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月には行き…ません!_THE MOON

友人が帰省して会ってランチする約束があったのだが、私と会う直前で急遽友人はトンボ帰りしなくてはいけなくなり、約束の30分前にドタキャンをくらってしまった。

幸い、ほんと、ほんとに幸いなことにランチを予約したお店は実家の近く。
姉に連絡すると今二度寝しようとしているとのこと。すぐ支度させランチは完遂。

その後、姉とは解散、友人とであればランチの後は食後のウィンドウショッピング、カフェで喋り倒して夕方過ぎに解散予定だった。

予定では解散後に映画を2本連続で観る予定だったのだが、その時間までだいぶある状態で一人になってしまった。

行きたいお店は午前中に済ませてしまったし…映画やめようかな…と車に戻ろうとしたところ
姉から「ごちそうさまでした」とスタバの電子チケットが届き、映画館の時間をチェックすると観たい映画の一本前がTHE MOON。
これはこれで気になっていた作品だったし、映画館は普段行くシネコンじゃなくミニシアターで雰囲気もシートも好きなところ。
今日はスタバで本読みながら時間を潰し映画を3本観よう。
と決めた。

が、スタバ後、映画館に到着し
困った事が2点発生した。

①小指につけた買ったばかりのリングをどこかで落とした事に気付く。

②本来連続で観る予定だった映画2本の間に1本、ノーチェックの映画が1本あった。

①はちょっと緩めを買ってしまい、普段小指につけることもないので落としたことに全く気付かなかった。最後に確認したスタバと映画館の間は人通りの多い道だったのでもう諦めることにした。めっちゃ悔しいけど。
(追記:二日後たまたま同じスタバの近くを通ったのでダメもとで聞くとスタバに落ちていたらしく、あった。拾って預けてくれた人とスタバのスタッフに幸あれ!!!)

②は完全に私の映画館スケジュール確認ミス、1週間ずらして確認していた。
私の頭の中ではTHE MOONを鑑賞後、予定の映画を2本見ても帰宅は19時過ぎ。
だが、その日のスケジュールだと予定の映画2本の間に100分の映画が1本。観たい映画のうち1本の終了時刻は22時前になっていた。
夫に19時過ぎに帰宅の旨伝えてあったので、22時帰宅を選択するなら一報入れないといけない。

が、

③劇場内、携帯が圏外
こういう時だけ格安ケータイを選択した自分を恨む。


そんな問題を何も解決できないままTHE MOONが始まった。
が、そんな雑念もすぐ払拭するくらい集中できた作品だった。


自宅最寄りのシネコンではすでに公開終了していて、当時気になってはいたけど観れなかった。
同時期に上映していた「別の月の映画」よりも評価が高い印象で(ていうか同じ月の映画だけど根本的にジャンルが違う)気になっていた。


宇宙が舞台になった作品て過去にたくさんあるし、何本か観たけど


「早く!早く私を安心させて!お願いだから!」

となった作品はこれが最初だった。
私は「生死を分けるリミットが現実的」なものが映画でもゲームでも結構怖さを感じる上位にあり、代表するのは「水」と「酸素」。
それに「孤独」が追加されると非常に怖い。

宇宙に関しては、エネルギーのリミットもあるし、知見の低い私からすると未知なものが多すぎて「なんだかよく分かんないけど不安」

ゼログラビティやオデッセイ、アポロ13、インターステラー、インディペンデンスデイでも同じような恐怖を感じたけど(オデッセイは宇宙農業映画だったからそうでもなかったかも)
このTHE MOONは恐怖度がすこぶる高かった。

酸素、エネルギーのリミット、孤独、精神面、未知なる自然災害、思い通りにいかない。
地球側にいる人たちの努力や葛藤、人間ドラマも興味深いんだけど、もうそこは
「地球にいんだから無問題!自分らでどうにかしてくれ!」
ってなっちゃって、ただただ一人宇宙に取り残されている宇宙飛行士ファンソヌが心配で心配!!!!!


流星雨?ドッカンドッカン隕石が降る雨とか月の昼だの夜だの、降るな!止め!
こんなとこに人は住もうとしてんの?土地買ったりしてんの?やだ!私はこんな危ないところ行かない!NASAいじわる過ぎ!

行かないし行けないのは分かってるけど、月のネガティブキャンペーンだった。

韓国の宇宙事業事情とか、前回(失敗してる)の(内野聖陽そっくりな)責任者やその前妻がNASAにいたり、宇宙事業とはいえメンツしか考えてない偉い人がいたり、宇宙飛行士のお父さんが前回失敗したプロジェクトに参加してるとかね。
人間ドラマ方面でも見応えがあるのよ。

ただ私にはそこに気持ちを入れる余裕がなく
まずは、まずは「ファンソヌ早く助かって!!!!!」が第一。私は。
ファンソヌは目の前で一緒の宇宙飛行士が宇宙に消えゆくところを見てんのよ。お父さんが死んでるのも見てるし、マジで!生きて!帰ってきて!

だから、序盤から悠々と旗立てて月探索してる時も「そんなことしてねえで早く帰ってこい!」
「任務完了です!あとは戻るだけー」の後に隕石の雨が始まって「ほら!言わんこっちゃない!」ってちょっとキレました。
その後も、危機がずっと続くし、その都度横槍入れる偉い人まじ腹立つし、ラストは偉い人に隕石の雨、線状降水帯で降らしたろかと思ってました。


こう感情を揺さぶられたんでラストはとっても良かった。
ちょっと幸せがすぎるんじゃないか?めちゃくちゃ理想の塊じゃん。とか思うんだけど多分こういうラストじゃないと、揺さぶられすぎの私は腑に落ちなかったと思う。
私がファンソヌだったら帰還後、とりあえず内野聖陽にお礼した後にぶん殴ってるかな。


帰宅後読んだパンフには、どこまでがリアルでどこからがフィクションなのか簡単に説明されているしこの作品が2029年を舞台にしていることもパンフで知りました。
月の解説も親切。

ということで、予定外の1本目は思いの外とても良かった。
だからこれからどうするかを決められなかった。

4本目まで観るかは2本目観てから決めよう。
とりあえずトイレへ急ぐ。


(日記としては続きます)

ポスターやアートディレクションがシンプルでオシャレな割に中身はダイハード的でした。

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