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noteは楽しかった部室みたいだ

noteが楽しい

前から楽しいのだけど最近とても楽しい。この感覚は何かに似ているぞ?と考えて、思いついたのは高校の部室だった。

中学校は、バドミントン部だった。入部したきっかけは、なんとなくで理由はない。あえて言えばマイナーな雰囲気が自分の性格にあっていたのだと思う。
部活は楽しかったけれど上下関係は厳しかった。廊下で先輩とすれちがうときは、必ず止って足を揃えて会釈。1、2年生は練習中に水を飲んではダメ。もちろんコートを使うのは3年生が中心だ。練習試合で移動中の電車では、3年生の前に1年生が一人づつ呼ばれ「なにか面白いことを言え。一人も笑わなかったらデコピンだ」という謎の伝統行事があった。どの部活も上下関係は厳しかったから、そういうもんだと、特に疑問には思わなかった。

高校もバドミントン部だった。入って一番驚いたのは、上下関係がゆるやかだったこと。上級生に敬語はきちんと使うし、練習は厳しかったけど、終われば気軽に話しかけてくれる友達みたいな関係だった。バドミントン部だけが特別なわけでなく、どうも自分が通っていた高校の伝統らしい。先輩後輩の仲が良い部活が多かった。
練習中に水を飲むのもOK(逆に体に悪いからこまめに飲めと先輩から指導された)。練習試合の帰り、1勝もできなくて落ち込む僕を先輩達がとっておきの話で笑わせてくれた。こんな先輩になりたいと憧れた。

部活の一番の思い出は、6畳くらいの小さい部室でみんなと過ごした時間かもしれない。練習や試合の思い出は、“嬉しかった、つらかった、悔しかった” と色々。けれど、部室の思い出は、“楽しかった” しかない。
部室は、3年生優先だけど、空いてるときは誰でも使えたので僕も良く顔を出した。詰めても10人弱しか入れない部室はいつ行っても誰かいて、ぎゅうぎゅう。定員いっぱいのときは、下級生から出ていくルールなので1年生は長居できないことが多い。座布団がある部室の中央は3年生の特等席だ。僕ら下級生は、部屋の端に置かれたシャトルケースの箱を椅子がわりにする。先輩達の肩越しに3年生の話を聞いたり、ときには会話に参加したり。膝を突き合わせてバカ笑いするのが楽しくてしかたなかった。

たまに3年生が他の部の3年生を部室に連れてくる事があった。最初は挨拶しかできないけど、何回も会ってるうちに仲良くなる先輩もいた。テニス部の先輩が引退するときに譲ってくれた、「めぞん一刻 2~5巻」は実家の物置に今でも大事にしまってある。
9月になって3年生が引退すると部室がガラん、とした。2年生が4人しかいなかったから、僕たち1年生もずっと部室にいられることが増えた。楽しいんだけど、ぎゅうぎゅうの部室を懐かしく思ってしまう。みんなでしばらく3年生ロスになってしまった。


noteは楽しかった高校の部室みたいだ。

noteに集まる投稿は、部室でみんなとワイワイしてた時のイメージとオーバーラップする。

noteをのぞきに行くと誰かがいる。

朝に行くと、おはよーと元気をもらう。通勤中の電車の中やお昼休みにのぞきに行くと何人かがしゃべっている。一人ひとりの会話をうんうん、と聞きながらスキを押す。ときには僕もコメントを書き会話に入れてもらう。
ある日、帰りの電車でnoteを開いたら新しい投稿でいっぱいだった。タイムラインが読みたい投稿でぎゅうぎゅうで、嬉しくってニコニコしてしまう。先輩達の話は盛り上がり過ぎて電車の中だけでは読み切れない。楽しみはとっておいて、子供達が寝たあと家でゆっくり読もう。

僕と同じでnote歴が短い人もいる。その人たちのnoteも先輩達と一緒で、読みやすくて、びっくりするほど面白くて、ときにはせつなくて…
とても刺激を受ける。

ときどき先輩が、素敵な投稿を紹介してくれる。絵の上手な人もいればマンガや写真が上手な人、心惹かれる文章を書く人とジャンルは様々だ。はじめは「こんにちは」という挨拶のように気に入った投稿に恐る恐るスキを押す。会う回数が増えるたびに先輩ぬきでもしゃべれるようになる。先輩が紹介してくれる人達は、みんな魅力的な人ばかりだ。


とても大きいnoteという国の中で、僕が入れる部室はとても小さい。でも、その小さい部室でも色んなジャンルの人と話せるのは楽しい。
県大会や関東大会、全国大会に出るような凄い先輩達がいる。そんな先輩達が気軽に話しかけてくれるのが、たまらなく嬉しい。

学校の部活は三年間で引退してしまうけど、noteに引退ルールはないから。いつまでも、みんなとぎゅうぎゅうの部室で一緒に語り合いたい。

これからもよろしくお願いします。

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