見出し画像

「課題の分離」アドラーの記憶をいそいで呼び起こす

だいぶ以前に「嫌われる勇気」という本を読みました。
アドラー心理学を大衆にわかりやすくしたベストセラーになった本です。
かすかに記憶に残っているのは、書かれていたうち2~3のことですが、再考してみます。

なぜいま、いそいで思い出すのか?
最近起きたショッキングな出来事。日本の元首相が暗殺された事件です。
この出来事で人々の感情がゆれています。
感情は世の中をおかしな方向に動かす原動力です。
いまこそ「課題の分離」が必要だと思いました。

課題の分離とは?
すこしだけ本の内容を見てみましょう。

およそあらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことーあるいは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされます。課題の分離ができるだけで、対人関係は激変するでしょう。

誰の課題かを見分ける方法はシンプルです。「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてください。

※下記のサイトから一部抜粋
https://diamond.jp/articles/-/226815

『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) ダイヤモンド社

課題の分離では、ある事象に対して常にこう考えて、問題をきり分けます。
1. それは自分の課題なのか(自分の行動でその事象を変えられるか、影響を受けるのは自分なのか)
2.そうでなければ介入しない。
このスタンスです。

今回の事象に対して様々な声を拾いました。
・元首相が暗殺されるとは、民主主義の危機だ。
・指示していた特定の宗教って何?報道規制されてる。
・なんで恨まれた?犯人に同情の余地はあるのか。
・安倍氏の功績は大きい、偉大な人を亡くした。
・ご冥福をお祈りいたします(これは死者に対しての礼儀)
…思うところは人それぞれです。

それぞれの感情に従うとまずい方向に行きそうです。
・同情するから選挙で票を入れよう。
→自分の考えで選択すべき
・偉大な人だった。
→美談に酔うのではなく、自分にとってどうなのか?
(個人的には安倍氏に対して特別な思いもなく冷めている自分がいます。むしろ首相時代の強引な政策や、説明責任を果たすこともなく、退任後も口出しする点はマイナスイメージです。)
・犯人の背景
→動機を知ることは重要だが、判定は裁判所の仕事
・特定の宗教って?
→深い関わりがなければ、調べるのは警察の仕事

このなかで自分の課題を拾っていくと
①情報へのアクション:報道規制されている
→そういうマスコミにしたのは我々
②民主主義の危機→たしかに
このあたりは自分事のようです。影響も自分に返ってきます。

具体的になにができるか
①情報へのアクション
あらゆる入ってくる情報の正確さと自らの判断で取捨選択すること。
(テレビ、新聞(マスコミ)、SNS、人のうわさ etc…)
・信用できないものは、自分の中の認証局でNG登録する。
・感情と情報を区別することを常に意識する。
(私はTwitterから距離を置いていたのですが、今回、飛び込んで情報を浴びてみると、冷静な判断ができないと認識しました。あれは情報を得るには手軽ですが、話し合いや思索をする場所ではないようです。)

②民主主義の危機に対して
・(テロリストに付け入らせないよう)平常でいることが民主主義を守るという識者の意見がある。
・民主主義の性質とはどういうものか。
・民主主義が進んでいるところはどんな風か。
・民主主義でない組織との付き合い方。
・そのうえでどういう社会を目指したいかをいちから考えること。
・具体的なアクションは未知ですが、いろいろ考えることがありそうです。

その問題が、自分の課題だと分かったら、行動を起こさなければ何も変わりません。こうも言っています。

自分を変えることができるのは、自分しかいません。

出典同

まずはいろいろと考えることにします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?