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締め切り突破という外れ値を体現するタイプ (KOGADOの冒険ワークショップ vol.2 最近姿を見ないあの人に突撃取材の巻)

note担当編集長さんから、ちょっと眠くなってきた工画堂文庫に喝を!ということで始まったこの企画、早くも2回目。このペースでやってないと集中が切れてしまうのです、私、浪人(こと、旧木曜担当)。
今週も「毒にも薬にもならない」箸休めっぱなしコンテンツ始めます。

~某日~

浪人(旧木曜担当):
 編集長、第一弾はキラキラしてたんで、次はドロドロさせてみようとおもうのですが、どうかな。ドロソース的な。
 やっぱりここはうちの看板女優にしましょうか。

編集長:
 何事にも緩急は必要だよね。

浪人:
 じゃあちょっと忙しそうにしてるけど、あの人に話、聞いてきます。

編集長:
 よろ

~ややあって~

浪人:
 はろはろー

西川真音(工画堂のシナリオライター 以下、西川):
 お疲れ様です。

浪人:
 最近水曜日の定例にでてこないけど、なにやってんだっけ?

西川:
 基本的に出るつもりはあるのですが、執筆中など忙しいときは、お休みをさせていただくことも……。

浪人:
 あいやw 糾弾をしているわけではなくw
 案件、案件です、何の案件やってましたっけ?

西川:
 最近はASMR(関連の執筆)で二週ほど休んでましたね。
 ■■■■■■■■■■■■■■■■が、これで■■■■■■■■■の■■■■がようやく揃うことになりました。

浪人:
 おおw なるほどそれか、そうだそうだ。
 どうですか?今までにない商品?のシナリオですけど、面白いですか?

西川:
 何よりも、音を中心に考えて書くのは新鮮でした。
 聞いていて心地の良い音には、何があるのかとか、その音をどのようにシナリオの中に登場させようかとか、他にも、収録が独特で非常に楽しいですね。
 人の顔を模した模型のようなものの、ちょうど耳の位置にマイクがついているんですが距離とか方向とか、台本に番号をふって、声優さんにはその位置でしゃべってもらうんです。なので、位置、距離、この動作をしたから今はこのような体勢になっているから……なんてことを考えながら書くので、いつもとは違った新鮮な仕事でそこは非常に楽しめています。

浪人:
 一緒の気持ちで、寝っ転がったり、下からのぞき込んだりしながら書いてるんですよね。
 ゲームのシナリオとは、やっぱりちがう?考え方が。

西川:
 これはもう、明確に違うものかと。最初は、ドラマCDみたいなものだと思っていましたが、それとも違いました。
 書いたものが「シナリオである」という根幹は変わりませんが、なんらかのイベントや、会話の掛け合いなどで「物語を進める」というよりもその時その時に必要な音を聴いてもらうためのシーンをつなぎ合わせるイメージでしょうか。もちろん、そのシーンとシーンの繋がりが自然になるようには描きますが。

浪人:
 ほう

西川:
 余談ですが、シナリオの語源は「シーン」が連続すること、と聞いたことがあって。ここでいう「シーン」は、演劇で使われる舞台の背景のことだそうです。場所の移動などで「背景が変わる=シーンが変わる」となり、それが繰り返されることでシナリオになると。そういった意味では、ASMRの脚本もまさしくシナリオで間違いないですね。

浪人:
 ゲームシナリオも、何かを到達点にして書くってのは同じかな?この一言を最後に言わせるとか、この結論になるように、とか?

西川:
 そうですね。見せたいもの、聞かせたいものが登場人物の行動なのか、言葉なのか、あるいは世界の真実なのか、はたまた歴史なのか、それを選んで描くことができるのでシナリオライターは面白いのかもしれません。

浪人:
 文字での表現だけじゃなくて、次は画像、次は音、次は文字で、とか都度都度得らえるものが変わるってのは、ゲームとかASMRとかならではなのだろうね。
 表現の幅がひろがるね。

西川:
 目的地が同じでも、進む人によってどんな経路を選択するのも自由ですし、その選択の連続が、作家性なのかもしれませんね。
 今回のASMRの執筆の経験は、確かにその幅を広げてくれたと思います。

浪人:
 先生の次の新作にご期待ください。
 ほかになにやってましたっけ?(知ってますけど)

西川:
 実は、新作の企画書を作成しているところです。他の企画にも色々とちょっかいを出していたりでなかなか進められていないのですが、企画からすべて自分でやりたいと思っている作品なので。他のことをしながら、最善と思えるものを模索する時間を稼いでいる状態です。
 お届けできるのはもう少し先になるかもしれませんがいち早く皆様の前に第一報が出せるよう、頑張りたいと思います。

浪人:
 そうねw 西川さん人気者なので、みんなから「ちょっとプロトタイプ書いてもらえません??」とか頼まれるしね、俺も頼んでるし。

西川:
 それはそれで楽しいので、喜んでうけさせてもらってます。そこで生まれたアイデアなんかも、別のところで活かせたりもしますしね。

浪人:
 そうね。

 あ!そうだ!これ聞きたかったんだ!
 Chat-GPTとか、自然言語処理系のAIが今にぎやかですけど、どうですか?結構西川さんの立場を脅かす存在?かな? 

西川:
 いろいろな人がネットで公開しているので、出力した結果を見る機会も増えてきたのですが、すでにもう文章的にほとんどおかしくないレベルに達していて、本当にすごいと思います。自信満々に間違った情報を言い切ってしまうところなども、かわいいですよね。

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……ってあたりで、今日はおしまい。続きはまた来週。
西川真音が100兆個のパラメータを斬る!!!!!こうご期待!


〇西川真音がシナリオを担当した代表作品〇
1)工画堂スタジオ オリジナルゲーム シンフォニック=レイン

 雨が止むことなく降り続ける街ピオーヴァのシンボルであるピオーヴァ音楽学院を舞台にした、キャラクターゲーム+音楽ゲームの融合作品。

 主人公であるクリス(プレイヤー)は音楽学校の器学科3年生で、卒業まで残り3ヶ月間。時間がないのにも関わらず卒業課題であるオリジナル曲も未完成、卒業課題の発表会でタッグを組む、歌を担当してくれるパートナーも見つかっていません。

 さあ、発表会が開催される1月半ばまでに、評価に値するオリジナル曲を完成させ、パートナーを見つけましょう!
※ゲームは『アドベンチャーパート』と、『音楽ゲームパート』の2つで構成されています。また、プレイヤーの選択や、音楽ゲームパートの結果などの条件によって、さまざまなエンディングを迎えることができます。

 ※↓はシンフォニック=レインを題材としたショートストーリーです。


2)オリジナル小説『Colors Fade~カラーフェード~』


※「KOGADOの冒険ワークショップ」では、レポーター「浪人」にやってもらいたいことを募集してきます。
ここにいってこれを調べてきて、この人にこれを聞いてきて、など可能な限り実現したいと思います。
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頂いたサポートのおかげで、明日も工画堂文庫を開店できます。