猟師という肩書が肉を呼ぶ。
当方田舎住まい。
街中に・・・という訳ではないが、田んぼも畑も多いのでそれなりに猪や鹿が出る。
つまり、そこまで猪や鹿が珍しいものでもないってこと。
冬になれば、猟師のおじさんたちが「ほれ、猪獲れたぞ!食え!」と配って回ることもザラである。
問題はここから。
貰った方は、もちろんありがたく頂くこともあるだろう。
でも中には強引に置いていく有難迷惑なおじさんもいる訳で。
貰った方としても、これどうしよう・・・となることも、往々にしてある訳だ。
どうやって食べたら良いか分からないし、そもそも血塗れ(おじさんがくれるジビエにありがち)でどう処理したら良いか分からない。
固いって言うし、臭いって聞くし・・・。
どうしよう・・・。
・・・・。
・・・。
・・。
そうだ!
そう言えば、あの人狩猟をやるって言ってたわ!
猟師ならお肉の処理もできるし、きっと食べ方も分かってると思うし、何よりあの人凄く食い意地が張ってそうだもの!!
あの人なら貰ってくれるはず!!!
はい。
こうして、狩猟免許を持ってて食い意地の張ってそうな僕のところに、割と定期的にお肉(未処理)が届くようになったんですね。
実際に狩猟をやる前に比べて、各段にお肉を貰う回数が増えました。
血塗れの肉塊から、子猪1頭、果てはまだ生きてるハクビシンまで。
あ、ハクビシンは本当に美味しかったので有難い限りです。
勘違いしないで欲しいのは、決して僕は迷惑だとは思っていないということ。
迷惑がってるのは、気付けばどんどん冷凍庫の許容量を減らされてる僕の妻ですね。
しかしまぁ、こうして横流し(?)のお肉を貰うようになって思うのは、「この肉を狩猟免許のない人に渡して、どうするつもりだったのだろうか」ということ。
中には本当に丁寧に処理されてて、あとはスライスして焼くだけ、みたいなのもあるんだけど、多くは血塗れ、部位も良く分からないような肉が無造作にビニール袋に突っ込まれてたりする。
僕はそれでも何とかなるけど、これを貰ってわーい!ってなる人は少ないんじゃないかな。
リンパとかの不可食部位もそのままだったりするし、酷いときには解体したら中が完全に腐っててブルーミートになってた時もあった。
僕だから何か変だな、と気づいたけど、知らなかったらこんなもんか、って食べちゃってたかもしれない。
そしてそんな僕もいけるか!?ってちょっと味見しちゃったけど。
何か愚痴みたいになっちゃったけど、「猟師」になったことで、逆に何もせずにジビエが舞い込んでくるようになることもあるって話。
そして重要なのはそれを歓迎してます!ってこと。
みんなのジビエ、待ってるぜ!!
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