見出し画像

会社員が経営感覚を身につけるには

経営感覚を身につけて云々…と言いうことで、一定以上の役職に就くと研修やら経営スクールやら会社の指示で行くことが多いかと思います。経営者とすれば「同じ感覚を持って企業経営に携わってほしい」という願いから、そういた経営の勉強をする機会を与えています。会社がお金と時間を掛け投資をしてくれるのは大変ありがたいこと。普通は自分がお金と時間を作ってやるべきことですから、こういった機会を活かせるかどうかは本人次第だとして、本当に経営感覚が身につくかは別問題です。

身につけられるのは知識と心構えだけ

先に結論を言ってしまうと経営の勉強で経営感覚を身につけられるとは思っていなくて、それは至極当然の事とも言えます。実際経営をしたことがなわけなので、いくら知識を詰め込んでも、いくらボードゲームで疑似経営をしても、実際に経営をしているわけではないので、頭では分かっているけど、どこか他人事です。自分で何もリスクを負わないわけですから他人事になるのも仕方がありません。車の運転がそうであるように、いくら座学で勉強しようと、仮免許で先生が隣に乗って路上を走ろうと、実際自分ひとりで運転してみないと分からないことがたくさんあります。実際運転してみると教習所で学んだことを100%活かせるなんてことはなくて、逆にゴールド免許を保持している人が急に学科試験や路上試験を受けて満点を取れるとは限りません。むしろ満点なんて取れない。教習所期間に得られるのは運転をするための知識(技術)と心構えだけなのです。

本当に経営感覚を身につけるには

では、将来的に独立を考えている人が、本当の意味で経営感覚を身につけたい場合はどうすればいいのでしょうか。答えは簡単です。実際事業を起こしてみればいいのです。「えっ…急に事業を起こせと言われても何をしたらいいか分からない」という方もいるでしょう。だからとりあえずそれっぽいセミナーとか行くのだと思うのですが、インプットだけでは消化不良を起こします。本当にやりたいことがあるのならすでにやっているはずで、セミナーに行っている時間すらもったいないと感じるはず。やりたいことがあって、本気で知りたいことがあるなら、先駆者や実践者に直接話を聞きに行った方がずっと効率的だし情報量も質も比べ物になりません。

やりたいことを無理に見つけようとする時間すらもったいないし、やっていくうちにやりたい方向性とか変わっていくこともあるし、兎にも角にも実践です。

具体的に何をすればいいのか

「ノートに書きだしてみましょう」みたいなことを言うつもりはなくて、サラリーマンと言う特権を活かしてできることはたくさんあります。まず、社会的信用があります。独立したての頃は本当に信用がない。いくら瞬間的に稼ごうと貯金してようと継続的に安定した収入がある人には敵いません。会社員という自分に担保できるので、銀行もお金を貸してくれたりします。近年は実績がない人にはだいぶ厳しくはなりましたが、収益物件などを購入することも経営感覚を身に着ける一つの方法です。不動産収益だけで生活できるレベルを目指そうとすると相当な情報力と資金力、ノウハウが必要となりますが、一部屋くらいなら誰でも購入できます。しかも中古なら国産高級車くらいの物件がゴロゴロありますから、最悪自分が住んでもいいと思える物件ならすぐにでも大家業を始めることができます。会社の予算を使ったり、収支計画を立てたりするのとは訳が違います。だって自分のお金を出しますから。また、不動産を購入することで契約内容や利回り、支払い、納税などが自分事として降りかかってくるので嫌でも経営感覚は身についていきます。

また、給与所得がある限り、極貧生活になることはありません。仕入などで大きなキャッシュアウトを継続的に行うような事業は別ですが、仕入れを伴わない利益率が高いモデルを選ぶことで、リスクを最小限に抑えながら事業を開始することができます。会社で広報などを担当しているならデザイナーやライターなどが適職ですし、営業や管理職をしているなら営業代行やコンサルタントなどを副業として始めることができます。副業=ネット起業みたいな印象がありますが、今やっていることのポジショニングを少しズラすだけで意外と社外で需要があったりします。

あとはやるだけ

いくら事前準備をしたところで、始めてみて分かることの方が多く、思ったようには進まないものです。やりたいことのためにめちゃくちゃ勉強してしっかり資格を取ってから、なんて考えていたら何年先になるか分かりません。やってみたら意外と勉強したことが意外と役立たないことだってたくさんあります。何も考えず無鉄砲にやり始めるのもどうかと思いますが、やり始めて必要になった時点で勉強する方が時間的にも経済的にも断然お得です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?