現行のマイナンバーが良いか悪いか


現行のマイナンバー反対の論点、代替案、将来必要なマイナンバー制度について書きました
要約すると、現状は主導してる人の能力的に無理で、その皺寄せは国民に来る

マイナンバーは便利になっていない

マイナンバーのおかげで住民票がコンビニで取得できて便利などという素人みたいなことを言う人がいる。しかし、それはもともと住基カードでもできていたようなことがほとんどである。住基カードはきちんと管理して扱える人が利用するが、マイナンバーカードは管理できない人も持つことが多く便利だとされる機能が逆に危険な機能になってしまう。

責任の所在

なにか問題が起きた時に政府が責任を負わないと規約に書かれている時点で話にならないのだが。政府が国民に対して提供するサービスを受けるのに、一国民が責任を引き受けること自体がおかしい。
ここは以前どこかで目にしただけの内容なので、大筋で間違いがあれば指摘していただきたい。

現行のマイナンバーはダメ

完璧なセキュリティはほぼ不可能だから分散という方法でリスクを減らすべき
今の政府はこの事実からも目を背けている程度の能力しかない。その能力では完璧に近いセキュリティを実現することは不可能。
IT企業であっても個人情報を取られるという事件が今年あったことを思い出すべきである。

マイナンバーに集約されると標的にされる

現状の公的機関が保持している個人情報は分散しているから、ひとつひとつのセキュリティは強くなかったとしても、悪い人が盗み出すのは手間がかかり割に合わないから守られている
これがマイナンバーが普及しまとめて管理されるようになると、一箇所を攻撃するだけで全ての情報にアクセスできるようになり、悪い人から標的にされやすくなる

個人情報の価値

一般人の個人情報は価値がないと言う人がいるが、それが束になると話は変わってくる
紐付く情報量が増えると価値が高くなる
人数が増えると価値が高くなる

個人情報流出で個人が狙われる危険性

更に言うと、自分の個人情報は他人にとっては価値がなくても、その人にとってはとても価値がある。例えば、芸能人の不倫の証拠はスキャンダルとして客観的に商業的価値があるだろうが、一般人の不倫の証拠には社会からすれば何の価値もないだろうが当人からすると人生が変わるほどの価値がある。
所謂、弱みというものであるが、他人に知られたくない健康上の情報などがマイナンバーと紐づけられれば、その個人を攻撃することができてしまう。
理解が難しいかもしれないが、あらゆる情報がマイナンバーに紐付き、それが一度でも流出してしまった場合は、他国のスパイによる戸籍の乗っ取りや入れ替わりもできてしまう。この時狙われるのは有名人でなく一般人である。

特に危険な情報

保険証からの健康情報へ発展することは言うまでもなく危険である
次に、銀行口座からの全資産情報へ発展することも、政府が低所得者から多く取るという格差拡大を助長する税制を作っている現状では危険である

効率化されない

マイナンバー制度なしの頃と比べてセキュリティの問題を解決しようとすると、国内では貴重なIT人材を大量に導入することになる。今年個人情報が流出したIT企業の例もあるように、現状IT素人の政府にはこれは不可能なので長期的にみるとどこかで問題が起きる可能性が高い。問題が起きると、その問題解決のために人員を割いて対応しなければならないから、むしろ損害も出て手間も増える。
隠蔽体質のせいで被害が明るみにでなければ、上記のように国民が責任を負わされることも考えられる。

代替案

ダメ出しだけだと、イヤイヤ期の赤ちゃんと変わらないので代替案を提示しておく。ダメ出しする以上は論理的な指摘と代替案を出すのがまともな議論である。
他の情報と紐付けしないようにすればいい。上で述べたように情報はたくさん紐付けなければ価値は高くならない。例えば、全国民の名前のリストだけ手に入れたところで使い道はほとんどない。
保険証なら保険証番号、病院ごとの診察券番号、免許証なら免許証番号など今のままでいいのである。それぞれを横で紐付けなければ各分野ごとに保険証番号などを振ること自体は構わない。
安全な設計にできるなら今マイナンバーを押し進めるために頑張っているデジタル化や全国統一化を保険証や免許証でも行ってもいい。
手続きが面倒というのも全てがデジタル化すれば、問題なくなるので一元化して管理する必要がない。
もしかしたら公開鍵暗号方式などの技術をうまく使えばもっと良い設計が作れるかもしれないが、扱う国民がついて来られないだろうし、国民の知能とほぼイコールな政府にも作ることはできないだろう。

最終的にマイナンバーは必要

税金は庶民からが一番取りやすくたくさん取られている現状を変えて、庶民の税金を安くするために必要。
税金などではマイナンバーはあった方がいいと言える。国としては収入を正しく把握して税金を徴収しなければならないからである。勘違いした庶民が自分がたくさん税金を取られると思うかもしれないが、本当に回収しなければいけないのは端金ではない。むしろ正しく税金を捕捉できることで庶民の多くは税金(社会保険なども含めて)が減ることが見込まれる。
ただし、その前提として現行の壊れた税制は改善されなければならない。これはかなり重要なテーマであるので、またいつか解説するかもしれない。

正しい税制について

少しだけ書くと、お金の価値が大きくなり、労働の価値が小さくなり買い叩かれるような現状を変える必要がある。そしてそれは税制を使って変えることができる。この時にマイナンバーが必要になる。

主導している人次第

マイナンバーは必要とも言えるが主導している人次第で最悪なものにもなる。現状は最悪なものになる見込みである。この記事と全く同じである。

仮説

物騒なので仮説と書いておくが、医療情報とマイナンバーの紐付けをしてその情報を実験データとして使おうとしている可能性も考えられる。
他国で承認されていないのに日本だけで承認されている医療が始まろうとしていることや、この辺りの医療に口を挟んできていた政治家がマイナンバーと保険証の紐付けも主導していることを関連付けると自然な発想である。
この内容は知能の身についていない人に話すと陰謀論だと思われるので、頭の片隅に入れるだけにし、他言することはお勧めしない。

こどかね

子どもがお金に振り回されないための教育を発信していますので、他の記事も見ていってください。Xで更新通知しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?