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学校の成績が悪くても、大人になって社会で活躍する人の秘密 〜子どもの能力を正しくを測る方法〜

Kodomo Edu International School 代表の上田佳美です。
Kodomo Eduは、レッジョ・アプローチにインスパイアを受けた中目黒拠点のインターナショナル・スクールです。

大学受験、中学受験、まさに今は真っ只中の時期だと思います。ラストスパート是非がんばって欲しいです。

私も自分が経験した大学受験のことを今も鮮明に覚えています。「今から受けるこの一回のテストで、自分の全人生が決まってしまう。。」当時はそう思い込んでいました。実際は、それよりもっと大きな、自分を成長させてくれるチャンスが人生にはたくさん転がっているのに。

子どもの能力の向上に、マインドセットは重要

子どもにとって、「成績」や「試験」は人生の大きな割合を占める重要事項です。というのも、大人と違って、多くの子ども達にとっては、学校が世界の全てだからです。

なので、成績の良し悪しは、子ども達のマインドセットに影響します。興味深いアメリカの大学の研究をご紹介します。ある学校で、成績の低いグループに「あなた達のIQは平均より高い」と伝え、成績の良いグループに「あなた達のIQは平均より低い」と伝えました。そして、半年間それぞれのグループが同じ内容の授業を受けて、その後試験を受けさせたところ、成績が悪かったグループが、成績の良かったグループに、平均点で勝ったそうです。

つまり、他者評価は、子どもの学習能力にある程度影響しているのです。

「学校の成績=子どもの将来の成功」ではない

でも、学校の成績が、その子の「本当の能力」や「才能」を正しく数値化できているのでしょうか?学校の成績や学歴が社会人になって影響するのは、新卒での就職活動の時が主です。それ以降は、「実績」がものを言います。社会で活躍するために必要と言われる「問題解決力」「クリティカル思考」「レジリエンス 」「コミュニケーション能力」は、決して学校の成績では評価されないことを、私たち保護者はよく理解する必要があります。学校の成績で一喜一憂する必要はないんですね。

そもそも、学校の成績というものは、特定の”知識”について、相対評価でその子どものレベルを算出していること。また、先生達の教師としての能力(教え方が上手ect.)を測るものでもあります。子どもの成長で一番大事なのは、「その子の過去と比べてどう伸びているか」。相対評価ではなく絶対評価で、学びをサポートすることが大切です。

子どもも親も幸せになるための、「非認知能力」の測り方

全ての親は、自分の子どもに「幸せになって欲しい」と願っています。子ども達に、塾などで勉強する環境を与えたり一緒に受験を乗り越えるのは、私たち親世代の社会の価値観では、「勉強ができる」=「社会での成功」と信じてきたからです。

でも、昨今、子どもの教育について迷う保護者の方が増えています。それは、この変化の目覚ましい時代では、今の学校で評価される能力が、必ずしも子ども達の将来を助けるわけではないことに、気づいているからです。認知能力だけでなく、非認知能力が子どもの将来の幸せを左右します。

私は、人間が一番幸せを感じて、その人の一番高い能力を発揮できる環境というのは、「自分の強みを生かして、誰かを幸せにできる時。」だと思います。私はそれを将来叶えられる子供を増やしたくて、Kodomo Edu International Schoolを立ち上げました。

Kodomo Eduでは、非認知能力などの子どもに将来必要な能力を10項目を選び、生徒達の学びの過程を記録し、保護者の皆様と共有しています。こういった目に見えない能力を視覚化することはとても重要です。

学校の成績表と違って偏った能力評価ではないので、幅広いカテゴリーの中から、親は自分の子どものどの部分の能力が高いか客観的に認識できます。これは、親子関係にも影響します。子どもの能力を正しく認識できた親ほど、子供を認めて受け入れ、信じることができる。そうすると、子どももどんどん伸びます。

それが、成績表の本来の目的ではないでしょうか。成績表は、学校と家庭が、一緒になってその子の強みを認識し、育成サポートするべきもの。だって、学校は本来、社会に出る前の子ども時代に、「社会で本当に必要な力を備える場所」であるべきだから。

KEISはそう信じて、独自の成績表で子供を評価しています。

自分を信じられる子ども、そして、自分の子供を信じられるパパ・ママを増やすために。

上田佳美

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