【娯楽の塵】COFFEEの類
1980年
PAC-MAN
反転するタイミング
居る位置を後悔する
反転はいつ起きるか
手が届くその瞬間に
反転したらどうする?
もしくは
距離を稼げたと安堵した瞬間に
反転したらどうする?
その思い通りは
胸が締め付けられるような息苦しさを伴い
振り回すのではなく
振り回される一歩
夢に見た暮らしは
こんなだったか
食べて食べて
また食べる
夢の中でも
食べる
食べてはいないのかも
ただ踏んづけて
通り過ぎて行く
お腹は一杯で
食べなくてもいいのだけど
そこにあるし
止まらない
その思い通りに
寂しい光の当たらない場所は無かったか
その場所が
本当の居るべき場所ではなかったか
そこに立つ自分を
想像することしか道は残されていない
あの四角の中で
満足だと言うのなら
使い道を決める自由
使い道に迫られる不自由
誰も気にしない自由
誰かに追われたい不自由