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ちはるのファーストコンタクト(2017年)

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2017年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
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#授業

2017年を振り返ってみる。

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問がないときは、フリーテーマで書いています。 12月24日です。2017年も残り1週間となりました。今年の出来事をふりかえっておきましょう。あわせて来年やりたいことなども書いておきます。 博士課程大学院では、2人の博士を出せたことがよかったです。 博士論文の作成については、なんといっても本人の研究に対する集中力に依存します。この数年間で博士論文を書こうという人は、自分の生活における優先順位を(少なく

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子どもに挙手をさせなくても良い授業は作れる。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 小学校の研究授業を見せていただいて、気づいたことがあります。それは「挙手」という教室文化です。先生が「これ、わかるかな?」と子どもに聞いて、(わかっても、わからなくても)手を挙げて、先生が指名して答えるというパターンです。 この「挙手の文化」は日本の教室の中ではとても当たり前の光景です。多分欧米でもアジアでも中東でもアフリカの学校でもそうな

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ゼミ訪問を機会にして学生のことを学ぶ。

水曜日はフリーテーマで書いています。いつもご愛読ありがとうございます。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 ゼミ訪問期間が終わって、通学生2年生は自分が行きたいゼミを選択する期間に入りました。今年は全部で29人の学生と面談をしました。この人数は例年並みです。5人ずつグループで来てもらって同時に面接するというスタイルです。基本的には学生の方にゼミを選ぶ権利がありますので、こちらは選考するというよりも、学生のことを色々聞いて学ぶという感じで

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【本】中村文子、ボブ・パイク『講師・インストラクターハンドブック』:授業・研修を設計実施する人のための具体的なノウハウを提供。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。 中村文子、ボブ・パイク『講師・インストラクターハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター, 2017) ■要約研修や授業を行う、講師、インストラクター、トレーナー、教師のために、楽しく、ためになるような研修・授業を設計し、実施するための具体的なスキルとテクニックを提供する。10人から1000人規模のどんな研修やセミナーでも使うことができる。 ■ポイントすでに講師として活躍している人であれば、実行し

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システミックなつなぎ目の見えない授業。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。ここしばらくは「授業」について書いています。 前回は「デモンストレーション授業を受ける立場になって初めて気がつくことがある」と題して、自分が学ぶ立場になって初めて実感できることがあること、そしてそれが自分の授業のやり方を変えていく原動力になることを主張しました。 そうしたデモ授業には、いくつか工夫が埋め込んであります。たとえば、ケラーの「ARCS動機づけモデル」や、パイクの「90/20/8の法則」や、私の「マイクロ

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大学授業の私語は指定席システムで解決しよう。

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。 今回は「授業中の私語と指定席」の話題を取り上げます。 先日、私を含めて3人の先生が話題提供をしたあと議論をするというシンポジウム形式の授業をしました。受講生は大学2年生が200人弱でした。 この授業は、各先生が自分の研究についてとびきりの面白い話を提供してくれるので、私自身も楽しみにしている1コマです。受講生の多くも興味を持って聞いてくれました。ですが、必ずいるのですね、声高に私語をするグループが。 私は

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授業の最後の15分で400字のショートレポートを書いてもらう。

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。 今回は授業設計の話題を取り上げます。具体的には「授業時間内に書くショートレポート」です。 現在進行している今期の授業は、インストラクショナルデザインの実践編という位置づけの科目です。約200人の受講生が4人でチームを作って授業の設計を進めていくという形式です。 私の解説と説明以外の授業時間の大部分はグループワークにあてられます。とはいえ、途切れなくグループワークをするわけではなく、15分を目処にしてなんらか

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【注目記事】わくわくエンジン=ライフスタイルを探す/大学の授業を100分に拡張するとどうなる

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。 今回取り上げるのは次の2つの記事です。 11 わくわくエンジン=ライフスタイルを探す 12 大学の授業を100分に拡張するとどうなる 11 わくわくエンジン=ライフスタイルを探す>>以下、記事からの引用  たとえば、野球にわくわくする子が3人いたとします。大人はすぐに「野球選手になれば?」などと言う。でもそう簡単になれない。そうすると、小学生の頃は野球選手にあこがれていた子が、中高生になって「やっぱりダメかも」って思って自

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