リゾートバイトで人生を面白がることに決めた④


住み込みしている間、ご飯は賄いをいただいていた。
お客さんのご飯のあまりという時もあったが、料理の担当さんが普通に作ってくれているときもあった。
どちらにしてもすごく美味しくて、とても感動していた。


ご飯をもらいに行くときに大体料理長に会ったが、そこの料理長はとても若かった。
今まで長野福井とホテルに行ってきたが、どちらも料理長は年配の方で、仕事中は気が立っている感じの人だったからあまり話す機会もなかった。
だが、今回はとてもフレンドリーな方で、よく話しかけてくれた。
短い時間だが、出身地はどこでとか、観光はどこに行ったとかそんな話をした。
年齢も30代ということだったので「ずいぶん若い方が料理長なんだな~って驚きましたよ」って話したりした。

私が帰る日の朝もいつも通り軽く世間話をしていて、先月は長野福井に行っていたという話をした。
そうしたら「訳アリなの?」と聞かれた(笑)
結婚しているという話はしなかったと思うが、たしかに30代女が短期間でいろんな所に住み込みで働きに行っているのは怪しい感じもする。
「いろんな所に行ってみたいだけですよ」と弁明しておいたが、なんだか面白くなってしまった。
何かに追われてたらそういうことをするかもしれないよねっ



そんな感じでお会いできた方にはしっかりご挨拶をして、11日間過ごした部屋を後にした。
今回も感じたのは、私は知らない環境に飛び込むことはあまり苦ではないこと。
人生面白がらないと楽しいことなんてやってこないということ。
困っていると誰かが助けてくれること。
立ちっぱなしの仕事は足指に負担がかかること。
できなくても一生懸命やっていれば、優しい言葉をもらえること。


私の経験値がまた増えた出来事だった。

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