止まった時代の中途半端人間~いいわけを捨てて、見えてきたもの~
カラ、カラ、カラララララララ..
勢いよく回りだしたルーレットが、やわらかいプラスチックの針にハイタッチして、小気味よい音を立てる。
数字は1から10まで。カラフルなすごろく盤の上。スタート地点から、ルーレットが指す数字の分だけ、ゴールに向かって自分の車を動かせる。言わずと知れた超有名玩具、人生ゲームのルールだ。
兄と妹、それから年の近いいとこたち(みんな同じマンションに住んでいる)とともに育った私は、再ブームに沸いた同世代の子供たちと同様に、何度となくこの遊びに興じた