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リモートワークが近い将来当たり前になるのか

コロナショックによって物理的な接触を控える働き方が強制的に始まり、オンラインサービスが充実している時代で良かったと思う反面、オンラインではどうしようもないサービス業を中心とする生活必需品や飲食、イベント業界は大打撃を受けています。また、オンラインが当たり前になったからこそリアルが重要視され始めた矢先の出来事で、なんでもそうですが、物事には一長一短があるなと改めて感じている今日この頃です。

リモートワークは当たり前になるのか

個人的な意見ですが、当たり前になると思っています。というのは、例えば昨今LINEなどのチャットツールやSNSを使用したビジネスが当たり前になっていますが、数年前までは趣味の範囲内という見方もありました。「チャットツールで仕事のやり取りをするなんて失礼だからメールにしよう」なんてね。今はどうでしょうか。お互いの時間を尊重できるチャットツールや集客媒体としてSNSがなければビジネス自体成り立たなくなりました。それと同じで、今後リモートワークができなければビジネス自体が成り立たないという時代が来てもおかしくありません。

2024年に会社がなくなる!?

どこかの会社が倒産するということではありません。「会社」という概念そのものがなくなるという事が提唱されています。それも2012年に。経営コンサルタントであり、マーケッターの神田昌典氏の予測ですが、当時は何を言っているのかハテナだらけでした。本質としては会社そのものはなくなるわけではないものの、旧来型の組織はいったん消えるということを意味しています。プロダクトライフサイクルをもとに考えると、会社自体も例外ではないと。現に企業の平均寿命は短命になっていると。これは誰が悪いとかではなく、サイクル的にそうだから致し方なく、今の会社という仕組みが世の中の変化に対応しきれなくなっていることを指しています。「個人の時代」と言われ、会社のリソースがなくても出来ることがあまりにも多くなってしまった。会社に所属をしているとしてもデバイスさえあればどこでも仕事ができるとなれば、旧来型の重たい組織は確かに必要なくなるのも今なら頷けます。一時的ではありますが、現在もリモートワークでオフィスがなくても仕事できてしまっているため、専用の職場を会社が用意する必要すらなくなるかもしれないのです。もともと会社自体は形のない「法人格」ですし、社長が変わろうが会社は会社。加えてオフィスもいらない、仕組みも次々に変わっていくとなると、もはや何をもって会社と言えるか再定義の必要性すら感じてしまいます。

いろいろな働き方が当たり前になる

現在でもフリーランスや委託契約、オンラインサロン、パラレルキャリアなど、旧来型の選択肢である「起業か就職」の2択以外の働き方が増えてきています。今は形にはなっていない新しい働き方もこれから増えていくことでしょう。そうなるとまず「出社」という概念がなくなります。自宅なのか、コワーキングオフィスなのか、カフェなのか、集中できる環境さえあればいいわけで、イコールとしてリモートでの働き方が当たり前になります。ちょっとしたMTGや会議はWEB上で済みますし、お互いの合意さえ取れるなら煩わしい決済もありません。実に生産的な働き方ができると共に遊びや家族の時間も今以上に確保できることになります。

リモートワークをしているからこそ重要になるリアル

そうは言っても、リモートワークはメリットばかりではありません。望んでリモートワークをしている人だけではなく、強制的にそうせざるを得ない人もいるわけで、付いていけない人も必ず出てきます。そういった人をどうフォローするのか、どう評価するのかも今後の人事考課制度の課題となります。冒頭にあるようにオンラインがあるからこそリアルが重要視されてきたわけですから、リモートワークをしているからこそ、リアルでの打ち合わせが充実するということもありえます。普段からリアルばかりだと「また会議かー」と特にリアルでの重要性も感じずにダラダラ過ごしてしまいがちですが、例えば一カ月に一度しかメンバーと会えないと思えば、内容も必然的に濃くなり生産性が高まりそうですね。

ハイブリッドが一番いいのかもしれない

いくらリモートワークが一般的になるからと言って、リモートワークだけで完結する業種は限られます。どちらが良いとか悪いとかではなく、リモートワークとリアルワークの良い所取りをすればいいわけで、その配分については業種や個々人で決めていければ良いと思うのです。「接客業だからリモートは無理~」と思う方もいるかもしれませんが、工夫やアイディア次第でさまざまなサービスが展開されていくでしょう。一昔前まではどこへも行かずに自宅のテレビで映画鑑賞できるサービスなんて考えられなかったわけですから。それは飲食であろうと、イベントであろうと、オンラインを組み合わせたハイブリッドサービスがこれから必須になってくるのではないでしょうか。そうなると業種としてはリアルがメインであっても、その中にはリモートワークできる職種も必然的に生まれてきます。


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