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お受験に左右されない、幸せな子どもの秘密とは?

Kodomo Edu International School 代表の上田佳美です。
Kodomo Eduは、レッジョ・アプローチにインスパイアを受けた中目黒拠点のインターナショナル・スクールです。

今、小学校受験シーズン真っ只中ですね。小学校受験も中学受験でも、日本の受験文化の中では「勝者」「敗者」という表現を良く見かけます。

私は、受験は結果ではなく、プロセスが子どもにとってその後の幸せを左右すると思っています。なので結果による「勝者」「敗者」ではなく、結果に関わらず「幸せになる子ども」について、今日はお話しします。

小学校受験について賛否両論ありますが、まず小学校受験のメリットとは何なのでしょうか?

小学校受験のメリットは、家庭の教育方針の見直しと「家族の絆」

どんな物にもメリットとデメリットがあります。私が感じる小学校受験の一番のメリットは、小学校受験を期に、親が自分の家庭の教育方針を見直すことです。今まで意識しなかった教育方針を言語化し、夫婦で共有し、同じ方向を見て子育てに取り組むこと。こういった家庭環境は、小学校受験をするしないに関わらず、子どもの能力が育つ良い環境です。じいじ・ばあばの家から帰ってくると、子どもがわがままになる事ってありませんか?家族のメンバーによって何がOKでNGかが変わってしまうと、子どもも混乱して自分の行動のコントロールができないからです。

KodomoEduでも、保護者の方達に、ご家族のみなさんが同じ教育方針でお子さんに接することが、子どもの自立と自制心の発達には大事だとお伝えしています。

小学校受験では、子どもの「能力」が正しく判断されるのか?

お受験で求められる力とは、ベネッセさんによると「聞く力」と「話す力」と言われているそうです。もちろんその他にも、「お話の内容理解」、「空間認識」など様々な力が試されるのが小学校受験だと思います。

でも、絶対に忘れてはいけないのは、どんな有名な小学校の先生でも、小学校受験で子どもの「可能性」を100%判断することはできないという事。その日のその時間に子どもが「解答」した事に対する「評価」はできても、その子が秘めている「可能性」は、そんな短時間で大人が分かるはずがないのです。

私たちKodomoEduは、子ども達一人一人の可能性を信じて向き合います。長期間にわたり何日もかけて大人がじっくり見守っていく中で、子ども達は、時にその素晴らしい力を見せてくれるのです。

子どもは、成長のペースも、表現の仕方も、とても個人差があるものです。私たち保護者は、他者からの自分の子どもへの評価に左右されず、その子の可能性を信じ続ける事が大切です。そうすれば、子どもは自然と能力を育んでいけます。

子どもが幸せになる小学校の選び方とは?

まず大前提として、どうしても行かせたい小学校があったとしても、子どもに対して「選ばれる子」になって欲しいと思ってはいけません。

なぜかと言うと、万が一”選ばれなかった”ら、自分の子どものことを無意識でも「選ばれなかった子」と認識してしまうからです。こういった感情は、この先の親の子どもへの接し方にとても影響します。

また、合否に関して、「子どもへの伝え方」は工夫する必要があります。そのままストレートに「不合格だった」と伝えてしまうと、幼少期に「自分は落とされた」という記憶が残り、今後の自己肯定感に影響します。
例えば、この受験の過程のことを、「自分に合った学校を探すプロセス」として説明し、受かる/落とされるではなく、「自分に合った学校に決まるんだよ。」と話してみてはいかがでしょうか。

私たち親は、「学校に”選ばれる”」のではなく、「親である私が、子どものために”選ぶ”」というぐらいの気持ちを持って向き合う位が、私は良いと思います。そして、ご縁がなかった学校のことは、単純に「この学校は、うちの子の可能性を見抜けなかったんだな。」と思うだけで良いのです。

学校選びに『正解』があるわけではありません。ご縁があった学校に入った後、その子がその環境でいかに楽しんでいけるか。それを親子で工夫しながら学ぶ楽しさを育み、一緒に「楽しい学校」となる場所を作っていくことが大事なのではないでしょうか。どんなに良いと言われる学校でも、学びを全て学校に”アウトソース”できないことも、私たち親が認識しないといけない事実です。

子どもの可能性を信じ続けるブレない親の自分軸があれば、小学校受験の結果がどちらに転んでも、その子どもは最高に幸せな子だと私は思います。

上田 佳美

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