見出し画像

作家・向坂氷緒の「言の葉あそび」

こちらは、白衣性愛情依存症の前日譚
「Shooting Star's Short Stories」入荷記念コラムとなります。
作品は2022年3月25日(金)に公開いたしますので、合わせてお楽しみください。

「誰もが小さな祈りを抱いて、その夜を越えていく」


SSSSの冒頭の一文。
考えてみると、これほど白愛を表してる言葉もないと思います。小さな祈り、それを力にして、また、ときには縛られて、その祈りと共に夜を越える。

はい。白愛の前日譚であるSSSSが工画堂文庫に入って、いつでもどこでも読めるようになるそうです。
めでたい。
白愛のSSは山ほど書きましたが(まだまだ書きたいですが)SSSSはごく初期に書いた、懐かしい一品です。本編のシナリオ書いて、その流れでアフターのTomorrow書いてその次だったかな。

まだ出会う前のヒロイン達、ですが、とにかく裏がありまくりの白愛ヒロイン勢なので(かえで先生は、まぁ)、そこを伏せながら書くのが大変でした笑
細かいところで色々仕込んでいるので、全クリした状態で改めて読んでもらうと、「あ、これはあのこと言ってたんか!」みたいな発見も……あるかもしれません。私はありました。
自分で書いたのに、びっくりした(記憶力低)

白愛に関しては、はじめてのゲーム仕事で、小説もゲームシナリオもどちらも文章勝負ですが、いろいろ違いも多くて苦労して「わー!小説書きたい!小説小説した小説が書きたい!」みたいな状態になってたのを思いだします。
それで珍しく三人称で書かれてます。小説っぽくないですか、三人称って、なんとなく笑

これを書いた頃は恩田陸さんをよく読んでいて、そこはかとなく(文体とか?)影響を受けてるような。常野の物語が好きです。


本編がはじまる前の話でありながら、なにげに白愛のすべてが詰まってるんじゃないか……とも思える、私にとっても、とても大事な、大切なSSです。よければ感想など聞かせてください。こんなSS読んでみたいって意見とかも、あれば是非👀🔥


本作も先着100名様に限り300円でご購入いただけます。
(※100名以降500円となります。)

頂いたサポートのおかげで、明日も工画堂文庫を開店できます。