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小説「双校の剣、戦禍の盾、神託の命。」

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声プラが贈る、小説と音声ドラマによって紡がれていくファンタジー作品 ~あらすじ~ その国の名はシュバルトメイオンと呼ばれていた。  国内には東西に分かれた学園があり、互いに競い… もっと読む
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記事一覧

72 食と長髪と推し

 今回の事件はリオルグ事変として、学園の歴史の中でも教師が引き起こした事件として汚点の一…

71 特級剣ミラサフィス

 こうして、西部学園都市ディナカメオス内で起きた騒乱は幕を閉じた。  その後、リオルグの…

70 騒乱の結末

「これは……一体? 何が起きたの?」  ショコリーは魔法陣に目が釘付けになった。先ほどま…

69 天才少女の魔女核

 地に倒れ、天を仰いだまま少女は目を瞑る。  ひんやりと背中に感じる土の冷たさ、荒い呼吸…

68 死神の一閃

 黒いフードの人物はティルスへ向き直り告げる。 「いいか。今、俺が剣を振れるのはたった一…

67 いつか、きっとの呪縛

「どうして、どうしてっ、どうしてなの、なんで使えないの!? 今が『その時』じゃないの!?…

66 破鏡の失輝

 バチッ、パチッ、バチ、バチッ  肩で大きく息をするプーラートンの目の前に佇む怪物。元々の顔だったと思しき場所がぐにゃりと笑むように動き、触手がおぞましき粘り気のある拍手を打ち鳴らしていた。    周りにいる生徒達も目の前で起きている状況に動けず、その趨勢を見守り続ける。一時はプーラートンが優勢かに見えたが、リオルグは自分が致命傷を負わぬよう剣の届かぬ離れた位置からプーラートンを攻撃し続ける。  時間が経過するにつれて明らかにその動きは鈍くなっていく。持久戦になれば衰えた

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65 剣技・乱降雪(エルハスノール)

 ティルスが怪物達の中でも大型のウルフェンに酷似した個体を切り捨てながら生徒達の乱戦の間…

64 瞬白(しゅんぱく)の剣閃

「ぬうううううううんん」  抉れる地面と共に怪物たちが大きく遠くへと弾き飛ばされていく。…

63 漆黒の滴

「ん?」  他の区域で監督をしていたマキシマムが遠く空を仰ぎ見る。  暗雲の立ち込めるそ…

62 鏡面の剣輝

「えっ」  ネルは驚愕し目を見開く。斧が飛んできた方向に顔を向けた。  ドラゴが腕を振り…

61 異形の凶刃

「まったく、情けない。一般の生徒にこうも完膚なきまでにやられているとはな、まぁいい。時間…

60 蒼白の手中

「おおお、あやつも天才の類か……入学して間もないというのに何という剣速じゃ。剣を振る速度…

59 班戦闘の要(キーロル)

 プーラートンの開始の合図の声に反応してダリス班の面々が周囲へと散らばっていく。 「作戦通り散開、追いかけてきた相手を各個対処!!」  ダリスの指示が仲間に飛ぶが、ヒボンはその様子見て、冷静にウェルジア達へ声を掛ける。  その様子は先ほどまでと違い、笑顔は瞬時に消え張り詰めた空気を纏い指示を飛ばしていく。 「全員追うな! ウェルジアはその場で待機! ドラゴは真ん中にいるダリスを倒せ! ネルはその他の4人を、負担が大きいがいけるか!?」 「問題ない」  ネルは小さく返