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「ドローンで日本の暮らしを守る」docomo skyインフラチームのビジョン策定とパンフレット作成

KOEL福岡です。KOELのデザイン事例としてdocomo skyインフラチームのビジョン策定とパンフレット作成のデザイン支援事例をご紹介します。
6月26日〜28日に開催された国内最大規模のドローン専門展示会『ジャパンドローン2023』では作成したパンフレットの配布も行われました。docomo skyインフラチームや展示会の紹介も含め今回のプロジェクトについてご紹介します。


「希望のある現場」を増やすために

docomo skyはドコモビジネスのドローンビジネス事業として「空の道で、ミライをつなぐ」というステートメントのもと、インフラ点検の支援や農業支援、エンターテイメント支援など幅広い範囲でドローンを活用した社会課題解決を推進しています。

今回KOELはdocomo skyの中でもインフラ・建設現場の支援を担うインフラチームからの依頼を受け、インフラチームのビジョン策定を支援しました。インフラチームはその名の通り、インフラ設備や防災設備、建設現場などにドローンを導入するための技術検証や、ドローンを使用した点検業務の実装などを行っています。そして今回、インフラチームが目指すべき社会の姿はどのようなものか、そしてそれを目指すためにどのような行程を経る必要があるのか、ワークショップを通じインフラチームの皆さんと一緒に策定を進めていきました。

特に今回のワークショップの中でも印象的だったのは、インフラチームのメンバーには建設業界でのキャリア経験がある方が多く、建設現場での働く環境や意識の変化を起こしたいというお話が挙がったことでした。例えば国土交通省は旧来的な “3K (きつい・汚い・危険)” を置き換える “新3K (給与・休暇・希望)” を実現するための直轄工事における取組を2023年に発表しています。

インフラチームが行う「点検」の観点では建設物の老朽化も関わってきます。高度経済成長期の建設ラッシュ時にできた道路橋や河川管理施設が、建設後50年を迎えつつあります。その一方で、就業人口の減少も大きな課題です。建設業の就業者はピーク時の1997年・685万人から、2022年では70%まで減少しています。人口減に対して整備しなければならない施設の数は増えていく。だからこそ、これからの社会においてドローンを通じて起こしたい変化は「働きやすさ」を高めていくことではないか——。

最終的にインフラチームの皆さんと定めたビジョンが『インフラ・建設業界に「希望のある現場」を増やし日本の暮らしを守る』という言葉にまとまりました。例えば先程の新3Kのなかでも「希望」というのは制度などの働く仕組みの改善だけで解決するものではなさそうです。だからこそdocomo skyインフラチームのドローンが率先して「希望のある現場」を増やす力になれると思います。さらに、このビジョンを実現するためのアクションプランも同時に策定しています。短期的な視点である「ドローンを誰でも簡単に、多くの現場を使いやすくする」、そして長期的な視点の「ドローン運用の完全自動化」の2軸でこれからのインフラチームがどこに注力していくのか、大きな見通しもつけることができました。

お客さまに伝えやすいパンフレットを目指して

今回のプロジェクトでは、幕張メッセで行われた『ジャパンドローン2023』に向けたdocomo skyインフラチームのパンフレットも作成しています。先程ご説明したビジョンに加え、実際のドローン活用事例などをまとめた資料をKOELでデザインしました。

パンフレットの役割として、ビジョンや業務内容など事業の目的を紹介するだけでなく、展示会という限られた時間のなかで最適なコミュニケーションをサポートするツールでもあります。特にdocomo skyインフラチームには幅広い実績、具体的なユースケースがありますので、展示会の場で即座にご説明できるよう、ページで各業界ごとの事例を分けてご紹介しています。

お客さまに対するご説明の際に使いやすい、というのはパンフレットに求められる重要な機能の一つだと思います。これさえあれば、事例からドローンの詳細、サービス、提供フローまでをご理解いただけるパンフレットになりました。今回デザインしたパンフレットは今後も同様の展示会や説明会などで引き続き利用していただけるとのことでしたので、もしかすると皆さんにもお手に取っていただける機会があるかもしれません。

手に取る人の目線に立ち、ビジネスに寄与するデザインを

私も実際に『ジャパンドローン2023』に足を運びましたが、docomo skyブースには多くの来場者の方がいらしていましたし、幅広い業界の方がお声がけをいただいている様子が印象的でした。ご説明の際にはパンフレットも活躍していたようで非常に嬉しかったです。

『ジャパンドローン2023』の他のブースを見て回って個人的に感じたことですが、これだけ充実したパンフレットを用意している例はなかなかなかったようで、KOELとしてもお客さまに近いタッチポイントでビジネスに寄与するデザインが実現できたと感じてます。

KOELの特徴として、事業の理念策定のレベルから、ビジネス戦略、お客さまに直接触れる場面まで領域横断でのデザイン領域をカバーしていることが挙げられますが、今回のデザイン支援はビジネスを通じて「愛される社会インフラ」を実現していく一つの事例になったと思います。今後もKOEL公式noteではNTTコミュニケーションズのインハウスデザインスタジオとして、事業に寄り添ったデザイン事例をご紹介したいと思います。

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