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こどものえがおが嬉しい観察者の視点。

こどものえがお

テレビを見ている兄弟が大爆笑をしています。
ケンカもせず、同じ番組をみて、二人が笑っています。
番組は小学生と芸能人のかくれんぼ対決。
その後ろで、父もつられて笑っています。
母は、テレビの内容よりも、家族の笑顔を見ているこの瞬間が幸せです。

昔、保育園に劇団むすびざという人形劇を見せてくれる3人組が来てくれました。3人で創り出す2つの物語の世界が凄くて、新米保育士の私が最初見た時はびっくりしました。演技のレベルが違う……。これは、大人の目線。
子どもたちはもちろん、目の前で繰り広げられる人形劇の世界に夢中です。
ハラハラしたり、ドキドキしたり、目を輝かせて見ています。
物語に怖い鬼が出てくると、本気で叫んだり泣き始めます。
そんな様子を、園長先生が温かい目で見守っています。
人形劇を今まで何度も見てきた先生は、つぶやきました。

人形劇よりも、
子どもたちの表情を見ていた方がよっぽどおもしろいわ
。」

!?
園長先生になると、そうやって物事をとらえるんだって、
新米保育士の私は学びました。
人形劇そのものに引き込まれていた私がなんだか恥ずかしい。

あの視点の意味が今、わかった気がします。

遊びの内容と、観察者の視点

私の中で母であっても、保育士であっても変わらないこと。
それは、「子どもたちを笑顔に」という使命。
なんか、まるで芸人さんのようだけど。
それが、一番大切な気がします。
遊びが学び。

子どもたちが笑顔になるために
まず、興味のありそうなことの提示をします。
外側からの刺激。環境づくり。
(鬼ごっこ、かくれんぼ、ブロック、ままごと、おえかき、工作など) 

子どもたちは、言葉で伝えるより視覚で覚え、真似て学びます。
だから、一緒にやってあげることがまず大事。
ほら、有名な山本五十六さんも言っていますよね?
「やってみせ言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ」って。
まず、やって見せてあげることが大事。
だから、子どもの好きそうなことを目の前で見せてやってみせてあげます。
モンテッソーリ教育でもきちんと最初にやり方を見せて教えていきます。

これを知らない人は、
子どもにやってみせずに指示のみですませます。
「これで遊びなさい」
「これでも見ておいて」って。
その方が、教える側が楽ちんだしめんどくさくないから。
あなたの頭ですぐわかることが、
子どもにとってすぐわかるとは限りません。
雑な教え方で、大丈夫な子もいますが、困る子もいるのです。

提供してみてから観察です。
本当にこの子は理解しているんだろうか?と。
冷静にその子を観察していくと、
自分の提供したものがあっていたかどうかがわかってきます。
この時点で、提供したものが違ったら別のものに変えるだけ。
この繰り返しが学びの土台となります。
ここは、観察者の視点。
まさに、園長先生が人形劇そのものより、
子どもたちの表情をつぶさに観察していたあの温かい目線です。

子どもと過ごす中で
遊びの内容の選択と、観察者の視点は忘れないようにしています。

そのために、私自身も遊びを楽しむこと。
観察して分析するための心理学や感情コントロール、時代の先を読む力などを身につけていくこと。

毎日トライ&エラーですが、
忙しい中でもみんな楽しく・笑顔でいられることを大切に。
今日も1日楽しく過ごしましょ。














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