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「法律婚」をしよう

最近,婚姻中共同親権にフォーカスしていて,昨日の記事にて民法の条文を並べた

そもそも思い出してみると,note開設時も,同趣旨の記事を連載していた。

今回マガジンにまとめてみた

3年前の記事?もブレていないことがわかる

幸せになりたい方の娯楽的な位置づけで考えていたけども,もっと本気で発信,世間に普及させる必要があることが改めてわかった

法改正に向かっていることは確信しつつ,それまでの間,現行法でできることを尽くす必要がある

その手法の一つは,和製共同親権ともいえる婚姻中共同親権の延命だ

そのために,離婚の合意は応じず,離婚裁判に至るが,あくまで,子の監護計画策定にこだわった訴訟展開をすることで,従来のような泥沼化を回避する方法がある

この戦法により,結局は,葛藤を回避して,早期に解決することがあり得るが,もしかしたら,数年レベルの長期戦になる場合もある

その場合ネックになるのは,婚費

場合によるが,婚費は養育費より金額が重く,住宅ローンとの二重負担になると生活がままならないという事態にも陥る

婚費地獄に耐えられなくなったとき,闘いを続けられなくなる

慰謝料請求や財産分与の厳密な検討をしようとしている間も,婚費が毎月のしかかると,請求する側にとっては,慰謝料の厳密な立証に成功していなくても,金銭自体(婚費の名目だが)回収できるわけで,新生活の整備に十分な時間をかけることもできたりする

十分回収したところで,慰謝料という名目にこだわらずに離婚条件に応じた解決をすることもありがちである

慰謝料請求を放棄することで,なんか譲歩したような印象を獲得できたりもする(最後まで審理したら,請求棄却になるだけだったかもしれないのに)

そういう婚費地獄(単に金額も重い)にはまった側としては,抵抗する手段が限られていくことになってしまう

親子の人格的利益に関する主張を尽くしたくても,状況が許さないことがあるわけだ

それが,今の家裁を作ってしまった

誰もが,どこかで,親権を諦めて手放していく

だから,判例が進化したり,見直しされることもない

稀に,条件が許して闘えるケースでも,まるで,物分かりが悪いようなレッテルを与えて,より状況を悪化させていく

民法760条を理解して,婚姻届を出す人は稀だろうが,別居という有事となれば,夫婦財産契約の締結がなく,登記もなければ,結局法の定めのもと,婚費地獄にはまっていくことになるのである

婚費地獄について,婚費を請求する側に弁護士が就いていることで,弁護士のビジネスに由来するかのごとく,弁護士批判に結び付けるケースもありがちだが,そこは違う

民法の規定どおりに運用した結果,事件解決に尽力した分の報酬を弁護士費用として得ているだけなので,民法の規定・その運用(別居しても,金銭的協力義務だけは負担が続く)を受け入れる趣旨で,婚姻届を提出してしまったところに過ちがあったわけである

法曹界を含め,夫婦財産契約を締結している例は見ない。

締結した,というケースと出会ったことはない。

事実婚のために婚姻契約を締結している例は聴くが,その中に,夫婦財産契約まで含まれているかは知らない。

もう一度,大きく記載したい

婚姻届を出す意味はこれよ↓

別居しても,金銭的協力義務だけは負担が続く

高収入な方,ご夫婦で年収格差が発生することが予想される場合は,よくよく肝に銘じて,婚姻に慎重になって欲しい

生涯添い遂げたいという想いと,婚姻届の提出はイコールではないはずだ

婚姻届を提出したとしても,不貞されることはあるし,生涯添い遂げられる約束は全くない

むしろ,離婚に際して,家裁に引っ張り出されるための届出でもある

家裁の運用が誤りであれば,家裁を利用せずに済むように対処しておく方法はある意味可能だ

別れたいと思った瞬間別れられるので,別居後に婚費の負担はない

別居・離婚を考える経緯や理由について,家裁で審理しないので,葛藤に陥ることもない(先生に言いつけるごとく話を大きくするからこじれる)

他方,親子でさえあれば,子どものことは審理可能だ

養育費・面会交流・監護に関する協議

これは,婚姻届を経由しなければならないものではなく,親子だからこそ,父母同士で協議することが可能である(親子になるには,場合によっては,認知届による)

離婚に至る経緯を議論して葛藤が高まるようなことなく,子どもの話合いに専念できるから,比較的,協力的な協議・監護が実現可能になるだろう


財産分与や年金分割は,同居期間の証明(住民票によって可能か)によって,叶う

さらにしつこく大きく記載する

別居しても,金銭的協力義務だけは負担が続く

子どもと会えなくても,婚姻費用分担義務は続く

養育費未払い問題からの,子どもの貧困問題は深刻だけど,妙にバランスがとれていたのは,会わないし払わないという解決

わが子を想う親にとってはとうてい受け入れがたい解決方法だが,意外に,そうやって落着することが家裁にはあふれているのだろう

面会交流がもめた離婚事件なんてやったことがない,という先輩もいた

そんな家裁の標準的解決が受け入れられな親というのもようやく増えてきた,というのが,男女共同参画・イクメン推奨の成果だろう

何も考えずに婚姻届を出すことで,裏切られた気持ちに陥るケースが見られる

学校で,誰も教えてくれないし,多数派が声も挙げずに何となく受け入れていることが,有事に直面して初めて不合理だと気づいても,救いの道はない

婚費を払いたくなければ親権を手放せ

単独親権制はそういう制度である

夫婦財産契約の活用が救いになるし,そういう契約を締結しないのであれば,婚姻届を安易に出すもんじゃない

結婚するなら,民法を読んでから!!

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