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黒木華以外全員悪人_ほつれる

映画館で観ようか悩んでいた作品だったんですけどね。
結果映画館で観なくて良かったです。

⭐︎この作品が好きな人は読まない方がいいかもしれません⭐︎


簡単に説明すると
不倫相手が目の前で事故で死ぬ
自己保身に走り通報を完了できず
私とこんな関係にならなければ死ななかったカモー
奥さんにバレてマウント取られたよー
不倫の末結婚した夫もに冷めたよー
死んだ愛人に会いたいよー


っていう話でした。

興味深いストーリーで観たかった作品だったんですが
どう頑張っても登場人物、感情移入や共感できる人が居なくてですね
黒木華演じる主人公綿子の友人英梨は唯一普通なんだけど心の底どう思ってるのか分からなかったし
主人公、死んだ愛人はともかく
夫も嫌な感じだし愛人の本妻もお父さんも
なーーーーーーーんか嫌な感じで。
フランス映画っぽい日本映画っぽい。そういうの観たい!って時もあるんだけどさー。

終盤に綿子と夫が喧嘩するシーンも無くした指輪が不倫相手じゃない好きな人から貰ったとかいう綿子が自己保身にまた奔走するくだりもゲンナリなんだが
序盤その指輪をもらうシーンとそれを写真に撮って(SNS?)アップする云々とか思い出して更に超げんなり。


で、ど・う・し・た・い・の?


逃げてるだけ。ラストも逃げるし。また同じこと繰り返しますよね、綿子は。


まじ箱根とかロマンスカー汚すなとかまで思ってた。


こんなイライラするのは綿子と友人hが被るからかな。


hも不倫してた。彼が妻子持ちだった。
どんなフィルター使っても、誰がどうみても不倫だったのに(しかも良いように使われてる系)彼女は咎めたり諭す友人たちの前で「私と彼はそんじゃそこらの不倫とは訳が違う」って言い切っていた。

5年くらい経って結局相手は妻子を選び、彼女は誰からみても「捨てられた」
新しい恋愛に勤しむがお世辞にも良い恋愛をしているとは思えなかった。
彼女はクズか無知かリスクの高い人としか恋に落ちることが出来なくなった。
美人で愛想が良くコミュ力が高い彼女は「モテる」女のはずなのに。
でも彼女は新しいリスクのある恋愛のたびに都度幸せを報告しにきていたので、彼女が幸せならいっかと思ってた。

けど最後に彼女と食事をした時に気付いた。

彼女の幸せはいつも誰かの不幸や犠牲で成り立っていて、時にそれは恋人の犠牲であっても、彼女はそれに向き合ったり、戦うことは絶対にせず
根本的な問題から逃げて、それを他人に卑下して話をして慰めて欲しいんだ。と。
で、目の前の私に「あんたよりも私の方が幸せだ」と思わせたいんだ。と。

最後に連絡がきた時は、新しい恋人ができてとってもハッピーだけど公に言えない人で辛い。と言う報告をされ、もう彼女はずっとこうなんだろうなと完全に距離をとった。
(それでも今のところ子供は立派に育っているっぽいのでそこは尊敬する)

冒頭から綿子と彼女が被ったからあかんかったのか。そいえば彼女も彼と箱根行ってたな。
わざわざ奥さん騙すために架空の社員旅行のしおりをセッセと作ってまで。


というかね。

向き合い方なんだと思う。人として、大人として、壁とどう向き合うか。
自分本位でいい、それができるのは本人だけだから
なんだけど、あまりにもそばにいる人を馬鹿にしちゃいけないよなって。

綿子はバチが当たった。と思う。
問題と向き合うことなく、思うままに流れるように生きてきた結果。
それが夫との不穏であり愛人の死であり、それに続く不運、「ほつれて」いくんだなと。
あら、私、今、いいこと言いましたよ。


今回絵に描いたのは、綿子が本妻に会うシーンだ。
互いに平然を装いマウント合戦になり綿子が負けたとこ。
この作品でちょっとスカッとしたシーン。

hはこれを経験していない。綿子も会いたくて会ったわけではないからなんとも言えないけど。

でも戦いもせず、遠くから唾を吐くようなhよりかはマシだと思った。


自分、まだまだ健全で倫理観正常です。

この後ろ姿がさ、私に似てんだよね(意味深)

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