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【読書記録】流浪の月(凪良ゆう)

この本も日経の書評を読んで購入したもの。例によって北上次郎さんだったはず。読み返そうと電子版を検索してみたけど、あいにく記事が見当たらない。

本作はその後、本屋大賞を取った。

(以下読書メーターからの転載)
(ネタバレを含みます)

読み始めると止まらなくて、久しぶりに、夜更かししながら本を読んだ。

冒頭から嫌な感じが続く。すぐ近くにも実在しそうな居心地の悪さ。DVやネットリンチ、マウンティングなど現代的。はらはらしながら読み切る。

居場所のなかった2人は最後まで転々としているけど、偏見にはもう捉われていないのが印象的(p684「わたしたちは、もうそこにはいないので」)。

作中、居場所を見失う人物が5人出てくるけど、4人は家庭環境に問題あり。1人は最後まで救われない。ハッピーエンドのはずが悲しさも残る。余韻強い。

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