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2ヶ月児、過去を振り返り未来を予測する

先日、娘も生後2ヶ月目(61日)に突入。そしてモビールに手を伸ばして自分でゆらして一人遊びをするように。最初は僕が揺らしていたけど数日もするとモビールをジッと見つめて手を伸ばすように。触ると揺れた!しばらくモビールをジッと見て観察、おっかなびっくりまた触る。3日もすると積極的にモビールに触れて、揺れらして”あぁ”とか”うぅ”とか嬉しそうに笑って1時間以上も遊ぶ、すごい!!

記憶と予測があるから、情動+意思による能動的な行動(楽しかったからまたモビールを動かす)へと繋がっているのかなと。あと、手/腕の自己認識と3次元空間の把握ができ始めたってことだ。

すごく成長を感じる。しかじか振り返ればもっと前から記憶と予測に基づいて行動は始まっていた。今回は実験ではなく日記帳を振り返る。

1日以上の長期記憶を感じられたエピソード


>エピソード1
生後58日目:お風呂場で体を拭かれているまでは機嫌がいい。お風呂の後、ソファーで着替えさせて保湿クリームを塗っていた。顔に塗られるのが嫌でジタバタして毎回泣く。
翌日:お風呂の後、ソファーに置かられるだけで顔が曇って泣き出す。
3日後:お風呂の後、服を着せる場所を床に変えると泣かない。

”お風呂の後のソファー”だと”保湿クリームを顔に塗られる”とわかって泣く…いやこれ、すごいよ!!

エピソードとして記憶しているだけでなく、記憶を呼び出して未来を予測している可能性がある。”タイミング(お風呂の後)”と”場所(ソファー)”の2つの情報から”保湿クリームを顔に塗られる”かを予測して、泣く・泣かないの判断をしている。

ちくたくちくたくの時間感覚でなく、過去・現在・未来という意味で時の概念が”予測する”ことから育っていくのかもしれない。今回は数秒先の未来を予測している。その予測が当たれば予測を信ずることが強化され、記憶の固定化も強化される。記憶の固定化が進めば、遠い過去に遡れる。そうやって、未来も過去もできていくのかもしれない。

ちなみに話を脱線すると”時間”の存在を僕は信じていない。それは速度を測るために物理学でt(時間)とおかれたあくまで記号やその概念であると思っている。また、記憶や予測から現在とその前後があるという感覚でしかないのかなと。空間にただただ物体が積み重なっていく、その積み重なりの変化(経過)を人間は時間と定義した。だからタイムマシンは存在しえない。ただし、物体の動く速さや重さのある場所によって経過する速度は変わる。


>エピソード3
生後25日頃:”ハイタッチ”と言いながら赤ちゃんの手に手を重ねたり、上がった手に親の手が当たると褒めるを繰り返す。30分程度で”ハイタッチ”と言って手をかざすと、手をパーにして腕をあげるようになる。表情はホケーっと無表情。1時間後、再度試すとまたハイタッチしてくれる。2〜3時間後もしてくれる。
翌日:”ハイタッチ”と言うと手をパーにして腕をあげる動作を繰り返す。
3後:”ハイタッチ”と言っても無反応。

覚えさせるのにもっと時間がかかると思ってたから正直ビックリした。しかし、次の日もちゃんと覚えていた。

・・・赤ちゃんは単に出された手に反応しただけと思っていたけど、呼びかけと手をかざす動作で”手をパーにして腕をあげる”って、これは”手続き記憶”なのか?

しかし、”手続き記憶”であるなら、動作の学習が終わったから無意識に体が動かせるのではないのか?だとすると手を自分の体と認識して、かつ、意識を持って動かした…生後25日目で?!

この頃にこの事象以外で赤ちゃんが自分の意思で手を動かしてると確認できた事象がない。はっきり確認できるのは、髪や服を掴まれた生後54日目頃、モビールに手を伸ばして遊んだ生後58日目頃からだ。25日目頃で手を意識できて動かせるとは思えない。

記憶の種類を調べると”古典的条件づけ”というのがある。いわゆるパブロフの犬だ。そんなことが30分程度の間でできるのか?・・・う〜む。


>エピソード3
生後25日頃:”抱っこしろ”や”光が見える場所に移動しろ”という要求(じたばたして泣く)がある。要求に答えるとじたばたした動きや泣きが止まる。
※窓から差し込む光は生後1週目からよく見るようになっていた。

人間の場合、子どもは親に依存しなければ何もできない。だから腹が減れば泣き、それを合図に母親から授乳してもらう。これは生命維持のため生理的に必要不可欠な行動。

”抱っこしろ”は外敵から身を守るとかエネルギー(母乳)摂取の確保とか安心・安全という意味では本能的な行動、生命維持に近いかもしれない。しかし、”光が見える場所に移動しろ”とは何か?

キラキラした目でキラキラした世界をジッと見つめる我が子。赤ちゃんの視力0.02程度、白黒世界で光源は刺激として強いはず…だから注意が向くのだろうか?だから引き寄せられるのだろうか?しかし、そんなに長い時間見つめるものだろうか?刺激への順化が起こっていない?のは時間感覚や記憶がまだ現時点の赤ちゃんには乏しいからか?

もしかすると美しさを感じているのか?
山間や海辺の美しい夜明けをずっと眺められるように…
なにゆえ我が子は光を求めるのか…不思議だ。


>エピソード4
生後30日頃:鼻糞を取ろうと綿棒でしつこく取った際にギャン泣き、泣いても取り続けた。
翌日:綿棒を見るだけで嫌な顔をして体を反らす。

>エピソード5

生後48日目:沐浴からシャワーに切り替えるとギャン泣きして暴れる。
翌日:お風呂場に行くだけで体が硬直。シャワーから水を出すと顔が泣きそうに歪む。シャワーをその日は止めて沐浴のみとする。次の日から体にシャワーを少しかけて慣れさせる。
5日後:シャワーへの緊張感がなくなる。顔をかけても平気になる。

嫌なことが記憶しやすいのか、嬉しいことが記憶しやすいのか気になるけど確認の仕方が思いつかない・・・。とりあえず生後30日頃には綿棒と不快を結びつけて記憶して、それが1日はもつことは確認できた。

でもまぁ、不快と快の情動は脳内のシステムが違うからそもそも比較すること自体に意味がないのかもしれない。どちらにしても刺激強度や頻度なのかもなと。


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