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家庭でできる子どものEmotional Intelligenceの身につけ方

Kodomo Edu International School 代表の上田佳美です。
Kodomo Eduは、レッジョ・アプローチにインスパイアを受けた中目黒拠点のインターナショナル・スクールです。

先日のブログで、今の子ども達に必要とされる「Emotional Intelligence」とは何なのか、それがなぜ必要とされるのかお話ししました。

Emotional Intelligenceとは、一言で言うと、「自分や他人の感情を理解し、感情をうまくコントロールしながらより良好な人間関係を築く能力」です。ではどうやったら、Emotional Intelligenceを育むことができるのでしょうか?私たちが実践しているアプローチを、おうちでも使える形でお話ししたいと思います。

① 子どもが泣いている時は、「泣かないの!」とは決して言わない

Emotional Intelligenceで一番重要なことは、ばず「自分の感情を受け入れる」こと。その感情が、”嬉しい”、”楽しい”などのポジティブな感情でも、"悲しい"、"怒っている"などのネガティヴな感情でも、本人が「受け入れる」ことが大事です。

それを、第三者の親や先生が、「泣かないの!」と言うのは、「感情の否定」になってしまうんですね。他人に”否定”されたことを、本人が受け入れて咀嚼することは難しいです。

なので、子どもが泣いてる時、泣き止まない時は、

①「悲しいんだね」とまず子どもの感情を受け止める。そして、

②「どうやったらその悲しい気持ちがなくなるかな?」と一緒に考える姿勢を見せてください。時間はかかるかもしれませんが、子どもは必ず反応してくれます。

② 理由があれば、お友達に何でも譲る必要はない

これは、こちらの記事↓で詳しくお伝えしていますね。

自分の気持ちを見過ごさずに気付いて向き合うためには、友達におもちゃを「かしたくない」のであれば、理由とともにそれを伝えることが大事です。

自分の気持ちに常に正直になれますし、状況を説明する論理的思考や交渉力も身につきます。

③ 感情をコントロールできない時は、一緒にプランを練る

それでも「泣き止まない」「怒っている」など、親も困ってしまうようなネガティヴな感情のコントロール。そんな時は、どうやってこの感情と向き合って対処するか、子ども一緒にプランを練ってください。親がいつも解答を持っていなくていいのです。

例えば、欲しいおもちゃが買えなくてずっと泣いている時。「今はこのおもちゃが買えないのは残念だね。それでは代わりに、お家にある〇〇のおもちゃで遊ぶ?それとも気分転換のために公園に行く?あなたが決めて。」

ポイントは、今の状況を受け止め、代わりに何をするか、”子ども本人に決めてもらう”こと。誰かではなく”自分で”感情をコントロールする事を学んでもらいたいからです。

④ 失敗した時こそ、子どもに話させる

子どもが失敗したとき、うまく行かなかった時、みなさんはどう対応しますか?「残念だったね。」「次頑張ろうね。」も良いのですが、それだけでは「次に生かせる学び」にはなりません。大事なのは本人が失敗した経験を振り返ること。

「今回は○○だったね。あなたはどういう気持ちになった?」「その気持ちを感じないために、次どうしたら良いと思う?」など、本人に気持ちを言語化してもらい、それへの対処法を自分で考えてもらうための質問をするのです。一人で全て考えられる子どもはいません。大人の適切な”質問”が子どもの思考力や精神力を鍛えるんですね。


いかがでしたでしょうか?Kodomo Edu International Schoolでは、子ども達が自立し、創造力と共感力を持って力強く生きるサポートをしています。

少しでも、みなさんの子育てのお力になれば嬉しいです。

上田 佳美

#レッジョエミリア #インターナショナルスクール #幼児教育 #多様性 #教育 #育児 #子育て


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