コフリーヌ

観た映画を絵に描いてインスタにあげている人。 観た映画を踏まえて自分の生活をnoteに…

コフリーヌ

観た映画を絵に描いてインスタにあげている人。 観た映画を踏まえて自分の生活をnoteにて見直す予定。 本格的な批評や感想は書きません(書けません)。

最近の記事

意識は高く?_悪は存在しない

連休最終日。私は限界にきていた。 連休自体、何日あってもいいけど、特に予定がない状態を3日以上家族3人で過ごすのはきつい。 もともと私が一人が好きっていうのが致命的。 特別行きたいところも買いたいものもなく、だけど出掛けたくて外に出て、どこも人が多くて疲れる。 夫も多分同じ、どこ行きたい?何やりたい?を繰り返す。案を出しても微妙なリアクション。だったら聞くな。 子供ができてから、だいたい連休が終わりに近づいてくるとこういう変な雰囲気になる。 こういう時、子供は呑気で癒し〜

    • ブレブレじゃないか。_ベネデッタ

      所々 #ネタバレ あります。 すごい苦手なタイプの女性だなー と思って観ていた。 生きた時代もあるし、そもそも修道女のお話であるから(本人や周りはそう思っていなくても)強い制限の中で生活して強い立場になりたいならそうしなくちゃいけなかったのか? 幼少期の奇跡のような出来事のせいで変な使命感を持ちつつもブレブレな女性ベネデッタのお話。 さすがに子供の頃に親からもらった木彫りのキリストを・・・それはまず怒ってくれよ トゲ無きよう・・ってそりゃないぜ 恐らくどこかで信仰

      • こんなキレイな思い出私には無い_PAST LIVES

        #ネタバレ 急にラストシーンについて書きます。 ++ 家の前でハクセキレイのオスがメスに求愛中だった。 体を膨らませて引き気味のメスにアピールしていたんだけど、散歩の親子が近くを通って飛んでいき失敗。 二羽は別々の方向に飛んでいった。 子供の頃、なんで人間は女の方が着飾ったりして好かれようとしなきゃいけないんだろう・・って思ってた。 今は様々な方向性の多様化により恋愛の主従関係云々もまた複雑でフレキシブルになってよかったかな。とは思う。 さて、このパストライブス。 女

        • ミアゴス、ゴイスー_インフィニティープール

          #ネタバレ あるかも。 職場には個性的な人が多く、常に「まともでクセのない陽キャ」人員の取り合いを上の人たちはしている。ように見える。 でも、「まともでクセのない陽キャ」が実はヤバい人だったって事もあるし 私は天邪鬼な人間なので、職場で人当たりが良くて仕事ができる認定されている人って捻れた性的嗜好や何か強い信仰があったりするのかな、とか薄らぼんやり思ったりもしているので 人って見かけにもよらないし、コミュ力にもよらないなあと思う。 一方、この作品だと見た目やばいと中身も

        意識は高く?_悪は存在しない

          天才たちの苦悩_オッペンハイマー

          中庸に生きる これは私の人生における最大のテーマ 簡単じゃない。 去年の夏、バービーの公開時にバーベンハイマーがバズってバービーもオッペンハイマーも日本で変な注目をされてしまった。悪いのは作品でなく、アメリカでの公開タイミングや、悪ノリしてしまった配給会社であって私個人としてはバービーを楽しみにしていたのに水を差された気分になっていた。 全アメリカ人が被爆国への配慮が出来るかよ。この時代。と率直に思っていた。 私は戦争を経験していないし被爆地に生まれてもいなくて、祖父母は

          天才たちの苦悩_オッペンハイマー

          生き方に制限をかけられる豊かさ_ヴィーガンズハム

          (あんまり作品については触れないかも) 前から興味のあった作品をようやく観た。 一時期仕事でヴィーガンという言葉が身近だった。 ちょっと心が死んでいた時期。 出張で行ったロンドン、もう5年以上前の話だけど既にヴィーガン向けのレストランやファーストフード、スーパーのデリカコーナーにもヴィーガン向けがあって そういう人が多いんだな。と思うより先に、儲けになるんだなって思ったっけ。 ドイツかイギリスかの空港でお腹減りすぎてヴィーガンの何かを食べたがめちゃくちゃ美味しかったなあ

          生き方に制限をかけられる豊かさ_ヴィーガンズハム

          しんど。_The parades パレード(Netflix)

          息子のクラスが学級閉鎖になり、急遽家で過ごすことになった。 息子は元気であり、自室でCreepy NutsのBling-bang-bang-bornの練習をしている。踊りよりラップが気になるらしい。そんな環境の中、観ることにした。 簡単に説明すると、成仏できない死人たちが何らかの形でスッキリ(成仏)するまで、成仏できない死人同士で仲良く過ごしながら自分と向き合う話。 月一でその死人たちがたくさん集まり歩いて会いたい人を探す(のがパレードに似ている)お話。 死を描いた映画っ

          しんど。_The parades パレード(Netflix)

          強さと弱さは隣同士_ドッグマン

          #ネタバレあります 私の第一次映画ハマり期は高校受験が終わって高校入学手前くらいの時だったと思う。 当時ツタヤみたいなところで旧作が100円とか、6本か7本借りて500円みたいなシステムがあってとにかく借りて返してを繰り返していた。 夏に親が離婚してただでさえ多感な頃、受験勉強もあるし友達とは上手くいかないし、当時自覚してなかったと思うけどかなり行き詰まっていたと思う。 寝る間も惜しんで観てた。眠くもならないし、それしかできなかったんだと思う。 借りる作品はテレビでちょ

          強さと弱さは隣同士_ドッグマン

          子どもは弱く強かだ。_落下の解剖学

          ##ネタバレと私情が交錯しまくった内容になっていると思います## タイトルで科捜研の女とか法医学教室の事件ファイル的な話かと思う人も多いだろうけど全然違います。 法廷ミステリー?とも違う。 山奥に住む家族の夫が死んだ。 自殺かもしれないけど他殺なら奥さんが犯人だろ。という話。 着地点は曖昧で観る人に委ねちゃう結末で好き嫌いわかれそう。 こういうの私はモヤモヤするタイプなんだけど、この作品は結構のめり込んで観れた。でも多分家だったら速攻寝てる。なので映画館で観て良かった。

          子どもは弱く強かだ。_落下の解剖学

          心なんて一生不安_ボーはおそれている

          去年の春、ヘルシンキの映画館にこの映画のポスターがあった。 早く観たいなーと思っていたけど10ヶ月も経ってた。 ミッドサマーでアリアスター監督を知り、同僚のAはどハマり。 Aは外国人の顔が覚えられないという理由で日本映画派なんだけどアリアスター作品は良いみたい。結構ビビりで職場では平和主義の彼がミッドサマーやヘレディタリーが大好きってかなり闇を感じる。 A君とネット上の避けられないネタバレが怖いから早く観ようって 私は封切の日の最終回、A君は翌日の昼間に観た。 A君の弟が

          心なんて一生不安_ボーはおそれている

          キレイゴトなんてない_ほかげ

          夫が1ヶ月ほど仕事で家を空けることになった。 出発の前日にちょうど監督が近くの映画館に来られるとのこと。行くしかない。 塚本晋也監督、高校生の時に鉄男のリバイバル上映を観て大好きになった監督。 こんな映画、映画にしちゃっていいんだ!今まで見たことがない世界や描写や概念が詰まっていて私の心拍数はずっと上がったままでこんな気持ちは初めてだった。 近年は戦争映画、時代劇、死と密接に生きる人々の作品を作っていて、この作品も戦後のことを描いている。 私は普段戦争や歴史を描いた作品っ

          キレイゴトなんてない_ほかげ

          明るく真面目な変態でいよう_春画先生

          まだ夫が彼氏だった頃、二人で春画展を見に行き、強い胸焼けをして会場を後にしたことがある。 公の場所で多くの人の中で見る春画は「ああ、私は日本人、むっつりスケベなんだな」と認識させてくれた。 私は常々、日本人はむっつりすけべだからそういう趣味嗜好はしっかりパートナーに伝えなければいけない、その秘密を共有することによってパートナーと深い絆が生まれると思っている。春画だってむっつりすけべ国民ゆえ生まれた娯楽、芸術なんだと思う。 伝えられない、受け入れられなかった場合があるから

          明るく真面目な変態でいよう_春画先生

          原作に無いシーンに泣く。いい意味で_カラオケ行こ!

          これを観た時は、原作者とドラマ制作側トラブルの件はまだ大騒動になっていなかった。 元々あまり原作を先に知ってドラマや映画を観ることが少ない。 ただ海猿やのだめの件はネットで知っていたりするので、原作者の思い、原作ファンの思いやそれを映像化する会社の思いの相互って非常に難しいよなあと思う。 ジブリのようなあたかもこちらがオリジナル!って感じでそれが受け入れられていることもあるから、やはり人と人、会社と会社、尊重や信頼をどう築くかなのかなと思う。 某大御所芸人の事も、そうなんか

          原作に無いシーンに泣く。いい意味で_カラオケ行こ!

          観終えた後の高揚感と自己憐憫_哀れなるものたち

          40歳になった。おめでとう自分。 といっても私は急に変わらないし、爪の甘いまま。 40歳初めての映画は哀れなるものたちに決めよう。と仕事を早く切り上げて映画館へ向かう。 とはいえ、爪の甘さが露呈しギリギリの時間に映画館へ向かう。 実はヨルゴス監督には私の社会人人生を変えてくれた恩がある。 監督の前作「女王陛下のお気に入り」を観た時、まさに私は仕事で女王陛下みたいな人の犬になりかけていた。 この作品を観てハッと気づき次の行動に移すことができて、いろんな人の支えもあって犬

          観終えた後の高揚感と自己憐憫_哀れなるものたち

          遠足バスと人相_コンクリートユートピア

          (前半ほとんど映画に触れていません) 元旦の震災があり、この作品は1月第1週末公開 年末に予告を見て面白い設定だなー観ようかなー新年1本目になるなーと思っていた。 まさかこんな気持ちでこの映画を観ることになるとは。 日常には戻りつつあるけどまだ正月休みの人もいるような午前中。 最寄のシネコンは混んでた。 コンクリートユートピアを観る人も多く、シアターが明るいうちから始まるCMもまだなのに人がいつもより多くいた。 比較的年齢層は高く、客のほとんどに連れがいる。 だからお喋

          遠足バスと人相_コンクリートユートピア

          永遠じゃないからこそ完璧な日々_PERFECT DAYS

          役所広司が渋谷の公衆トイレを掃除しながら質素に生活をする映画。 あまり観るつもりは最初なかった。 だって寝ちゃいそうで。 でも音楽がべらぼうに良さげで、それだけで恐らく寝ないだろうと昼前の上映を観た。 結果、全体的に全然寝る暇は無かった。 役所広司演じる平山がどういう時間を経てこの生活に行き着いたかは分からない。 姪や運転手付きの車に乗って姪を回収しにくる妹とのやりとりは少しバックグラウンドを感じさせるけど。 生活も仕事も丁寧、本を読み、好きな音楽がある。 平山にとっ

          永遠じゃないからこそ完璧な日々_PERFECT DAYS