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失敗につぶされない子どもを作る「自分軸」の育て方

Kodomo Edu International School 代表の上田佳美です。
Kodomo Eduは、レッジョ・アプローチにインスパイアを受けた中目黒拠点のインターナショナル・スクールです。

「自分軸」は、よく「他人軸」と並べて出される言葉ですね。自分の思いを軸として、物事を捉えたり、考えることです。言い換えると、「自分を持つ」こと。他人が主語ではなく、”自分は”どうしたいのか?”自分は”どう思うのか?と考える事です。

以前こちらの↓記事、「メンタルの強い子の育て方」でお伝えしましたが、自分軸が育たないと、将来、他人の評価でしか満足できない大人になってしまいます。(詳しくはコチラ↓を読んでください。)

子どもの自分軸を育てるために、大人は何をすべきでしょうか?大人が意識すると良い点をまとめてみました。

日常の小さな事を「子どもに選ばせる」

子どもの朝の準備。特に急いでいる朝は、時間がかかると、大人はイライラしてしまう。そんな時、あなたはどうしますか?早くして欲しいので、子どもの服を皆さんが選んだり、先回りして皆さんが準備をしていませんか?

実は「服を選ぶ」日常の何気ないルーティンでも違いを生みます。

「子どもが服を選ぶ」か、「親が服を選ぶか」で、子どもの「自分軸」、さらには「思考力」が育つかに非常に影響します。自分で服を選ぶ子どもは、常に「”自分は”何が良いと思うか?」を思考しています。子どもの選んだコーディネートが、大人からしたらマッチしていない、イケてないコーディネートでも、決して「そんなの可愛くないよ。コッチが良いよ。」とは言わないでください。

自分はどう思って、何を着たいのか。そしてそれを着て自分がハッピーになる。このような日常の取捨選択が、子どもの「自分軸」を築いていきます。

常に「あなたはどう思う?」と子どもの意見を聞く

どんな些細な事でもいいので、是非お子さんに「あなたはどう思う?」と声がけしてください。

例えば、夕飯や朝ごはんのメニュー。子どもとの会話なしに、ママ/パパが決めて作っていないでしょうか?これも、是非子どもと対等に話し合って決めてください。

決して子どもの食べたいものを必ず作る必要はありません。大事なのは、子どもが「自分はどうしたいのか?」と思考する機会を増やすこと。それが、他者との会話の中で採用されなかったとしても、一緒に考えることが重要なのです。

「自分軸」があれば、自分と他人を比べない

KodomoEduの生徒たちは、自分軸を持っている子が多いです。自分軸を持っている子は、他人より自分がうまく出来ない時でも、慌てず、焦らず、自分はできると信じてブレずに挑戦を続けます。

先日、園外の活動で、みんなでネックレスを作る工作をしていた時。ある年長さんの女の子が、そのネックレス作りだけ、いつになくビーズをうまく穴に通せず、他の子よりとても時間がかかっていました。どんどん他の子がキレイなネックレスを完成させる中で、その子だけまだ半分しか作れていませんでした。私は、その子が、うまく作れないことにイライラするかな?投げ出すかな?と思い観察していたら、彼女は全く動じず淡々と作業をし、みんなより30分近く遅れて完成させました。

そこで私は聞きました。「みんなが先にキレイなネックレスを完成させていたけど、焦らなかった?」

すると彼女は、「何で焦るの?だって、私は十分な時間があれば、上手に作れるって分かってるから。」と、こちらの心配をよそに、他人と比べて心が不安定になることはなかったようです。

「自分軸」があるからこそ、他人と自分を比較してブレずに突き進める。

そんな「自分軸」、大人でも欲しいですね。次回は、ママ/パパのための自分軸のお話をしたいと思います。

#レッジョエミリア #インターナショナルスクール #幼児教育 #多様性 #教育 #育児 #子育て

上田佳美

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