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知識と理解は違う

この記事は1,465文字あります。個人差はありますが、2分〜4分でお読みいただけます。

今日はnoteの連続更新102日目です。なんだか100日目を超えたらだんだんとだらけてきてしまっている今日この頃です。

noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、併せてご活用いただけると理解しやすいと思います。また、noteの通知をオンにしていただけると記事が更新するたびに通知がいきますので、フォロー、スキ、シェアと合わせて通知オンもしていただけると嬉しいです。

今回のテーマは「知識と理解は違う」です。どうぞお付き合いください。


知識と理解って違うの?

発達障害の理解という言葉はよく使われますし、それ以外の領域でも「〇〇を理解しましょう」みたいな表現はよくされます。

発達障害というものがあって、その中には「自閉症スペクトラムやADHDがある」とか「自閉症スペクトラムは人付き合いやコミュニケーション、イマジネーションに特徴があって、感覚の敏感さがあるんだよね」とか、そうしたことは数年前よりもだいぶ"認知"されようになったと思います。

発達障害について発信する人が増え(ぼくもその一人)、メディアの影響もある「発達障害ってなんとなく〇〇という特徴がある」みたいなこともイメージがつく人も増えているかもしれません。

じゃあ、これらは理解と言えるのか?どうなんでしょう。

ぼくはこれは「知識」だと思うんですね。ぼくが考える理解というのは「知識を使う」というイメージです。

例えば、車についての知識がすごい人がいたとします。だけど、運転できるかどうかは別の問題です。どんなに車に対しての知識があっても、知識だけでは運転できませんから、車を運転するという文脈においては知識だけあっても、不十分なんです。

感覚過敏について置き換えて考えてみます。

賑やかな場面で辛そうにしているお子さんがいたとします。その時に、知識があれば「もしかするとこの音が辛いのかも?」と思うことはできるかもしれません。

でも、「大丈夫だよ」「慣れるよ」「一緒にやったら楽しいかもよ」というのは、お子さんの辛さを減らす方向性にはなっていないわけです。つまり、知識はあるけれども、お子さんのために使っていないということです。

そうではなくて、音の辛さに共感し、静かな場所を設けたり、そこで過ごせるようにしたら、それはお子さんの助けになるし、そのために知識を使ったと言えます。これがぼくの考える「理解」です。


なんらかの困りごとがあって、それに対して、励ましたり、我慢を促したりなど、個人の努力、気合、根性だけでなんとかすることを求めるのではなくて、具体的に困りごとが減るような働きかけをすること、一緒に考えることが大切ではないでしょうか。

そうは言っても、すぐに困りごとの原因がわかるわけじゃありません。
でも原因が不明なこと(=わからないこと)と、原因がないことはイコールではありません。つまり、「わからない=原因がない」ではないんです。

なので、今の困りごとに対して、どんな可能性があるのかを考えるためには知識が必要になってきます。

だんだんとわかりにくく、ややこしくなってきているかもしれませんが、支えや助けになるためには(=理解になるためには)、まずは知識が必要です。その知識を使う、活かしていくことで、だんだんと知識が理解に変わってくるのでは?というお話です。

補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)

防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)

災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)

災害時の発達障害児・者支援エッセンス

#障害者を消さない (ヘラルボニー)

寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)

代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。

#能登の障害者に届け

能登の障害者の方々に直接支援が届くように、一般社団法人障害攻略課さん
、NPO法人石川バリアフリーツアーセンターさん、一般社団法人Smart Supply Visionさんが「#能登の障害者に届け」というプロジェクトを立ち上げてくださっています。

この短期間でこれだけの状況を整えることは、どれだけ大変だったのだろうかと思います(きっとかなり睡眠時間や休みの時間を削って急ピッチで取り組んでくださったのだと思います)。本当に感謝です。    

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その他お知らせ

オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」

クラウドファンディング

▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。

そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。

ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。

皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。

一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?

セミナー情報

▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」

ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!

▼会員限定動画▼

これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

▼会員限定コンテンツ▼

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

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ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!

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