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テレビドラマで人生が変わることもある〜ドラマ「JIN-仁-」〜

「好きな映画は?」
「思い出に残っている映画は?」
「人生に影響を与えた映画は?」

映画の話題は、みんな大好きだ。
でも私はいつも思う。
「なんで、『映画』しばりなの?」

私も映画は大好きだ。
多い時では毎週末映画館に足を運び、IMAXがあるなら必ずIMAXを選ぶくらいに。

でも、映画は大好きだが、今のところ人生が変わるような大きな衝撃をまだ映画では得ていない。
私にとって、一番人生が大きく変わるような影響を与えたのは、一本のテレビドラマだった。
日曜劇場「JIN-仁-」である。

「JIN-仁-」については、以前にもnoteで紹介させていただいた。
間違いなく、日本が誇るドラマの最高峰だと思う。

なぜ、こんなにも「JIN-仁-」に影響を受けたのか。
それは、「どんな環境に置かれても、『いま、ここ』を大切に生きていこう」というメッセージに、強く心を打たれたからではなかったかと思う。

このドラマの完結編が放映された2011年は、東日本大震災の直後だった。
そして、このドラマが再放送された2020年は、コロナ禍真っ只中だった。
そうした二つの未曾有の危機が、少なからずドラマ中の世界とリンクしており、その中で懸命に生きる人々の姿に、私たちはきっと希望を見た。

「JIN-仁-」が示してみせたのは、真の意味で「生きる」とは、ということだったのかもしれない。
だから、10年以上経っても、多くの人の心に残り続けているのだろう。

私は、「JIN-仁-」の影響で、今医師として働いている。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」と言う言葉は、ずっと私のお守りだったし、「JIN-仁-」のサントラは、勉強の時に欠かさず聞いていたBGMだった。
何より、「どんな環境に置かれても、『いま、ここ』を大切に生きていこう」という思いで紡ぐ毎日は、本当にやりがいにあふれている。

映画にしろ、ドラマにしろ、「良いものを作り上げたい」という、作り手の熱い熱意とたゆまぬ努力で生み出された作品は、観た者の人生を変えてしまうほどの力を持ち得る。

この恩返しは、自分の人生をちゃんと生き切ることで返そう。
それはきっと、周囲も巻き込み、ちょっとずつ世界を良い方向に変えていく。

こんなふうに、作り手から、観た者へ、作品を通して繋がれる「人の思い」。
それって実は、相当すごいことなんじゃないかって思う今日この頃である。

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