と時間によって特徴づけることができます。たとえば、散歩は「低強度・短時間」の運動ですが、「低強度・長時間」であればウォーキングになり、逆に「高強度・短時間」であればダッシュになり、「高強度・長時間」であればマラソンという形態になります。さらに、これに頻度の次元が加わります。毎日やるのか、週一回な

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KP法(紙芝居プレゼンテーション)を授業のワークで使う。

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。 今回は、KP法(紙芝居プレゼンテーション)を授業のワークで使ってみたことを報告します。 KP法とは川嶋直氏が考案したプレゼンテーションの方法です。A4判のコピー用紙を横長に使い、そこに大きくメッセージやキーワードを書き、話をしながら順次ホワイトボードに貼り出していくという方法です。標準的には次のようなものです。 ・KPシート10〜15枚で1つのテーマ(KPセット)を構成する ・KPセットはひとつで2〜5分で

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【本】大島純・益川弘如編著『学びのデザイン:学習科学』:学習科学の流れを概観し、教育工学のこれからを見出す。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。 大島純・益川弘如編著『学びのデザイン:学習科学』(ミネルヴァ書房, 2016) ■要約社会は、20世紀の工業化経済から21世紀の知識基盤社会に変遷しつつある。教育システムもそれに伴って「獲得」モデルから「参加」モデル、そして「創造」モデルへと変化している。 工業化経済における教育は、獲得モデルによる教授主義であり、そこでは「大量に、効率的に、標準化された」知識を獲得させることが目的であった。このような人材の最終的な姿が明確であるため

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アドラー心理学ってID的じゃないですか?

2017年3月17日 親友の鈴木克明さん(熊本大学)が編集長で発行されているメルマガ「IDマガジン」の最新号にこんな記事が。 IDとアドラー心理学は似ているところがある。もちろん出自はまったく違う。IDはスキナーの行動分析学がスタート地点だ。アドラー心理学はその50年前にスタートしている。行動分析学は第2勢力心理学(行動主義心理学)の中心となった。一方、アドラー心理学はロジャーズ、マズローへと繋がって第3勢力心理学(人間主義心理学)を形成したから、その流れとしても交わるこ

【本】市川尚・根本淳子編著『インストラクショナルデザインの道具箱101』→インストラクショナルデザイン入門の1冊目として実用的

2017年3月9日 (木曜日はお勧めの本を紹介しています) 市川尚・根本淳子編著『インストラクショナルデザインの道具箱101』(北大路書房, 2016) ■要約インストラクショナルデザイン(ID)とは学びの「効果・効率・魅力」の向上を目指した技法とモデルの総称である。それを101個集めたこの本を眺めて、自分の現場に導入していけばあなたの教える技術は高まるだろう。 ■お勧めのポイントIDの技法とモデルを101個も集めたら、それをどのように分類、構造化して示すかというとこ